東証プレミアム市場

市場再編。東証プレミアム市場ができると株価へどう影響があるのか?

東京証券取引所が東証一部の基準を引き上げや市場の再編を検討しています。優良企業を集めた東証プレミアム市場を作ることなどが検討されています。

東京証券取引所は主要企業で構成する第1部市場のあり方を見直す。1部での上場を維持できる時価総額の基準を引き上げるほか、他の市場から「昇格」するときの条件も厳しくする。1部で2100社超と先進国の中で断トツの上位市場の企業数を絞り込み、国内外の投資家が優良企業に投資しやすい環境を整える。出所:日経新聞 12/20

いろいろな市場関係者によるとこの流れはほぼ決まっており、あとは根回しや調整だけのような感じですね。。

そこで今回は東証プレミアム市場などの再編が行なわれた場合の株式相場への影響を考えてみます。

東証プレミアム市場とは


東証1部に上場をするとあまり株式に詳しくない人でも良さそうな会社に見えてしまいますからそのブランドイメージはかなり高いのです。そのため営業や採用に大きなプラスとなり多くの企業がそれを目指します。

ただし、ここ本当に東証1部でいいのかよ?って企業も東証1部に上場してしまっているのです。具体名は言えませんが詐欺的な商法をやっているような会社すら東証1部だったりもします。また、ボロ株についての記事で書きましたが、かなりやばい会社も東証1部に存在しています。

今回市場の再編が検討されているのはそんな感じで東証一部のステータスが大幅に低下しているからです。1部の上場基準をかなり下げていますので当然といえば当然かもしれませんけどね(笑)

そこで優良企業を選抜した本当の意味での東証1部として「東証プレミアム市場」を作るという流れのようです。


上場企業の半数が東証一部上場

現在、東証へ上場している会社は約3,650社です。そのうち59%が東証1部となっています。本来はプレミアムな市場なはずな東証1部に半数以上ですからかなり歪な市場であることがわかると思います。

東証1部への上場基準を下げていた

元々東証1分へ上場するためには時価総額500億円必要でした。

しかし、リーマンショックで新規上場企業が減ったこともあり、その基準大幅に下げて直接上場するためには250億の時価総額、東証2部やマザーズから鞍替えの場合には40億と引き下げたのです。

それにより1部上場企業はどんどん増えていったんですね。

市場再編案

まだ正式に発表されているわけではありませんので確定ではありませんが、いろいろな情報によるとこんな感じのようです。

○時価総額500億円〜1,000億円の大きな規模な企業を東証プレミアム市場へ鞍替え
○それ以外の東証1部企業は称号の剥奪をすると反発があるとのことからそのまま東証1部
○東証1部以外も再編し成長企業や新興企業の市場と中堅企業や老舗企業の市場を設ける

時価総額500億円(元々の東証1部基準)で1000社ちょっと、時価総額1,000億円で700社くらいが東証プレミアム市場の該当企業となりますね。

ひふみ投信の藤野英人さんも怒っていた

レオスのひふみ投信の藤野英人さんは今回の件についてかなり怒ってらっしゃいましたね。

私も同感なのですが時価総額でプレミアムと判断するのはおかしいだろってことです。大きければ優良なのか?って疑問ですもんね。

東証の市場再編で株価への影響は?

それでは株価への影響を考えてみましょう。

すでに東証プレミアム市場基準の時価総額がある企業

まず東証プレミアム市場基準の時価総額がある企業について考えて見ましょう。こちらは基本的にプラスとなりそうです。ただし、すでにある程度の知名度を誇っている企業が多いですからプレミアムは当然だろ?ってレベルですからそこまで大きなプラス要因にはならないかもしれませんが。ただし、ギリギリで東証プレミアム市場に入れた企業にはそれなりにプラスの機会になりそうです。この会社東証プレミアム上場なんだって言えば今までよりもブランドは高そうですしね。

今回の市場再編で日経平均やTOPIXなどの指数が変更になる場合にはかなり大きな影響が出てくる可能性があります。指数が変更になればそれに伴うファンドの買う銘柄も変更になります。そうなれば東証プレミアム市場の銘柄にはプラスに働きそうな予感はありますね。

指数が変更にならなくても東証プレミアム市場を対象としたインデックスファンドは登場するでしょうからそのあたりはプラスに働くでしょう。

下記の記事に書いたように日経平均株価はかなり歪な指標ですからこの機会に見直しをしてほしいですけどね。

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時価総額が足りない企業

大きな影響がありそうなのが時価総額が足りず東証プレミアム市場に入れない企業です。この場合には二つ考えられます。

時価総額を増やそうとする

東証プレミアム市場に入るために時価総額を増やそうとする企業は株価へプラスとなりそうです。時価総額を増やすのに手っ取り早りのは株価を上げることです。

株価を上げるためには業績を上げるのはもちろんですが、すぐに効果がある方法として配当を増やしたり、自社株買いしたり、株主優待を良いものにしたりなどの行動が考えられます。

特にイメージが重要な商売をしているような企業はこのパターンを取る可能性が高そうです。

個人的に注目しているのは地方銀行です。ほとんどの地方銀行が今回の東証プレミアム市場の基準から外れそうなんですよ。銀行はブランドイメージ重要ですからね。なんとしても東証プレミアム市場に入りたいと考えても不思議ではありません。

また、悪い可能性としては藤野さんが言われるような牛肉に注射で水を入れて高値で売る的なことですね。。簡単に言えば粉飾決算をして業績をよく見せ株価をあげようとする企業が出てくることを懸念されているのでしょう。これも充分にありえますね・・・

カネボウ、ライブドアなど過去の粉飾企業の考え方はこの本を見ればだいたいわかりますのでおすすめですよ。

東証プレミアム市場は諦める

東証プレミアム市場に入るための基準にどう頑張っても届かなさそうにない企業やはじめから諦めているような企業の場合の株価にとって今回の市場再編はマイナスとなりそうです。

前述したようにインデックスファンドの買う商品が変わってくる可能性があります。そうなれば株価的にマイナス要因となるでしょう。

また、東証1部のブランドイメージが低下することなどが考えられます。そうなれば東証1部だからと取れていた新規客がとれなくなったり、求人応募への影響もありそうです。

それにより業績が悪くなれば悪循環で配当が悪くなったり、株主優待廃止なんてこともありそうです。

東証1部以外の時価総額が高い企業はどうなる?

もう一つ注目しているのが東証1部に上場していない時価総額が高い企業の扱いです。規模が大きくなってもJASDAQやマザーズに居残っている企業ですね。

時価総額1000億円としてもメルカリなど24社がこちらに該当しています。

時価総額ルールとするならこのあたりの企業も強制的に東証プレミアム市場上場となるのでしょうか・・・・

まとめ

今回は「市場再編。東証プレミアム市場ができると株価へどう影響があるのか?」と題して東証プレミアム市場ができることへの株価の影響を見てきました。

この再編が行なわれた場合には銘柄によってプラスもマイナスもありそうですから、自分の持っている銘柄が東証プレミアム市場に入る銘柄なのか、ギリギリなのか、入れない銘柄なのかは意識しておく必要がありそうです。

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