日経平均が30年ぶりに30,000円台となったことなどが報道されるからからなのか最近私のもとに株式投資の始め方を教えてくれって依頼がちょくちょく舞い込むようになってきました。
そこで今回ははじめての株式投資の方向けに株式投資の基礎知識から証券会社の選び方からおすすめ証券会社まで解説していきます。
株式投資は資産が増える(減ることもある)だけでなく経済や社会の勉強になりますからおすすめですよ。
株式とはそもそもなんなのか?
株式投資っていうとなんだか難しいイメージを持ちますが仕組みを知っておけばそれほど難しいものでありません。
企業が運営するには様々なお金が掛かります。
仕入れ代金から家賃、人件費、さらには設備投資、研究開発費などなど・・・
それらを自分たちだけでまかなおうとするとなかなか大変ですし、お金が足りず思うように拡大できなかったりします。
そこでいろいろな人からお金を集めてそれを元手に企業を拡大するのです。
そういった仕組みで作られた仕組みが「株式会社」です。
企業に出資した際に付与されるのが「株式」です。(昔は紙でしたが今はデータ)
株式を持っている人を「株主」といいます。
小さい会社などでも株式会社になっていたりしますが、その多くは社長や親族が株主なんですよ。
株式投資とは
株式投資とはその株式を購入したり、売却したりする行為のことを指します。
株式会社は日本に100万社近くあるそうですが、そのうち3,727社(2020/11/12現在)が上場しています。
上場している会社は証券取引所で株式の売買が可能なのです。
東証一部、マザーズ、ジャスダックなどの言葉を聞いたことがあると思いますが、それらは上場している市場を指します。
それぞれ上場上限が決まっており、東証一部などはかなり限られた企業しか上場できないようになっているのです。
証券会社とは
証券会社は株式の売買を仲介してくれる会社のことです。
証券会社を通じて取引を行うのです。
ただし、証券会社によって取り扱っている市場や賞品が異なったり、手数料、売買方法等が異なります。
ですから証券会社選びは株式投資を始める際にかなり重要なウエイトを占めています。
株価が上下する理由
はじめて株式投資をやられる方がまず理解しづらいのが株価が変動する理由です。
これは簡単です。
ネットオークションみたいなものと思えばよいでのです。
その株を買いたい人がたくさんいれば株価は上がっていきます。
逆に売りたい人がたくさんいて買いたい人が少なければ需要と供給の関係で株価は下がっていくのです。
業績などももちろん間接的には関係ありますが、根本はどれだけ買いたい人がいるのか、どれだけ売りたい人がいるのかの需給関係で決まるということは知っておきたいところですね。
証券会社の選び方
証券会社は日本に300近くあるそうです。
ですから選ぶのが大変ですよね。
そこでどういった観点で選べばよいのか解説しておきましょう。
ネット証券と対面証券
証券会社もいろいろな種類がありますが、まず注目したいのがネット証券と対面証券です。
ネット証券は基本的に店舗を持たず営業しています。
ですから手数料等が安く利便性が高いのです。
対して対面証券は人が介する証券会社となります。
アドバイスを受けたいという場合は対面証券となりますね。
そのため電話や証券会社での売買が基本ですね(最近の対面証券はネットでも注文できるようになっています)
どちらが良いのかは考え方しだいですが、個人的にはネット証券がおすすめです。
対面証券はどうしてもノルマが高いケースが多く、自社が儲かるように売買を頻繁にさせたり、手数料が高い投資信託なんかをおすすめしたりするケースが目立つからです。
下記記事にあるように露骨にデータとしてもでているんですよ。
手数料
次のポイントは手数料です。
株の売買する際の手数料ですね。
これが証券会社によって大きく異なります。
ネット証券が安いですね。
1日の約定代金合計額に対して、手数料がかかるアクティブプランの主なネット証券各社の手数料は以下のとおりです。(2020年11月12日現在)
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
1日定額プランの比較 | 50万円まで | 100万円まで | 200万円まで |
SBI証券 | 無料 | 無料 | 1,278円 |
楽天証券 | 無料 | 無料(12/7より) | 2,200円 |
マネックス証券 | 550円 | 550円 | 2,750円 |
松井証券 | 無料 | 1,100円 | 2,200円 |
