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セゾン投信が楽天証券iDeCo「9ファンド運用除外」に真っ向反論

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セゾン投信が楽天証券iDeCo「9ファンド運用除外」に真っ向反論

2025年5月15日、楽天証券は iDeCo(個人型確定拠出年金)の商品ラインアップから 9本のアクティブファンドを運用除外候補 とする方針を公表しました。

目玉の一つが人気の「セゾン資産形成の達人ファンド」。

その翌日、運用会社である セゾン投信が公式サイトで異議を表明 し、加入者に“回答書での反対”を呼びかけています。

「運用除外って何?」「達人ファンドはもう買えないの?」と不安を感じた方へ、仕組み・背景・影響・対策 をわかりやすくまとめました。

目次

そもそも楽天証券iDeCoの「運用除外」とは

今回の話を理解するために前提となる運用除外の話を簡単に紹介しておきましょう。

簡単いえば楽天証券がiDeCoで取り扱っている商品の一部を新たに買えなくするってことです。

ポイントは以下の3点

新規買付停止:決定後は掛金配分・スイッチングとも購入不能
既存残高は保有継続可:ただし長期的に純資産が縮むリスクあり
・背景には DC法の“35本制限

運用商品は原則35本以内に絞るという規定があり、楽天証券は枠を空けるため低評価のアクティブファンドを整理する狙いも推察されます

楽天証券iDeCo除外候補の9ファンド一覧と資産クラス

除外候補となっているのは以下の9本。

#ファンド名資産クラス主な除外理由(楽天証券公表)
1セゾン資産形成の達人ファンド国内外株式バランス同分類平均を下回る運用成績
2iTrust 世界株式外国株式残高・成績とも基準未達
3MHAM日本成長株ファンド<DC年金>国内株式同上
4iTrust 日本株式国内株式同上
5フィデリティ・日本成長株ファンド国内株式同上
6明治安田DC日本債券オープン国内債券低コスト指数ファンドとの競合
7投資のソムリエ<DC年金>バランス成績・残高とも基準未達
8三菱UFJ DCバランス・イノベーションバランス同上
9三井住友・DC世界バランスファンドバランス同上

運用除外スケジュール

運用除外スケジュールは以下の通り


フェーズ
予定日加入者のタスク
公表5/15
同意書発送6/3以降書面またはWeb回答
回答期限6/30異議がある人は必ず「不同意」を提出
除外決定通知7/15結果を確認
新規買付停止8/1配分変更・スイッチング最終確認

運用除外の詳細は下記の記事でまとめております。

併せてご覧ください。

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セゾン投信の“反論” 3つの論点

今回除外となる9本のうち、一番人気のあったと思われる「セゾン資産形成の達人ファンド」の運用会社であるセゾン投信が今回の除外について真っ向から反論しております。

>>【重要なお知らせ】「セゾン資産形成の達人ファンド」楽天証券iDeCo商品ラインアップ除外に関する当社見解

長いので要点をまとめると以下のとおりです。

「長期運用に適したファンドを短期指標で評価するのは不当」

・ファンドの長期実績は設定来+303.27%/年率8.01% と堅調で、国内外評価機関でも連続受賞している。

・加入者3分の1超が不同意を表明すれば除外は撤回される――回答書で意思表明を と呼びかけ。

たしかにそのとおりという部分もあります。

セゾン投信としても「同分類平均を下回る運用成績」による除外というレッテルを貼られたくないってのも大きいのでしょうね。

優良ファンドとして人気のあった商品ですし、過去の成績も伴っているんですよ。

ここ数年はそこまでよくありませんが、長期で見ると年率8.01% と充分な成績です。

3分の2以上の同意が得られないと除外されない

今回の9ファンドの除外はあくまで楽天証券が提案した案に過ぎません。

利用者から3分の2以上の同意が得られないと除外されないんですよ。

ですからセゾン投信も反対をするように促しているのです。

ですから楽天証券iDeCoで「セゾン資産形成の達人ファンド」を利用してい方は、今回の除外に不服なら「除外に関する回答書」で異議を表明しましょう。

ただし、回答しない人は賛成したと扱われるとのことですからなかなかハードルは高そうですけどね。

「楽天×セゾン」対立の背景

おそらく今回の対立の背景には以下の点があると思われます。

楽天ブランドの商品が売りたい

まず大きいのがビジネス面の話でしょう。

楽天は低コストインデックスや自社ブランド“楽天・プラス”シリーズを拡充中です。

ですから商品入替の余地を作りたい思惑が考えられます。

このあたりの商品が売りたいようですし、今後も9ファンドを除外してあけた部分を楽天ブランドの商品が拡充されそうです。

新ラインアップ注目株信託報酬(税込)特徴
楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス0.0561%全世界株式に一本で分散
楽天・プラス・S&P500インデックス0.077%米国大型株500社に連動
楽天・全米株式インデックス・ファンド0.162%小型株を含めて全米株に投資
楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス0.198%米テック寄り100社に集中投資

