大手ハウスメーカーで家を建てていて、自分が注文した屋根のイメージと出来上がった屋根が違うという事例が話題になっています。
そんなことあるのか??って思う方も多いかもしれませんが、実は大手ハウスメーカーで家を頼む場合の「あるある」なんですよ。
このケースでは屋根というかなり大きな部分ですから話題になっているとも言えます。
今回はこのようなことにならないために知っておきたいこと、対策を考えて行きましょう。
屋根が注文したのと違うという事例
まずは今回の事例からご紹介しましょう。
なお、元の記事はこちらからご覧いただけます。
>>『夢のマイホームが注文と違う…』施主こだわり屋根がなぜ変更に「足場が外れてわかった時にショック」大手ハウスメーカーと施主のぶつかる主張
寄棟屋根から切妻屋根勝手に変更
簡単に言えば屋根が途中で勝手に変更されていたという話のようです。
(木村さん)「本来、寄棟屋根で契約していたのに、ベランダの上の部分だけ切妻屋根になってしまっている。もう見るからに違いがわかると思うんですけれども」
出典:MBSNEWS
寄棟屋根という形で注文していたのに、出来上がってみると一部分が切妻屋根になってしまっていたとのこと。
ぜんぜん形が違いますのでデザインにこだわる方からすると残念としか言いようがありません・・・
なぜ勝手に変更されてしまっていたのか?
勝手に変更されたのには理由があります。
契約前にハウスメーカー側から無償で太陽光パネルを増設すると提案があり、この変更により屋根の形が変わってしまったといいます。
出典:MBSNEWS
あとから太陽光を追加でつけることになり、それに伴い屋根が変更になってしまったということです。
これは技術的なことや実際の状況がわかりませんが、ハウスメーカー側、施主側両方確認不足だったのかもしれません。
ハウスメーカー側にはそもそも説明不足があります。
こだわっている屋根の変更が伴うならその旨を説明する必要があったでしょう。
もしかしたら屋根の変更が絶対必要という話なら太陽光をやめたかもしれませんしね。
施主側もおそらくハウスメーカー側から提示されている「立面図」なども変わっているはずですから確認が不足していたのかもしれません。
ただし、施主側はあまり責めれないでしょう。
私も経験がありますが、変更があると思わない箇所はちゃんと見ないですからね。
私が契約したハウスメーカーでは打ち合わせの都度、立面図や平面図などを渡されていましたが、そこまでちゃんと確認していたかと言われると・・・
つまり、これは誰にでも起こり得てしまう話と言ってもよいんですよ。
屋根の作り直しは全額自己負担
この話がこれだけ大きくなっているのは、屋根の作り直しの負担の問題です。
屋根の形に納得いかない木村さん。ハウスメーカーに対して注文通りに屋根を作り直すよう求めました。ところがハウスメーカーが出してきたのは「追加工事見積書」。工事費用約530万円が木村さんの全額負担で、屋根の形が変わったことについてはハウスメーカー側に責任はないというのです。
出典:MBSNEWS
全額施主側の都合なので負担しなさいってことのようです。
このあたりはハウスメーカー側としては最終図面で印鑑を押しており、施主側の都合と言いたいようです。
たしかに契約上はそうなってしまうのは仕方ないかもしれません・・・
私も実際に思いと違う箇所はありました。
今回の方ほどの大きな変更が伴う箇所はなかったため、無償で修正いただけましたが、同じようなレベルの話があればもしかしたら費用を請求されたかもしれません。
自分の思いと違うとならないための対策
それではこのようなケースにならないためにどうすればよいのでしょう?
事前に書類を送ってもらい精査する
まず、一番確実なのは印鑑を押す書類は事前に送ってもらいちゃんと精査するということです。
そうしないと今回のように途中で変更になってしまったようなケースでは気づかず、思いと違うということが起こりかねないのです。
ただし、これも簡単ではありません。
私の場合も、営業に印鑑を押す書類は事前に書類を送ってほしいと依頼をしていたのですが、催促してもなかなか送ってくれなかったんですよ。
変更契約時の書類は印鑑を押す約束時間の1時間前にようやくメールが届く始末。
当然ながらちゃんとチェックはできなかったですね。
営業も忙しいでしょうから書類を作るのがギリギリになってしまうのは仕方ない部分もあります。
しかし、金額の大きい契約ですし、確認することは重要ですから妥協してはいけません。
個人的には不動産業(ハウスメーカー)の営業等を完全に信用するのはやめた方がよいと考えます。
ほんと口からでまかせばかりを言う方が多いんですよ。
正直不動産という漫画でも描かれていますが業界全体がそんな感じがあります。
これは大手ハウスメーカーでも同じですね。
第三者を入れる
また、たとえ事前に書類を送ってもらっても建築図面等は専門的な知識がないとわかりにくいです。
契約書類も慣れてない方だと違和感に気づきにくいかもしれません。
今回のケースでも90枚くらいの書類を見せられていますので、事前に送ってもらっても違いに気づけるかというと厳しいかもしれませんね。
ハウスメーカーが提示した最終図面。枚数は約90枚あり、この中の1枚に確かに屋根の形状変更が記載されていました。
(木村さん)
「これが丸々その時にハンコを押した図面のコピーで渡されたものなんですが、全て1個1個ハンコを押していったわけで、流れ作業ですよね。ハンコを押す作業自体はものの10分程度だったんじゃないですかね。『はい、はい』もうこれの繰り返し。作業的にハンコを押したことをもって、全ての了解が得られたというのはちょっと言いすぎじゃないかと私は思いますね」出典:MBSNEWS
そのため、第三者のホームインスペクター(住宅診断士)なんかを使うのも手でしょう。
まとめ
今回は「屋根が思ってたのと違う?という事例は誰にでも起こり得る。そうならないための対策」と題して契約、設計図の精査をちゃんとしましょうという話を見てきました。
日本人はどうしても性善説に基づいて動いているような気がします。
しかし、ハウスメーカーを含む不動産屋と接するときは性悪説。
みんな悪い人と思って「石橋を叩いて渡る」くらいの気持ちでちょうど良いと思います。
私も建った家自体には満足していますが、過程でいろいろと不動産業界の闇的なものがみえてきました。
今回の話は他人事ではありません。
気をつけて対応しましょうね。
いろいろなハウスメーカーを比較してみることも大事です。
下記のような一括サイトで複数比較がおすすめですね。
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