口座管理手数料の導入で預金がどんどん目減りするかも。今からできる防衛策をご紹介

先日、ちょっと怖いニュースが流れました。

三井住友信託銀行が口座管理手数料の導入を検討しているとのこと。

口座管理手数料(口座維持手数料)とは簡単に言えば銀行口座を持っているだけで手数料が取られてしまうってことです。

口座管理手数料は「マイナス金利」が始まったころより導入されるんではないか?と言われてきたのですが、とうとうきてしまったか、、って感じですね。

マイナス金利によって銀行は日本銀行にお金を預けると手数料が取られる状態になっているんです。

お金の調達はいくらでもできますしね。

つまり、預金があっても銀行によってはほとんど得がないばかりか、マイナスにすらなり得るのです。

銀行の経営もあまり良い状況ではありません。

大規模なリストラなども計画されていますしね。

そんな状況ですから当然に口座管理手数料の話がでてくるんですよね。。。

今回は口座管理手数料の導入への対策についてみていきます。

他人事ではない口座管理手数料の導入

三井住友信託銀行は使ってないからうちは関係ないわ、って思った方。

ご注意ください。

今回の口座管理手数料の件は他人事では全然ありません。

以前からどこかの銀行が口座管理手数料を徴収するようになったら、一気にそれが当たり前になる可能性が言及されてきました。

どこも先陣は切りたくないけど口座管理手数料は取りたいと思っているということです。

口座管理手数料の金額はまだわかりませんが、今の低金利では利息は微々たるものですから預金額によってはおいておくだけで増えるどころかどんどん目減りしてし行ってしまう可能性すらあります。

つまり、今回の三井住友信託銀行の話は他人事ではないのですよね。


証券業界では口座管理手数料を取るところも出てきた

証券業界では銀行に先んじて口座管理手数料を取るところも出てきています。

例えば東海東京証券などです。

いくつかの無料条件を満たせないと年間3,000円(別途消費税)の口座管理料が掛かるのです。

無料条件がかなり甘いので多くの方は掛かっていないと思われますが・・・

今後もマイナス金利が続けば無料条件が厳しくなる可能性が高いでしょう。

また、同じように口座管理料を徴収する証券会社が増えてくるかのせいもあります。

そうなるとIPOのためにたくさんの証券口座を作ることは難しくなるかもしれませんね・・・

東海東京証券の口座管理手数料についてはこちらの記事を御覧ください。

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東海東京証券の口座管理料無料化

銀行でも・・・

銀行でもりそな銀行などは未利用口座に限り、すでに口座管理手数料を徴収していたりします。

条件は以下の通りで残高はあろうが、2年以上なにも手続き等をしていないと未利用口座扱いとなってしまいます。

最後のお預入れまたは払戻し(該当普通預金のお利息の元本への組入れおよび未利用口座管理手数料の引落しは除きます。)から2年以上、一度もお預入れまたは払戻しが無い普通預金口座(総合口座を含みます。)を未利用口座としてお取扱いします。

手数料は年間1,200円(別途消費税)となっています。

例えば0,01%の利息だと12,000,000万円くらいの残高がないと1,200円の利息にはなりませんので、利息と比較するとかなり大きな金額ですね。

ただし、以下の要件を満たすと未利用口座管理手数料の対象外となるとのことです。

  1. 1.該当未利用口座の残高が1万円以上である場合。
  2. 2.同一支店で、他にお預かり金融資産(定期預金、積立定期預金、財形預金、投資信託(ファンドラップ含む)、外貨預金、国債、生命保険等)が1円以上ある場合。
  3. 3.お借入れがある場合。
  4. 4.りそなクラブの代表口座でステータスが「パール」以上である場合。

ただ、マイナス金利が続けば今後これらの条件がかなり厳しくなっていくところも増えていく可能性が高いでしょうね。

口座管理手数料対策でタンス預金もリスクあり

口座管理手数料取られるならもう銀行に預けなければ良いと考える人も出てくるでしょう。

タンス預金ですね。

タンス預金ならば当然、口座管理手数料は取られません。

しかし、家に大金を置いておくことには大きなリスクもあります。

例えば盗難です。

タンス預金は泥棒の人からしたら絶好のチャンスとなってしまいますよね。

また、火災などの震災のリスクもあります。

預金ならば通帳やキャッシュカードが燃えてしまったとしても本人を証明できればなんとかなりますが、現物が燃えてしまったらどうしようもありませんからね・・・

また、政府は国を挙げて補助金を出すなどしてキャッシュレス決済を普及させようとしています。

キャッシュレス決済はクレジットカードにしても電子マネーにしてもQR決済にしても最終的には銀行口座から落ちる仕組みになっている場合がほとんどです。

その紐付けが出来なければ利用がかなり制限されてしまいますから、銀行口座を完全になくすというのは現実的ではないのです。


口座管理手数料対策で今できること

それでは損をしないために口座管理手数料対策で消費者ができることはないのでしょうか?

