1月30日に新たにサービスを開始した知識共有プラットフォーム「Brain」がTwitterでトレンドになるなどよくも悪くもかなり大きな話題になっています。
否定的な意見が多くを占めていますね。
今回はこの「Brain」問題について考えてみましょう。
Brainとは
「Brain」は株式会社スキルハックス社が提供する知識共有プラットフォームです。
「Brain」を簡単に言えば有料でブログ記事が販売できる「note」にアフィリエイト機能がついた感じのサービスです。
情報商材やブログのテーマなどが販売されているサイト「インフォトップ」に近い感じですね。
「Brain」の最大のウリはアフィエイト機能にあります。
Brainのアフィリエイト機能
「Brain」のアフィリエイトとは簡単に言えばその記事や商材を紹介した人に紹介料がキャッシュバックされる仕組みです。
紹介料は10%〜50%まで公開者が自由に設定することができます。
たとえば1万円の記事を紹介料50%で公開したとすると紹介した人に5,000円、記事の公開者に5,000円が入ります。
価格も10円〜10万円まで自由に設定が可能。
価格の上限もnoteより高く仕組み的にはnoteよりも自由度が高く執筆者からみて魅了的なものとなっています。
Brainについての個人的な感想
そんな「Brain」ですがネット上での感想はあまり芳しくありません。
おそらく私と同じような感想を持っている方が多いのでしょう。
私の現在の「Brain」についての感想は以下のとおりです。
ってことです。
noteでも有料記事についてはかなり悪質だったり、価格に見合わない質の悪い有料記事がたくさん出回っていると言われています。(私は購入していませんので断言できませんが)
「Brain」はそれにアフィリエイトがついたことでさらにその傾向が強くなることが懸念されるのです。
実際に、「Brain」にはすでにタイトルを見るだけでかなりヤバそうな記事ばかりが目立っています・・・(購入していませんので実際はわかりませんが)
「Brain」の仕組み自体は面白いので運用側が上手く悪質な情報商材を排除できるのかどうかに成否を分けそうな気がします。
逆に運用側がその辺りを放置して無法地帯となってしまえば悪質な情報商材で騙される人が続出しそうな予感があります。
Brainのなにが問題なのか
「Brain」への批判で目立つのがマルチ商法だ、とかねずみ講だってところです。
ただし、この批判は的を得ていません。
「Brain」の何が問題なのかを考えてみましょう。
Brainはねずみ講?マルチ商法?
ねずみ講とは紹介した顧客が購入したその代金から分配をもらえ、さらに顧客が新たな顧客を紹介すればその顧客が購入した分についての分配がもらえるねずみ算的に報酬が増える仕組みで「無限連鎖防止法」という法律で規制された非合法ビジネスです。
ねずみ講は人口が無制限にあれば有益な仕組みなので騙されてしまう人が多いのですが、人口に限りが有ることからどこかで必ず崩壊します。そのため、法律で規制されているのです。
マルチ商法も仕組みは同じです。ただし、収入が得られる範囲を孫やひ孫までと制限することで「無限連鎖防止法」にはひっからないように設計された合法のビジネスです。
ただし、マルチ商法は合法ではあるものの問題有るケースが多いのです。
実際、多くのマルチ商法は儲かるのは胴元とはじめの少数だけ。ある程度絞ったら団体を消滅させてお終いというケースが多いです。
また、少しでも報酬を得るために無理な勧誘活動をしたことで友人などの人間関係が壊れたり、自分自身で商品を購入して、借金を抱えるといったトラブルも起こりやすいです。そもそもの販売している商品の質に問題があるケースやそもそも詐欺のケースもあります。
最近だと仮想通貨のマルチ商法なんかも流行っていましたね。
今回ご紹介してる「Brain」の場合には報酬が得られるのは紹介した人だけですからねずみ講でもマルチでもありません。
単なるアフィリエイトの仕組みに過ぎずこの辺りに問題があるわけではないのです。
悪質な情報商材で溢れそう問題
「Brain」最大の問題は情報商材屋やマルチ商法業者が商売しやすい環境にあることです。
このような流れが想定されるからです。
○アフィエイト目的で絶賛するレビュー投稿→
○それを読んだ人が騙されて購入→
○少しでも損失を取り返すためにアフィエイト目的で絶賛するレビュー投稿→
○それを読んだ人が騙されて購入
○少しでも損失を取り返すためにアフィエイト目的で絶賛するレビュー投稿→以降繰り返し
こんな負の循環が繰り返される可能性があるのです。
実際中身のないひどい情報商材を買ってしまっても、それで儲けようと思えばちゃんとしたレビューを書くとは思えません。
絶賛する内容を書くでしょうからね・・・自然とステマ的なレビューで高評価が出来上がっていくのです。
そしてそれを見た人が騙されて・・・という繰り返しになります。
最大50%のアフィエイト報酬が得られれますから2人に販売すれば損失は取り返せますしね。
マルチ商法だって言われることがあるのは上記のような負の循環が繰り返される可能性があるからでしょう。
実際、マルチ商法で以下のようなケースがあります。
○その中身はこの情報商材を売ると50万円払う。それを2人以上に売れば儲かる書いてある→
○それを2人以上の友人に売りつける→
○買った人もそれを他の友人に売りつける。→以降繰り返し
Brainを健全化するには
前述したように「Brain」自体の仕組みは面白いと思います。
しかし、今のままでは情報商材屋やマルチ商法業者の巣窟になりそうな予感しかしません。
それではどうすればよいのでしょう。
個人的な意見ですが「Brain」を健全化するには以下の点を実行すべきだと考えます。
販売商品は許可制
現状は誰でも審査なく販売を開始できる仕組みとなっています。
しかし、上記のように情報商材屋やマルチ商法業者がこぞって参入してくる可能性が高いと思われます。
それを防ぐためには運用側がしっかりそのような情報商材を排除するしかないのです。
ですので販売前に運営が内容を確認し、問題がなければ公開する仕組みにすればそのような商材は排除ができます。
マンパワー的に難しい部分もあるでしょうけどね・・・
それが無理そうなら苦情が来たら排除するなどの対応や悪質な業者のブラックリスト化などの後追い対応でもやらないよりはマシでしょうね。
アフィリエイト率を低くする
現在の仕組みではアフィリエイトの比率を50%まで可能となります。
つまり、販売者、執筆者が半々の取り分です。
これだと商材の質は悪くなるのは当然ですし、ステマレビューを呼び込んでしまうのは仕方ないでしょう。
このアフィリエイト比率を下げることでステマレビューを減らすことができるでしょう。
まとめ
今回は「Brainのなにが問題なのか?マルチ商法・ねずみ講??アフィリエイト?」と題してBrainについてみてきました。
せっかくよい仕組みなのに現状のような状態になっているのはもったいないな・・・と感じています。
ぜひ運営の方には情報商材屋やマルチ商法業者の巣窟になるのを防いで健全な運用を目指してほしいですね
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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