中国のIT企業「シャオミ」が大谷翔平超えの社員1人あたり3億6千万円のボーナス支給。

中国のIT企業「シャオミ」が社員1人あたり3億6千万円の特別ボーナスを支給するとして大きな話題となっています。

 シャオミは7月6日、精鋭技術者、「新10年創業計画」の第一陣メンバー、管理職など、計122人に1億1965万株の株式を付与する「株式報酬」を発表した。付与総額は31.34億香港ドル(約443億円)相当で、1人あたりだと2570万香港ドル(約3億6000万円)になる。

出典:ITmediaビジネスオンライン シャオミが社員122人に「3億円」特別ボーナス、ファーウェイ失速で絶好調より

全社員が対象というわけではありませんが、かなり大きな金額となっています。

ちなみに今大リーグで大きな話題となっている「大谷翔平選手」の今年の年俸は300万ドル(約3億3千万円)です。

それを超えるレベルを122人ですからかなりすごい話ですね・・・。

今回はシャオミの件及び中国株について考えてみましょう。

シャオミってどんな会社?

今回の話題であるシャオミ(Xiaomi)はあまり日本では知られていませんが、スマホメーカーで世界2位のシェアとなっています。(1位はサムスン。3位はApple)

少し前までスマホ出荷がトップだった中国企業ファーウェイ(Huawei)がトランプ大統領などによって締め出された影響などで代わりにシャオミ(Xiaomi)が台頭してきた感じになっています。

シャオミは人を大切にする会社

なお、シャオミはかなり、従業員を大切にする会社のようです。

今回の3億6千万円の特別ボーナス以外にも賞与を支給しています。

雷軍CEOはSNSのウェイボ(微博)で、「1人だと速く走れる。大勢だと遠くまで走れる。シャオミは各層の優秀な人材に成長の手段と手厚い報酬を提供する。人材こそがシャオミの今後10年の基盤だ」と投稿した。

実はこの4日前の2日にも、シャオミは社員3904人に合計7023万株を付与すると発表していた。対象者は若手エンジニア、新卒社員、社内アワードで賞を獲得したエンジニアなどで、当日の株価を元に計算すると、1人あたりの付与額は664万円に相当する。さらにこのうち「青年エンジニアインセンティブプロジェクト」に選ばれた700人に絞ると、1人当たりの額は848万円に上昇する。

出典:ITmediaビジネスオンライン シャオミが社員122人に「3億円」特別ボーナス、ファーウェイ失速で絶好調より

株での支給ですから現金支給と比べれば会社の負担は少ないのですが、それでもすごい話です。

「人材こそがシャオミの今後10年の基盤だ」

というのが本音なら今後もこの傾向は続くでしょうね。

それだけ人材の重要性も理解しているのでしょう。



シャオミ株は買いなのか?

今回の話、従業員からするととても魅力的な話です。

また、今回の話だけを聞けば従業員を大切にする会社だし、これだけの賞与を出せる会社だからと投資したくなる方も見えるでしょう。

しかし、実は既存の株主からすると微妙な話でもあるんですよ。

株が希薄化する

それは株が希薄化するからです。

今回従業員への賞与としてたくさんの株を発行します。

新たに株を発行すれば当然、1株あたりの利益等は下がります

つまり、1株あたりの価値も下がってしまうのです。

そうなれば株的には単純に考えればマイナスなんですよ。

実際にシャオミの株は好業績なのに今回の件を反映してなのか株はぜんぜん上がっていません。

シャオミ株価

出典:Googleファイナンス 小米科技 株価

上記はシャオミとAppleの年初来の株価比較です。

オレンジ色がApple、水色がシャオミです。

比較するまでもなくApple株の方が強くなっています。

一方、シャオミは年初来マイナスなんですよ。

前述のようにスマホ出荷は世界2位で業績は絶好調なのにです。

今回出た従業員への賞与のような株の希薄化が少なからず影響している可能性が高そうです。

長期的に見れば従業員のモチベーションやモラールが向上したり、優秀な人材確保につながったりして会社にプラスとなり、株価にも反映されていくのでしょうけどね。

短期的にみるとマイナス要因なんですよ。



中国は昔から株主軽視の傾向が・・・

また、中国の企業は昔からそれほど株主を大事にする感じではありません

それがもう一つの大国アメリカの株と違うところかもしれませんね。

アメリカはむしろ従業員よりも株主ファーストでそれもどうかと思う部分もあるのですが笑

私は中国株投資をやめた経験あり

ちなみに私が株を始めて買ったのは中国株でした。

しかし、かなり固い会社の株だったのに粉飾決算疑惑がでてしばらく売り買いできないという悲劇な目にあって撤退しているんですよ。(数年単位で売買できませんでした)

そういうこともあり、今は新興国株の投資信託や全世界株の投資信託で間接的に中国にも投資はしているくらいですね・・・

私の話について詳しくは知りたい方はこちらの記事を御覧ください。

中国が株主優先しだしたら中国株は面白い

逆に言えば中国が株主を優遇しだしたらどうでしょう?

株は一気に上がっていく可能性があります。

国の強さは内需だけでもかなりの規模を誇っていますからね。

私はひねくれものですので、最近のアメリカ株人気が高すぎるからちょっと他へ行きたくなる気持ちがあるんですよ。

投資の格言に「人の行く裏に道あり花の山」という言葉があるようにブームになっていないところに注目することは投資をする上で大変重要ですしね。



まとめ

今回は「中国のIT企業「シャオミ」が大谷翔平超えの社員1人あたり3億6千万円のボーナス支給。中国株時代の到来かも?」と題してシャオミの賞与の件を見てきました。

株の話はさておき、中国企業の勢いを感じるニュースでした。

中国株はアメリカと比べてそれほど調子よい状況ではありませんが、中国の企業にも注目しておきたいところです。

なお、中国株はちょっと特殊な部分もあります。

基礎知識をまとめてありますので中国株に興味ある方はこちらの記事もご覧ください。

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中国のIT企業「シャオミ」が大谷翔平超えの社員1人あたり3億6千万円のボーナス支給。中国株時代の到来?
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