いくつかに分けて見ていきましょう。

銀行口座を絞る

まず考えられるのが銀行口座を絞ることです。

会社を転職したり、引っ越しをしたりするとその都度新しい銀行口座が必要となりどんどん増えていってしまうものです。

私も気づいたら10個くらい銀行口座を持っていました。

(今も証券会社間で無料の資金移動するためにいくつかもってますが・・・)

しかし、私のような特殊なケース以外は使っているのは一部の銀行だけだと思います。

ですから使わなくなった銀行口座は閉じてしまうことも必要でしょう。

前述のりそな銀行のように未利用口座は口座管理手数料を取られやすいですし、休眠預金なんてルールも出来てきていますしね。

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使う銀行は集中させる

口座管理手数料が掛かるようになるとしても全部の顧客に一斉に掛かるようになる可能性は低いと思われます。

前述の東海東京証券やりそな銀行ではありませんが、一定の無料条件が付けられると思われます。

その判定はどういうものになるのかは銀行によるでしょうが、多くは預金残高などになるでしょうから集中させておいたほうが判定上有利となるはずです。

つまり、優良顧客は優遇されるってことです。

また、りそな銀行のように投資信託などを購入している方は対象外とするなんてケースもありますのでそちらを検討するのも一つかもしれません。

ただし、下記のようなことも多いですから銀行のいいなりで投資をするのはあまりおすすめしませんけどね。

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メインバンクをネット銀行にしてしまう

今回の口座管理手数料の話は三井住友信託銀行から出た話ですが、メガバンクも同様に口座管理手数料の検討をしているという話もあります。

おそらく口座管理手数料が掛かるとすればメガバンク、都市銀行、地方銀行でしょう。

ですからこの手の口座は極力減らし、メインをネット銀行にするのがおすすめです。

ネット銀行はメガバンクなどと違い、店舗も少なくそもそもの人員も少ないですからコストが少なく運用できています。

そのため、口座管理手数料が掛かるとしても一番最後でしょうからそちらをメインにしておけば被害は最小限に押さえられるはずです。

ただし、会社によっては給料振込みの指定銀行があったりするケースもあります。

また、ネット銀行は対象外のケースがありますのでその辺りは勤務先にお尋ねください。

メインバンクの選び方は下記記事を御覧ください。

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口座管理手数料のまとめ

今回は「口座管理手数料の導入で預金がどんどん目減りするかも。今からできる防衛策をご紹介」として口座管理手数料が導入された場合の対策について考えてきました。

口座管理手数料が導入されても慌てなくてよいように予め対策しておきたいところですね。

おすすめネット銀行

銀行窓口の利用がほぼなかったり、出張があまりない、お金をおろすことも少ない方はネット銀行をメインバンクとしてしまうのがおすすめです。

まず、手数料が安いです。引き出し手数料はもちろん、振込手数料も都市銀行や地方銀行と比べてやすいです。

また、金利も高く、優待なども充実しています。

お金を下ろすのもコンビニで対応できますし、郵便局などで下ろせるネット銀行が多くなっていますね。

ネット銀行と言ってもいろいろありますのでおすすめをいくつか紹介しておきましょう。

楽天銀行

まずおすすめとして楽天銀行があげられます。

楽天銀行の最大の特徴は最大で月7回までATM手数料が無料であることです。

また、コンビニで入出金が可能ですから引き出す場所に困ることもありません。

振込手数料も利用状況に合わせて月に最大3回まで無料となります。

あと面白いのが振込で楽天スーパーポイントが貯まるのです。

また、ネット銀行の利点ですが預金の利率が大手銀行と比較しかなり高くなっています。

また、楽天カードの引き落としを楽天銀行で行えば楽天市場の買い物のポイントが+1倍になります。(楽天SPU)

さらに楽天証券口座開設を行い連携(マネーブリッジ)を行えば株式投資を行わなくても預金の利息が年0.1%となります。

これは大手銀行と比較すると100倍近いです。

楽天銀行を使うならぜひ楽天証券の口座も合わせて開設しておきたいですね。

楽天グループを利用している方にはかなりおすすめのネット銀行となります。

ジャパンネット銀行

次はジャパンネット銀行です。

ジャパンネット銀行もネット銀行の1つです。

こちらもセブンやローソンなどのATMや三井住友銀行、ゆうちょ銀行のATMが使えますのでお金を引き出す際に不便となりことはほとんどありません。

また、ATM手数料も毎月最初の1回は無料(入金・出金それぞれ1回)

毎月2回目以降は1回の入出金金額が3万円以上なら何度でも無料となっておりこちらも節約になります。

また、振込手数料が安いのも特徴です。ジャパンネット銀行あてなら54円、その他の銀行宛ででも3万円未満172円、3万円以上270円とかなり安くなっています。大手は振込金額が高く他行宛振込だと864円かかるときもありますからそれと比較してかなり安いです。

株式投資なんかしている方はほとんどの証券会社とリアルタイム送金ができますのでそのあたりのメリットも大きいです。

住信SBIネット銀行

最後は住信SBIネット銀行です。

こちらもセブンイレブン、ローソン、イオン、ゆうちょのATMが使えますのでお金を引き出す際に不便となりことはほとんどありません。

また、利用状況に応じてATMからのお引出し・他行宛てのお振込みは、最大月15回まで無料となります。

もう一つの特徴が預金の利率が楽天銀行と同様にSBI証券と連携を行えば年0.1%となります。これは大手と比較すると100倍近いです。

さらにローンの利率もかなり安いため住宅ローンを考えている方にも適した銀行だと言えます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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