運用哲学の相違

達人ファンドは“長期・国際分散・アクティブ”を掲げています。

短期リターン比較ではインデックスに見劣る局面も出てくるのは当然なんですよ。

iDeCoは本来、長期投資向けの優遇措置ですから、短期ではなく長期で考えるべきです。

しかし、楽天証券は直近の成績で「同分類平均を下回る運用成績」というレッテルを張って除外しようとしています。

それは揉めるでしょうって感じですね。

加入者保護

除外決定プロセスに“加入者投票”があるとはいえ、多くが無回答であるため、同意扱いになる慣行が問題視されている部分も大きいでしょう。

今回のセゾン投信の問題提起で利用者から3分の2以上の同意が得られるか注目です。

「セゾン資産形成の達人ファンド」持ち続ける? 乗り換える? 判断ポイント

それでは楽天証券で「セゾン資産形成の達人ファンド」を保有している方はどうすればよいのでしょう?

前述したように除外に反対なら「除外に関する回答書」で異議を表明しましょう。

しかし、それでも除外されてしまった場合も想定しておく必要があります。

選択肢は2つ

選択肢としては2つ考えられます。

・すでに購入済な部分は保有し続ける
・スイッチングして他のファンドに乗り換える

ポイントとなる点をまとめてみました

観点継続保有乗り換え
手数料1.65%(税込)0.057%~0.20%
運用哲学厳選アクティブで超長期勝負インデックスで市場平均を取りに行く
流動性除外でも解約不可・純資産縮小は懸念毎月拠出・分散投資が継続
将来性35本制限下で再採用は難しい制度・商品改定の恩恵を受けやすい

長期アクティブを信じて積立継続したいか?」が分かれ目となりそうです。

信念があるなら不同意+配分継続でもOK。

ただし新規買付が止まると 純資産が減りコスト高止まり のリスクも認識をするべきでしょう。

SBI証券への移換という選択肢

また、iDeCoの管理会社を楽天証券から他社へ乗り換えるという選択肢もあります。

SBI証券のiDeCoでは「セゾン資産形成の達人ファンド」がラインナップに採用されています。

楽天証券のiDeCoからSBI証券のiDeCoに乗り換える際にはすでに保有している投資信託を持ち出すことはできません(一旦売却してお金だけ移す形になります)

しかし、SBI証券なら今後も「セゾン資産形成の達人ファンド」への積立をすることができるようになるのです。

移換手数料・手間はかかりますが、「今後も頻繁に商品入替があるならより柔軟な金融機関へ」という判断も一案となるでしょう。

まとめ

今回は「セゾン投信が楽天証券iDeCo「9ファンド運用除外」に真っ向反論」と題してセゾン投信が反論した話をみてきました。

まとめると

・楽天証券は “35本制限”対応とパフォーマンス評価 を理由に9ファンドの除外を計画
・セゾン投信は 長期実績と顧客の声 を盾に異議を申し立て
・加入者は 6/30までの回答書提出と配分見直し が急務

これを機に 手数料・商品ラインアップ・運用方針 を点検し、「自分年金」をアップデートしましょう

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの3社から選ぼう

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。

しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。

簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。

私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券の3択の中から決めます。

(※私が加入しているのはSBI証券です)

この3つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。

また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。

順番に見ていきましょう。

SBI証券

まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。

SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。

選択の楽しさがありますよね。

また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。

SBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」

マネックス証券

次点はマネックス証券 iDeCoです。

こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。

iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。

マネックス証券 iDeCo

松井証券

松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。

その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。

こちらも有力候補の一つですね。

さらに2024年8月1日(木)より投資信託の保有でポイントが貯まるようになり、現在の条件なら本命といっても良いでしょう。

松井証券のiDeCo

総合して考えるとこの3つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。

他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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