ネット証券で最もシェアが大きいSBI証券などは1日100万円までの売買なら無料で行えるのです。
手数料は株価の上下に一切関係なく掛かってくる経費(コスト)ですから極力少ないに越したことはありませんからね。
ちなみに対面証券のシェアトップである野村證券の手数料もご紹介しておきましょう。(2020年11月12日現在)
ネット証券とぜんぜん違うんですよ。
店舗での現物株式取引手数料は以下のとおりです。
約定代金 | 基本料率 |
---|---|
20万円以下 | 2,860円 |
20万円超 50万円以下 | 1.4300% |
50万円超 70万円以下 | 1.1000% + 1,650円 |
70万円超 100万円以下 | 0.9460% + 2,728円 |
100万円超 300万円以下 | 0.8800% + 3,388円 |
電話での現物株式取引手数料は以下のとおりです。
1注文の約定代金 | 手数料 |
---|---|
~20万円 | 1,991円 |
~30万円 | 2,619円 |
~40万円 | 3,562円 |
~50万円 | 4,505円 |
~70万円 | 5,867円 |
~100万円 | 7,648円 |
~150万円 | 10,267円 |
~200万円 | 13,095円 |
~250万円 | 16,029円 |
~300万円 | 18,333円 |
ネットでの現物株式取引手数料は以下のとおりです。
1注文の約定代金 | 手数料 |
---|---|
~10万円 | 152円 |
~30万円 | 330円 |
~50万円 | 524円 |
~100万円 | 1,048円 |
~200万円 | 2,095円 |
~300万円 | 3,143円 |
取扱商品
また、証券会社によって取扱商品が異なります。
株は当然ほとんどの証券会社で取り扱いがありますが、海外株式、海外ETF、国債などの債券、投資信託、金など証券会社ごとに取扱商品が異なりますので注意が必要です。
株以外の投資に興味がある方はこのあたりもチェックが必要でしょう。
大手が取り扱い多いですね。
また、証券会社によって力を入れている得意な分野が分かれています。
システム
とくにインターネット取引をやる場合に重要なのがシステムです。
どのようなツールが提供されているかがかなり違うんですよ。
リアルタイムの株価情報、株価チャート、財務データ、ニュースなど提供されているデータも違います。
中には会社四季報が無料で読める証券会社なんかもあります。詳しくはこちらの記事を御覧ください。
おすすめ証券会社
それでは私のおすすめ証券会社を挙げてみます。
どこも口座開設にお金は掛かりませんし、維持費も0円ですから全部口座作って試してみるのもおすすめですね。
ちなみに私も全部開設しています。
SBI証券
個人的に最もおすすめがSBI証券です。
前述のように手数料も安く、外国株や債券、投資信託などの取り扱い商品の種類も豊富です。
口座開設数も売買金額もネット証券NO1で個人投資家に人気となっていますね。
とりあえず迷ったらSBI証券がおすすめですね。
楽天証券
次は楽天証券です。
こちらは普段楽天市場を使っている人におすすめできる証券会社です。
取引によって楽天ポイントが貯まったり、楽天ポイントで投資信託を買うと楽天SPU(スーパーポイントアップ)が上がったりします。
また、取扱商品も多く、マーケットスピードという取引ツールも充実しているのが魅力ですね。
松井証券
次は老舗の松井証券です。
どこよりも早く10万円以下の株式取引手数料無料を始めるなど高感度が高いです。
また、老舗だけありサポート体制も充実していますよ。
マネックス証券
最後はマネックス証券です。
こちらはチャレンジャー的存在で新たな値下げを仕掛けてきたりするのはマネックス証券が多いですね。
米国株やiDeCoにもかなり力を入れているのが特徴ですね。
ライブドア事件の際の立ち居振る舞いで古くからの投資家には敬遠されている部分もありますが・・・
まとめ
今回は「はじめての株式投資。株式投資の基礎知識から証券会社の選び方からおすすめ証券会社までわかりやすく解説」と題してはじめての株式投資に役立つ情報をお届けしました。
ちょっと敷居が高い株式投資ですがまずはその一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
株式投資は実践をはじめてようやくわかることも多いんですよ。
はじめての投資関連はこちらの記事も合わせて御覧くださいね。
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