間近に迫るAI時代
最近なにかとAIが話題になっています。
半分の職業はAIに仕事を取られてしまうなどといったことです。
これは戯言だと思っている方もいるかもしれませんが私もそう遠くない未来にそうなると思っています。
AI化というと工場をイメージする方も多いかもしれませんが
今後は工場以外にもどんどん活用する範囲がひろがってくるでしょう。
たとえば2例あげてみたいと思います。
経理のAI化
たとえば私も昔やっていた経理のお仕事を例に考えて見たいと思います。
経理の仕事の基本であり重要な項目の1つに仕訳という処理があります。
これは発生した取引を簿記上の勘定科目に落とし込むことです。
決算書とか試算表というのはその仕訳を集計したものであり、
仕訳が前提として存在しているのです。
今まで経理はこの仕訳をするためにはある程度の専門知識(簿記知識)が必要でしたので専門職として扱われることが多かったと思います。
しかし、最近ではクラウド会計ソフトの進展によりほとんど仕訳の知識がなくてもできるfreeeなんてものも登場したりしています。
私が自営の経理のために使っているMFクラウドなどでも銀行やクレジットカード会社からデータを自動で引っ張ってきて仕訳を自動で行えたり
レシートをスマートフォンで写真にとって取り込むだけで自動で仕訳することもできるのです。
もちろんはじめは間違えていることもありますが、徐々に学習していきます。
私の場合は、今ではほとんどそのままの仕訳で合っていますので経理にかかる時間が10分の1くらいになっています。
(MFクラウド使う前は普通の会計ソフトで処理していました)
まだ手作業によるところは一部残っていますが今後AIが進展していけば手作業が必要な点はほぼなくなるでしょう。
はじめは人によるチェックも必要だと思いますが、そのチェックも人よりもAIの方が正確にこなせれるようになるはずです。
つまり、このように決まったパターンのある仕事の場合、殆どがAIに載せれてしまうのです。
経理なんかはその典型ですね・・・。
レジのAI化
次にレジです。
まだまだ機械やAIにレジなんて無理だろって思われている方も多いかもしれません。
しかし、すでにアマゾンなどはレジがないコンビニをアメリカでオープンさせています。
入店時にアマゾンアカウントとリンクさせることで店から購入商品を持ち出すと自動で決済させる仕組みです。
AIが進展するとどうなる?
工場はもちろん経理やレジのような仕事でもAIが進展すればそれだけ必要なマンパワーが減ります。
つまり、人が行う仕事が大きく減るのです。
現在は人手不足の話をよく聞きます。
しかし、AIが進展してこれば人の必要な仕事は大きく減るでしょう。
そうなれば必然的に失業者も増えて国が不安定となる可能性を秘めています。
そこで注目されているのが「ベーシック・インカム」という制度です。
すでに国民投票で導入の是非を議論する国(スイス)まで出てきています。
(結果否決でしたが・・・)
ちょっと前置きが長くなってしまいましたが今回はベーシックインカムについて考えてみたいと思います。
ベーシックインカムとは
ベーシックインカムとはwikipediaによるとこういうったものになります。
最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を無条件で定期的に支給するという構想。基礎所得保障、基本所得保障、最低生活保障、国民配当とも、また頭文字をとってBIともいう。フィリップ・ヴァン・パレースが代表的な提唱者であり、弁護者である。しかし少なくとも18世紀末に社会思想家のトマス・ペインが主張していたとされ、1970年代のヨーロッパで議論がはじまっており、2000年代になってからは新自由主義者を中心として、世界と日本でも話題にのぼるようになった
簡単にいえば政府が最低限暮らしていける程度のお金を性別や所得、年齢など一切関係なく一律に無条件で配るという制度です。
そんなの無理だろ??って思われた方も多いかもしれません。
しかし、現在日本には下記のような広義の社会保険制度があります。
- 国民年金
- 厚生年金
- 健康保険
- 雇用保険
- 労働災害保険
- 生活保護 などなど・・・
それぞれにも障害者向けだったり、出産のためのお金だったり細かい仕組みがいろいろ用意されています。
iDeCo(個人型確定拠出年金)や国民年金基金なんてのはそれの上乗せの仕組みですね。
非常に複雑なので社会保険労務士なんて資格があるわけです。
ただし、複雑なためそれぞれの制度でお金を支給をするためには人件費なんかも含めて多大な行政コストがかかっています。
その複雑な社会保険制度をベーシックインカムを導入することで簡略化して行政コストを削減することで実現できるという理屈です。
(もちろんまだまだ理屈上ですので賛否が大きいです)
オランダ、フィンランドなどでのベーシックインカム実験
実はすでに実験段階まで行ってる国はあります。
オランダ(ユトレヒト)、フィンランド、ケニア、アメリカ(カルフォルニア州オークランド)、カナダ(オンタリオ)、インド、イタリア、ウガンダの8カ国です。
カナダのウィニペグ市での実験
実はかなり前にもベーシックインカムの実験が行われたこともあります。
それは1974年にカナダのウィニペグ市で行われた1000世帯の実験です。
ただし、この実験は5年の予定でしたが政権が交代してしまったためデータの分析もなく終わってしまったのです。
しかし、2004年にカナダの大学教授が発掘し分析したところ、医療費や犯罪率の低下、子供の成績アップなどの効果がみられベーシックインカムが再度見直されはじめたのです。
フィンランドでの実験
フィンランドでは2017年1月1日から2000人の失業者に対して約7万円を毎月支給する実験が行われています。
先日のNHKの特集では
- 失業保険の給付を止められるのが嫌で働かなかったシングルマザーががベーシック・インカムをもらえることで働くことに前向きになり生活が安定した女性
- 失業保険の給付を止められるのが嫌で働けなかった起業に失敗した人がベーシックインカムを貰えることで再度起業したお兄ちゃん
なんかの例などが紹介されていました。
おそらくこれは日本でもそうでしょうが
