2月に入り金利上昇懸念から株が世界的に下がりました。
個人型確定拠出年金(iDeCo)をやっている方もはじめたタイミングによっては資産がマイナスとなった方もいるでしょう。
つみたてNISAをはじめた方の大半はまだマイナス状況かもしれません。
(最近は戻していますが・・・)
そんな環境下ですが、分散効果があるということでリスクをあまり取りたくない方に人気の8資産バランスという商品があります。
投資の有名な格言に「卵は1つの籠に盛るな」っていう言葉があります。
これは地域や商品を分散したほうがリスクは減るよって事が言いたい格言です。
それを体現したファンドが8資産バランスなのです。
大人気の8資産バランス
8資産バランスは日本株、先進国株、新興国株、日本債券、先進国債券、新興国債券、日本リート、先進国リートの8資産に均等分散することで何処のカテゴリーが暴落してもリスクを軽減し、どこかが暴騰しても利益を得るという趣旨で作られたファンドです。
特徴的なのが機械的に均等分散しているところでしょうね。
8資産バランスは各社でていますが、今回はSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」のランキングでも6位と人気のある「iFree 8資産バランス」を例にどのくらいの分散による下げを抑える効果があったのかを検証してみたいと思います。
2月に入ってからの8資産バランスと人気ファンドの比較
それでは株価の暴落が始まった2月からの推移を人気ファンドとで比較して見ていきましょう。
ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス
まずは先進国株式のインデックスファンドの「ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス」の2月に入ってからの推移です。
2/1 12,270→2/9 11,262→2/27 11,744
と推移しています。1番安くなったのが2月9日で2月1日からみると8.3%近くの下げとなります。
現在はだいぶ盛り返して2月1日からみて4.3%近くの下げとなっています。
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
次は国内株式(TOPIX)のインデックスファンドの「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」の2月に入ってからの推移です。
2/1 27,918→2/13 25,413→2/27 26,727
と推移しています。1番安くなったのが2月13日で2月1日からみるとこちらも9%近くの下げとなります。
現在はだいぶ盛り返して2月1日からみてこちらも4.3%近くの下げとなっています。
ほぼニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックスと同様な推移ですね。
iFree NYダウ・インデックス
次は米国のダウ・ジョーンズ工業株価平均(ダウ)のインデックスファンドの「iFree NYダウ・インデックス」の2月に入ってからの推移です。
2/1 15,576→2/9 14,180→2/27 15,012
と推移しています。1番安くなったのが2月9日で2月1日からみるとこちらも9%近くの下げとなります。
現在はだいぶ盛り返して2月1日からみてこちらも3.7%近くの下げとなっています。
上記2つとほぼ同様の下げ幅なんですね。
ひふみ年金
次はSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」で1番人気のひふみ年金です。こちらは上記3つと違いアクティブファンドとなります。
2/1 16,152→2/13 14,292→2/27 15,379
と推移しています。1番安くなったのが2月13日で2月1日からみるとこちらも11.6%近くの下げとなります。
現在はだいぶ盛り返して2月1日からみてこちらも4.8%近くの下げとなっています。
こちらはアクティブファンドだけあって底は少し低かったですね。現在はインデックスファンドとほぼ変わらない下げとなっています。
SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>
次はSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」で3番人気のSBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>です。こちらもひふみ年金と同じくアクテイブファンドで昨年の成績はiDeCoで買える投資信託で1番良かった商品となります。
2/1 18,546→2/14 16,541→2/27 17,939
と推移しています。1番安くなったのが2月14日で2月1日からみるとこちらも10.9%近くの下げとなります。
現在はだいぶ盛り返して2月1日からみてこちらも3.3%近くの下げとなっています。
こちらもアクティブファンドだけあって底は少し低かったですね。しかし、現在の数字は上記の4つと比較して1番盛り返しています。
iFree 8資産バランス
最後8資産バランスです。
2/1 11,940→2/1411,319→2/27 11,582
と推移しています。1番安くなったのが2月14日で2月1日からみるとこちらも5.3%近くの下げとなりました。
上記のどれと比較しても下げ幅は少ないですね。
現在はだいぶ盛り返して2月1日からみてこちらも3%近くの下げとなっています。
こちらも上記のどれと比較しても下げ幅は少ないです。
つまり、8資産バランスの分散による効果は確実に下げ局面だと発揮されることがわかっていただけたと思います。
実は株の暴落だけが騒がれていますが、先進国リートもこの間に大幅に下がっていたんですよ。
(こちらも金利の影響が大きいため)
その影響もあり、マイナスになったのも大きいかと思われます。
まとめ
今回は2月の下げで8資産バランスがどうなったのかを見てきました。
他のインデックスファンドと比較しても下げには耐性が強そうな感じですね。
今回の調査でちょっと驚いたのがSBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>の強さかな。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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