先日、第二種電気工事士の技能試験を受けてきました。
今回はこれから勉強する方向けに経験談を書いておきたいとおもいます。
なお、なぜ第二種電気工事士試験の勉強をしているのか、そもそも第二種電気工事士とはなんだ?、学科試験の話はこちらの記事を御覧ください。
第二種電気工事士の技能試験の概要
まずは技能試験の概要を見ておきましょう。
技能試験は第二種電気工事士の学科試験に合格した人だけが受験できます。
学科と技能両方合格してようやく第二種電気工事士に合格となる形ですね。
技能試験では配布される材料を使って配線図どうりに作品を作ることが求められます。
自前の工具も持参する必要があります。
つまり、模擬的な電気工事を実際にやる試験ってことですね。
私はいろいろな資格をもっていますが、頭ではなく手を使ってやる試験は初めてで目新しく面白かったです。
技能試験の難易度
技能試験の内容は以下となります。
(2)配線工事
(3)電気機器及び配線器具の設置
(4)電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
(5)コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
(6)接地工事
(7)電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
(8)一般用電気工作物等の検査
(9)一般用電気工作物等の故障箇所の修理
内容だけ聞くと難しそうですが、技能試験の合格率は70%程度
学科試験を合格した人しか受けられないのもありますが、合格率はかなり高い試験となります。
つまり、ちゃんと勉強すれば落とす感じの試験ではないってことですね。
ただし、未完成なら当然不合格です。(時間は40分とそれなりにタイト)
ちなみに技能試験は点数等はなく、欠陥が1つもなければ合格となります。
欠陥となる内容も事前に公開されています。
私がやった技能試験の勉強方法、工具等
技能試験は実際に手を動かして練習する必要があります。
そのため、勉強をするためにはある程度まとまった時間が必要ですね。(準備片付け復習含めて一回1時間くらい)
勉強方法:公表問題を繰り返しやっただけ
ちなみに技能試験は以下のように事前に13問の候補問題が公表されます。
その中から出題される形となりますので、この13問を繰り返し練習すればよいだけです。
時間がシビア
工具、練習キットは必要
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- ペンチ
- 電工ナイフ
- 圧着工具
- ウォーターポンプフライヤー
- スケール
ホームセンター等で上記の工具を用意しても良いと思いますが、試験用のセットを買うのが楽ですね。
私が買ったのは以下の工具と1回分の練習キット。
たぶんこれが鉄板でしょう。
実際に会場でも多くの方がこれでしたね。
銅線が高くなっているので値上げの可能性もありますし、学科試験が終わった後だと売り切れてしばらく手に入らない可能性もありますので早めに用意しておくのがおすすめです。
なお、私が買った練習用部材は1回分だったのですが、途中で練習が足りない気がしたので追加で1回分ホームセンターでケーブル等を買い足しました。
一部探すのがたいへんだったものもありましたので、はじめから複数回練習するつもりの方は多めの練習部材のセットを買っておくと良いでしょう。
あると時短になる専用工具
どの候補問題にも必要な「のの字曲げ」という作業をめちゃくちゃ短時間にきれいにできるようになります。
また、プラスドライバーにもなります。
合格マルチツールはなくても問題ありませんが、あるとマイナスドライバーとウォータポンププライヤの代わりになりますので、かなり持って行く工具を削減できますよ。
特にウォータポンププライヤーは工具で一番でかいですし、使う問題は一問、二問なんですよ・・・
後述しますが、会場の机はかなり小さいので工具は少ないにこしたことはありません。
合格ゲージは使うと長さを図る時間を短縮化できます。
第二種電気工事士の試験は時間がないって方も多いので、時間が足りない方は買っておくとよいでしょう。
個人的には3つとも買ってよかったですね。
試験でしか使わないのでしょうが笑
また、私は工具セットに付いていたので追加で購入はしませんでしたが、合格クリップも用意するのがおすすめです。
合格クリップは本来、接続点を一旦留めて、接続漏れや間違いががないかを確認するためのツールです。
しかし、私はリングスリーブという電線の圧着をする作業の精度を高めるためにちょっとイレギュラーな使い方をしたんですよ。
リングスリーブは一定の長さ以上むき出しになっていると欠陥となるのですが、ちょっとした力の入れ具合で簡単にずれるんです。
練習での欠陥はほぼそれ笑
試行錯誤の末、合格クリップを1箇所に2個使いして固定するようにしてから安定するようになりましたね。
ちなみにクリップを取り忘れて提出すると欠陥となり不合格となりますのでお気をつけください。
それらも含めて私が最終的に私が持っていた工具は以下です。
- ペンチ
- 圧着工具
- スケール
- VVFストリッパー
- 合格マルチツール
- 合格ゲージ
- 合格のの字曲げツール
- 合格クリップ
- はさみ
必要工具にある電工ナイフはVVFストリッパーがあるなら、使う問題はあまりないですし、試験中怪我をして出血をすると退席させられる可能性もあるとのことで、はさみで代用。
マイナスドライバーとウォーターポンプフライヤーは合格マルチツール、プラスドライバーは合格のの字曲げツールで代用しました。
実際の試験当日
試験は数千人規模で受けるようで大規模な会場でした。
机が異様に狭い
まず、机が異様に狭かったです笑
小中学校のときに学校で使っていたような机でしたね。
その机に段ボール?がひいてあり、その上で作業する形となります。
私の場合は運良くとなりが空いていましたので、そこに工具等を置くことができましたが、隣が埋まっている方は窮屈そうでしたね。
会場によっても異なるでしょうが、普段から狭い場所で練習するとよいかもしれません。
また、現場の電気屋さんが使うような腰に工具をいれるようなのを持っていくとよいかもしれません。(持ち込み可能だそう)
事前に材料の漏れを確認できる
まず、材料が支給されてその確認をする時間が10分程度与えられます。
その時間以外では材料の不足があっても言えなくなるそう。(ネジやリングスリーブなどは落としたり、やり直したい場合に言えば支給されます)
かならずケーブルの長さや部材の有無はしっかり確認しましょう。
ある程度練習をしている人はその材料一覧をみただけでどの問題かわかりますね笑
ちなみに実技試験の問題は会場により異なるんですよ。
問題による難易度の差もかなりありますので、運不運も左右される形となります。
私の会場は13問中上位3位にははいる面倒な問題でしたので運が悪かったですね笑
周りがうるさい
試験は40分。
私はまず、複線図を書いてからスタートするのですが、周りの人はいきなり作業しだす人もいました。
かなりうるさい方も見えますので、気が散らないように普段から練習しておくとよいかもしれませんね。
帰るのに時間がかかる
ちなみに帰るのは試験が終わってから結構かかるのを覚悟しましょう。
会場ごとによって異なる可能性もありますが、一人ひとり作品の札(受験番号等記載)と机の受験番号を確認して問題なければ退出証みたいのをもらうと帰れるといった感じでした。
私が退出できたのは試験後30分くらいでした。
果報は寝て待て
合格発表は1ヶ月後。
ちなみに自分的には欠陥になる箇所の自覚はないので受かっている感触です。(欠陥にならないだろう、ケーブル長さを勘違いするミスはありました)
しかし、今まで人の目で作品を見てもらったことが一度もないですし、自分では気づいていない欠陥がある可能性もゼロではありません。
ですから受かったどうかはわかりませんので、果報は寝て待てですね。
追記:合格していました
まとめ
今回は「第二種電気工事士の技能試験を受けてきました。」と題して第二種電気工事士試験を受けた話をみてきました。
これから第二種電気工事士の技能試験は参考にして見て下さいね。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。