FIRE(経済的に独立した早期リタイア)後や老後に海外移住を考えている方にちょっと微妙なニュースが流れてきました。
海外移住先として人気が高かったマレーシアの長期滞在ビザ条件が大幅に変更になるのです。
今回はマレーシアの条件変更ですが、日本が経済面で衰退している間に他の国が成長しているために同じようなケースが今後増えてきそうな予感もあります。
FIREの計画などにも影響がありそうな話ですからしっかり海外動向はチェックしておく必要がありそうですね。
今回はマレーシアの長期滞在ビザの条件の変更についてみていきます。
マレーシアのMM2Hビザが条件変更
マレーシアは新型コロナの影響もあり、長期滞在ビザ(MM2H)の発行をしばらく停止していました。
それが2021年10月から再開することになったのですが、再開に伴い取得要件が大幅に変更になることになったのです。
具体的には以下の条件となります。
なお、下記情報は2021年8月11日の内務省発表情報によるもので、為替換算は9月9日現在の1リンギット26.53円で計算しています。
金融資産証明
まずは金融資産証明です。これだけ金融資産を持っていますよって証明が必要ってこと。
以下の金融資産証明が求められます。
定期預金額
また、金融資産のうち定期預金として以下の金額が求められます。
月収証明
次は月収証明です。
その他追加された条件
他にも細かい条件が追加されています。主なものは以下の通り。
・ビザの有効期限も今まで10年だったのが5年に変更。5年後にまた申請時と同じ要件を満たさないと更新できないということです。(1年の猶予期間はあるとのこと)
・ビザ発給費と申請処理手数料が大幅増。ビザ発給費はRM500/年(13,265円)、処理手数料は申請者RM5,000(約132,650円)、帯同者RM2,500(約66,325円)
・MM2Hビザ保有者の人数はマレーシアの人口の1%を超えない
既存のビザ取得者も・・・
なお、変更前のビザを取得している方も更新時に新しい条件を満たさないと取得できません。
つまり、海外移住して老後をそこで過ごそうと移り住んだかたも条件を満たさないと戻ってこないといけなくなるわけです。
特に月収条件が老後の方にはかなり厳しいですから日本人の方でも条件を満たせなくなる方がかなりいそう・・・
ちなみにすでに日本人で3万人くらいがマレーシアで老後を過ごされているそう。
マネーシアは海外移住地として一番人気だったが考え直す必要がありそう
ちなみにマレーシアは移住先としてロングステイ財団の調査の「ロングスティ希望国地域トップ10」で2006年から連続して1位の人気の国なんですよ。
出典:ロングステイ財団調べ『ロングステイ希望国・地域2019』
それは親日国であること、物価が安いこと、インフラが整っている、治安が良いこと、英語が通じるなどが理由のようです。
しかし、今回のビザ条件の変更で日本人が老後に移住するのにはかなりハードルが高くなってしまいましたね。
FIREや老後に海外移住するリスク
今回のマレーシアのビザ条件変更はFIRE後や老後に海外移住を考えている方にとっては計画を見直しを余儀なくされる可能性が高いものとなっています。
マレーシアがダメならタイやフィリピン、台湾でいいやって思う方もみえるでしょう。
しかし日本が経済面で衰退している間に他のアジア各国は成長しているために同じようなケースが今後増えてきそうな予感もあります。
ですからこのようなルール変更のリスクがあることを勘案して計画を立てる必要はありそうですね。
物価の差も縮まりつつある
また、海外移住を考えている方の多くは物価の安さについて魅力を感じている方も多いようですが、その点も少しずつですが差が縮まっているという話もあります・・・
日本が他国と比べて予想以上に衰退していっている感じがして嫌な話ではありますが・・・現実を受け止めるしか無いでしょうね。
地方移住も実はそれほど・・・
海外がダメなら日本国内の地方へ移住しようと考える方も多いかもしれません。
しかし、生活費だけを考えるなら地方も実はそれほど安くはないというデータもあるんですよ。
まとめ
今回は「FIRE後や老後に海外移住を計画している方に暗雲。マレーシアの長期滞在ビザ条件が変更」と題してマレーシアの長期滞在ビザのルール変更について見てきました。
今回のマレーシアのニュースはFIRE後や老後に海外移住を考えている方にとってはとても大きなものになるでしょう。
しっかりアンテナを張って情報収集をしておく必要がありそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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