消費税増税に合わせて鳴り物入りで導入されたキャッシュレスで支払うと5%もしくは2%が還元される「キャッシュレス・消費者還元事業」。
だいぶ利用できる店舗も増えてきましたし、認知も上がってきているようです。
しかし、、急ごしらえの制度・システムのために穴だらけなんですよ。
そのため、仕組みが少々分かりづらかったりするケースが多くなっています。
私も元にも立て続けに「キャッシュレスの5%還元がぜんぜんされてないんだけど?なんか条件あるの?」って的な質問などが寄せられるようになってきています。私に聞かれても・・・ってところもありますが(笑)
そこで今回はキャッシュレス・消費者還元事業の還元タイミングについて解説していきます。
キャッシュレスの還元タイミング
結論からお話しておきましょう。
キャッシュレス消費者還元事業の還元タイミングは
のです。
といったらお終いなので代表的なキャッシュレスの還元タイミングを見ていきましょう。
コンビニなどのFCはその場で割引
なお、コンビニなど一部のFC(フランチャイズ)店はその場で消費者還元分を割引として実施しています。
そのため、各事業者のポイントとしては還元されません。
この場合には還元額等はその場でレシートで確認が可能となっています。
PayPay
まずは現在、QR決済でトップであるPayPayから見ていきましょう。
PayPayでは還元は原則として決済した翌日から起算して30日後に付与されます。
例えば1月1日に決済をすれば1月31日に付与される感じですね。
ただし、「お客様のご利用状況やシステム上の都合等により付与時期が遅くなる場合があります。」との注意書きもありますから必ずしもそうなるとは限らないということは知っておきましょう。
なお、付与されるポイントはPayPayボーナスとなります。
PayPayのポイント種類の違いについてはこちらの記事を御覧ください。
消費者還元額の確認方法
PayPayで支払完了時に表示される完了画面の付与額をタップすると、消費者還元額および同時に付与されるPayPayボーナス等の内訳が確認できます。
出所:PayPay[キャッシュレス・消費者還元事業とは」より
楽天Pay
次は楽天の提供しているQRの決済、楽天Payです。
楽天Payでのキャッシュレス・消費者還元事業の還元タイミングは利用月の翌々月末日となっています。
PayPayと比較すると少し遅めですね。
例えば1月14日に決済をすれば3月31日に付与される感じです。
消費者還元額の確認方法
楽天Pay利用の還元額は楽天ポイントクラブで確認が可能です。
ただし、他のポイント還元と一緒に記載されていますのでちょっとわかりにくいかもしれません・・・
メルペイ
次はメルカリの提供しているQRの決済、メルペイです。
最近、origamiPayを買収することも発表され注目のPayですね。
メルカリではメルペイコード払いの場合には毎週月曜日に、前週の還元対象決済分のポイントを還元します
メルペイ電子マネー (iD) でのお支払いの場合には期間中、毎月25日に、前月の還元対象決済分のポイントを還元となります。
支払い方法によって還元タイミングが変わってきますから注意が必要です。
メルペイコード払の場合には1月14日に決済をすれば1月20日に付与、メルペイ電子マネー(iD)の場合に1月14日に決済をすれば2月25日に還元されます。
こちらも「ポイントの付与はお客さまのご利用状況やシステム上の都合等により遅延する場合があります」とありますので絶対そのタイミングに還元されるというわけでもないようです。
消費者還元額の確認方法
メルペイの場合はメルペイアプリのポイント履歴で還元ポイントを確認が可能です。
こちらも他のキャンペーンと合算なのでちょっとわかりにくいところもありますが・・・
LINEペイ
次はLINEの提供しているQRの決済、LINEペイです。
PayPayと同じヤフーグループ(ソフトバンクグループ)となりましたので今後が注目されるところです。
こちらもメルペイと同じく支払い方法によって還元タイミングが変わります。
QRコード決済、オンライン支払時には即時に還元します
LINEPayカード、QUICKPayの場合には月末締めの翌月還元となります。
LINEPayカード、QUICKPayなら1月14日に決済をすれば2月中に還元といった感じになります。
消費者還元額の確認方法
LINEペイはLINEアプリのLINEポイント履歴で確認が可能です。
こちらも他の還元等と一緒になっていますので少々わかりづらいですね・・・