- 失業保険があるから働かないほうが得なので働かない
- 扶養控除内で働く
- 生活保護止められたくないからはたらかない
- 年金が減らされない程度に働く
など社会保障があるために頑張る人が減っている現状もあります。
それらがフィンランドの例を見てる限り解消されそうではありますね。
オランダでの実験
また、オランダ(ユトレヒト)では300人を対象に月に約12万円を支給する実験が行われています。
オランダでの実験の特徴は条件を変えた6つのグループを作りそれぞれでテストしているところです。
- 無条件でベーシックインカムを受け取るグループ
- ボランティアの参加など異なる条件でベーシックインカムがもらえるグループ
- 現行の社会保険給付が支給されるグループ
などです。
それぞれのグループでどのような違いをみるとのこと。
2016年からの2年間の予定ですので来年にはその実験結果が公表されるでしょうから楽しみですね。
ベーシックインカムのメリット・デメリット
単純に話を聞くとベーシックインカムは夢のような話のようですがそればかりではありません。
ここからはベーシックインカムのメリット・デメリットを考えて見たいと思います。
ベーシックインカムのメリット
行政の効率化
財源にも関わってきますがベーシックインカムを導入すれば行政がかなりスリム化できるはずです。
現在日本は多額の借金がありますのでその点も踏まえると行政の効率化はとても大きいと思います。
労働問題の解決
最近でも過労による自殺者の話題がありました。
またブラック企業の問題、残業代未払、セクハラ、パワハラの問題など後を立ちません。
しかし、最低限生活できるレベルの報酬が確実に働かなくても得られるのであればそのような企業で無理に働く必要が無くなるはずです。
自分のやりたい仕事だけをすればよいとなるのでストレスも大幅に減るでしょう。
そうなればブラック企業は人手不足に陥るはずですからまともな経営をせざるえないでしょう。
勉強やボランティア
時間と最低限の生活できるお金が用意されるわけですから勉強に費やすこともできますし、
ボランティアを頑張ることもできます。
つまり自分のやりたりことができるようになるのです。
大学や大学院へいって勉強する人が増えればそれだけ新しい産業や文化も創造される可能性もあります。
ベーシックインカムのデメリット
財源が足りるのか
ちなみにデメリットでよく言われる財源問題。
今現在日本では社会保険にかかる財源が年々増え続けており2016年で118.3兆円となっています。
簡単には行かないでしょうが、これ全てやめてその財源を全て国民に均等に分配したとして9万円くらいしか支給はできません。
9万円ではちょっと最低限の生活にはちょっと厳しいでしょうから税金の負担を増やすなどの工夫も必要になるでしょう。
しかし、税金高くされても最低限の保障が得られるのであればそんなに悪い話ではない気もしますよね。
つまり不可能な数字ではないのです。
働かない人が増えるのではないか?
ベーシックインカムの話がでると財源と合わせて心配されるのが働かない人が増えるのではないか?という点です。
実際、共産主義の世界ではがんばってもがんばらなくても給料一緒という世界だったために労働意欲が薄れ衰退したという話はよくありましたよね。
それと同様の事がおこるのでは?という心配です。
これも実際実験の結果をみてみないとなんとも言えませんが、
ベーシックインカムによって自分のやりたい仕事ができるようになるはずですから労働意欲は薄れないのではないのか?という予想もあります。
もちろん仕事をしなくなってしまう人も増えるかもしれませんが・・・。
AIとの共存することでマンパワーは充足しますので働かないという生活は別に悪いことではないと思うのです。
もっと豊な生活をしたい、◯◯という仕事をやりたいという人が頑張ればよいと考えることもできます。
生産力が衰退するのでは?
前述の働かない人が増えるのでは?とつながりますがベーシックインカムが導入されると
労働意欲が落ちてそれにより購買力もおちて国の産業がどんどん衰退するという説もあります。
AIが進展していきますので企業の力は競争力は今よりもついてくるはずです。
そこでベーシックインカムが導入されるとどのような化学変化を起こすのか・・・
これも実験の結果待ちですですね。
貧富の差が拡大するのでは?
もうひとつ貧富の差が拡大するのでは?
という意見もあります。
AIが今後進展していけば、単純作業はほとんどなくなるでしょう。
そうなると能力の高い人や手に職をもった人は仕事があるが
そうでない人は仕事からあぶれるということになりかねません。
そうなればベーシックインカムだけもらう人、ベーシックインカムと会社経営とでは大きな差となってく来ちゃいます。
このあたりはどうしても発生するでしょう。
しかし、これってベーシックインカム導入しなくてもAI時代が進展すれば必ず通る道となるはずです。
それならば生活保護を受給する人が大幅に増えてしまうことも想定されます。
それよりもベーシックインカム式の方が国として正常な状態だと思うのはわたしだけでしょうか?
まとめ
ここのページを読んでらっしゃる方は個人型確定拠出年金(iDeCo)や国民年金基金などに興味がある方が多いのである程度意識されてるでしょうが、今の日本には様々な矛盾があります。
がんばって働いているのに実は生活保護を受けている人の方が高収入などの例です。
また、年金の財政も厳しいですので現役世代の受給と比較すると現在もらっている世代は優遇されるなど歪がひどいです。
これらを解消する手段として「ベーシックインカム」はとても魅力的な制度だなって思います。
もちろんこの制度はとんでもない改革が必要ですので導入はかなり大変だと思います。
しかし、少子高齢化もどんどん進展しており現在の制度でそのままでは厳しいのはだれが見ても明らかでしょうし、ぜひ「ベーシックインカム」の導入を積極的に検討してもらいたいものですね。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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