たわらノーロードシリーズの信託報酬率引き下げ。一気に最安値の信託報酬率に

先日、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬率引き下げをお伝えしたばかりですが、今度はたわらノーロードシリーズが信託報酬の引き下げを発表しました。

新しいNISAが始まる来年に向けて各社が囲い込みなのか信託報酬率引き下げ合戦を繰り広げていますね。
利用者側からすればありがたいところですね。
今回はたわらノーロードシリーズの信託報酬率引き下げについて詳しく見ていきます。

たわらノーロードシリーズの信託報酬率引き下げの概要

それではたわらノーロードシリーズの信託報酬率引き下げについて詳しく見ていきましょう。

引き下げとなるファンドと信託報酬率

まずは引き下げとなるたわらノーロードシリーズのファンドと信託報酬を一覧で見てみましょう。

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください

変更前の信託報酬率(税込)変更後の信託報酬率(税込)
たわらノーロード先進国株式0.10989%0.09889%
たわらノーロード新興国株式0.374%0.1859%
たわらノーロード全世界株式0.132%0.1133%
たわらノーロード日経2250.187%0.143%
たわらノーロードバランス
(8資産均等型)
0.154%0.143%
たわらノーロードバランス
(堅実型)
0.242%0.143%
たわらノーロードバランス
(標準型)
0.242%0.143%
たわらノーロードバランス
(積極型)
0.242%0.143%

もともとかなり低い水準でしたが、他社対抗でさらに低くなりました。

信託報酬引き下げ日

信託報酬引き下げ日は以下のとおり

2023 年 4 月 7 日より

大きめの投資信託ですが、このあたりの動きは早いですね



ライバル投資信託との比較

参考までライバルとなる投資信託との比較をみてみましょう。

たわらノーロード先進国株式のライバル

まず、たわらノーロード先進国株式のライバルとなる代表的な先進国株は以下のファンドがあります。

ファンド名ベンチマーク信託報酬率
SOMPO123 先進国株式なし0.077%
SBI・先進国株式インデックス・ファンド (愛称:雪だるま(先進国株式))FTSEディべロップド・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)0.1022%程度
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドMSCI コクサイ インデックス(円換算ベース)0.1023%以内
My SMT グローバル株式インデックス(ノーロード)MSCI コクサイ インデックス(円換算ベース)0.1023%以内
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスMSCI コクサイ インデックス(円換算ベース)0.1023%以内

たわらノーロード先進国株式の信託報酬率は0.09889%となりますので、ベンチマークのないSOMPO123 先進国株式は除くと最も低い信託報酬率となります。

なお、たわらノーロード先進国株式のベンチマークはMSCI コクサイ インデックス(円換算ベース)とeMAXIS Slim 先進国株式インデックスなどと同じですね。

FTSEディべロップド・オールキャップ・インデックスとMSCIコクサイ・インデックスとの大きな違いはMSCIコクサイ・インデックスには日本や韓国は含まれていません。対してFTSEディべロップド・オールキャップ・インデックスには日本も韓国も含まれている点ですね。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

たわらノーロード新興国株式のライバル

次はたわらノーロード新興国株式のライバルとなる代表的な新興国株を対象としたファンドを見てみましょう。

ファンド名ベンチマーク信託報酬率
SBI・新興国株式インデックス・ファンド (愛称:雪だるま(新興国株式))FTSE・エマージング・インデックス(円換算ベース)0.176%程度
My SMT 新興国株式インデックス(ノーロード)MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)0.187%程度
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンドMSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)0.187%程度
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスMSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)0.187%程度
楽天・新興国株式インデックス・ファンド (愛称:楽天・VWO)FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス(円換算ベース)0.212%程度

たわらノーロード新興国株式のベンチマークは「MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)」で同じベンチマークの中では0.1859%と最安値となりますね。

ベンチマークが多少違うSBI・新興国株式インデックス・ファンド (愛称:雪だるま(新興国株式))には少し負けています。

「MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)」と「FTSE・エマージング・インデックス(円換算ベース)」の差は前述のMSCI コクサイ インデックス(円換算ベース)と逆でMSCIエマージング・マーケット・インデックスは韓国が含まれ、FTSE・エマージング・インデックスには韓国が含まれていないという点です。

たわらノーロード全世界株式のライバル

次はたわらノーロード全世界株式のライバルとなる代表的な全世界株対象のファンドを見てみましょう。

ファンド名ベンチマーク信託報酬率
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)0.1102%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)0.1144%以内
Smart-i Select 全世界株式インデックスMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)0.1144%以内

たわらノーロード 全世界株式のベンチマークはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)で同じベンチマークの中では0.1133%と最安値となりますね。

なお、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)とMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)の違いは小型株を含むかどうかです。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)は含んでいますのでより分散している形ですね。

たわらノーロード日経225のライバル

次はたわらノーロード日経225のライバルとなる代表的な日経225を対象としたファンドとの比較を見てみましょう。

ファンド名ベンチマーク信託報酬率
PayPay投信 日経225インデックス日経平均トータルリターン・インデックス0.143%
iFree 日経225インデックス日経2250.154%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド日経平均トータルリターン・インデックス0.154%
My SMT 日経225インデックス(ノーロード)日経2250.154%
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)日経平均トータルリターン・インデックス0.154%

こちらは0.143%と最安値のPayPay投信 日経225インデックスと同率となりました。

なお、日経平均トータルリターン・インデックスは日経平均株価(日経平均)を構成する225銘柄の値動きだけでなく、各構成銘柄の配当も加味した場合のパフォーマンスを示す指数です。

たわらノーロードバランスのライバル

最後はたわらノーロードバランスのライバルとなる代表的なバランスファンドとの比較を見てみましょう。

ファンド名ベンチマーク信託報酬率
SBI・iシェアーズ・米国バランス(2資産均等型) (愛称:まるっと米国)なし(米国の株式及び債券への分散投資)0.0938%程度
Tracers グローバル3分法(おとなのバランス)なし(株式20.0%、REIT13.3%、債券66.7%)0.1089%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスF 4資産均等型合成指数(4資産25%ずつ)0.154%以内
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)合成指数(8資産12.5%ずつ)0.154%以内
DCニッセイワールドセレクトファンド
(※4種類あり)
なし(商品により投資比率が異なる)0.154%

たわらノーロードバランス(8資産均等型)はもともと0.154%以内と低い信託報酬率でしたが、直接のライバルとなるeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)を引き離す0.143%となりました。

その他のたわらノーロードバランスは0.242%から一気に引き下げで投資志向が合えば選択される投資信託となりそうです。

DCニッセイワールドセレクトファンドシリーズをライバル視したのかな?



まとめ

今回は「たわらノーロードシリーズの信託報酬率引き下げ。最安値へ」と題してたわらノーロードシリーズの信託報酬率引き下げについてみてきました。

たわらノーロードシリーズはこれでかなり魅力的な商品となりました。

すでに積み立てて入る分をわざわざ乗り換えるほどの差ではありませんが、あらたに積み立てる部分から乗り換える人は出てきそうですね。

他社が対抗するか見ものです。

新NISAが始まるまで信託報酬率引き下げ合戦が展開されそうですね。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
eMAXIS NASDAQ100インデックスが信託報酬引き下げへ。
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