クレジットカード
クレジットカードの場合も各クレジットカード会社により異なってきます。
例えばJCBの場合には以下のタイミングで還元されるとのこと。
制度事務局(経済産業省)からの還元データが到着がいつなのかがわからないですが・・・
デビットカード
デビットカードも基本的にクレジットカードと同様ですね。
会社により還元タイミングは異なっています。
JCBの場合は以下のタイミングとなります。
そもそもキャッシュレス・消費者還元対象外のケースも
実は多いのがキャッシュレス・消費者還元事業の対象となっていないケースが結構あるんですよ。
よくあるケースを見ていきましょう。
お店がそもそも対象外
今回の還元は中小・小規模事業者がのみ対象となります。
また、中小・小規模事業者でも「キャッシュレス・消費者還元事業」の加盟店としての登録を完了している事業者のみが還元対象です。
それ以外の事業者ではいくら条件を満たしていてキャッシュレス決済しても5%還元の対象とはなりません。
これも外からなかなか判別が難しいんですよ。
それではキャッシュレス・消費者還元対象の店舗かどうかを判別するにはどうしたらよいのでしょうか?
アプリで確認
方法として最も簡単なのは下記のポイント還元の公式アプリで店舗を探すことです。
使い勝手はかなり微妙ですが仕方ありません・・・・
WEBページで確認
他にもパソコンなどで検索できる下記のサイトも用意されています。
事前に確認しておくのがよいでしょうね。
ポスターなどで確認
また、対象店舗にはキャッシュレス・消費者還元対象とわかるポスターやシールが配布されます。
そちらの有無でも確認できるでしょう。
ただし、このポスターやシールの配布がかなり遅れているそうでし、店舗側が貼ってくれないと気づかないですね・・・
上限を超えると還元されない
また今回のキャッシュレス・消費者還元事業は各事業者ごとに利用できる上限が設定されています。その上限を超えてしまうといくら条件を満たした支払いをしていても還元はされません。
クレジットカード
クレジットカードは協会が30万円決済分/1枚との指針を出しましたので多くがそうなっているようです。ただし、指針ですのですべてのクレジットカード事業者がそうなっているわけではありません。
つまり、還元金額は以下のとおりです。
デビットカード
デビットカードもクレジットカードと同じルールのところが多いですね。
ただし、相違するカードもある可能性がありますので予めご確認ください。
プリペイトカード
クレジットカード会社各社が出しているプリペイトカードもクレジットカードと同じ条件が多いですね。
ただし、Kyashなどは1ヶ月あたりの付与上限は、5万円相当額とかなり多く設定しています。
電子マネー
電子マネーは指針等もないため各社対応がバラバラです。
例えばSuicaは上限が決まっていません。
楽天Edyは2,500円/1回(利用金額5万円/1回)、WAONはクレジットカードと同じく1枚15,000円/月となっています。
予め確認しておきましょう。
ちなみにSuicaは「JRE POINT」のサイトでSuicaを登録しておかないと還元対象となりません。詳しくは下記記事を御覧ください。
QRコード
QRコードも電子マネーと同じく各社バラバラですね。
PayPayは1回あたり及び月の上限は25,000円です。
楽天Payは1回あたり上限は25,000円ですが、月の上限はなし。
LINEペイは毎月最大3万円。OrigamiPayは1回あたり2,000円までとなっています。
かなりバラバラになっていますから予め確認しておきましょう。
まとめ
今回は「5%還元されていない??キャッシュレス・消費者還元事業の還元タイミングを解説」と題してキャッシュレス・消費者還元事業の還元タイミングをみてきました。
今回のキャッシュレス・消費者還元事業はかなり急ごしらえの制度なので還元タイミンや上限とも事業者次第というところがあります。
まずは自分が利用している事業者の条件を確認してみてください。
また、還元対象となっていない事業者も多いですし、還元には上限もあります。
さらに還元対象とならない取引もあります。
そのあたりも知っておきたいところですね。詳しくはこちらをどうぞ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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