つみたてNISAの上限は年間40万円と決まっています。
しかし、これをきれいに使い切るのって意外と難しいんですよ。
なぜなら40万円という数字が12(ヶ月)で割り切れないからです。
そのため、端数分だけ積み立てられないなんてことが普通にあります。
そのような要望や苦情が多かったのかもしれません。
楽天証券の楽天カード決済でつみたてNISAの上限40万を年の途中ではじめても使い切りやすく改良が加わりました。
つみたてNISAの端数がでない購入方法を書いてくれって要望を何度か頂いておりましたので、今回の改定を期に楽天証券の楽天カードクレジット決済でつみたてNISA枠40万円をギリギリまで使い切りする方法をご紹介します。
なお、そもそもつみたてNISAってなに?どうやって始めたらいいの?って方はこちらの記事も合わせて御覧ください。
私も上限まで使い切れなかった過去4年
ちなみに私は2018年のつみたてNISAスタート時から積立をしていますが、つみたてNISAの年間枠の上限40万円まで上手く使い切れたことがありません。
以下のように微妙に足りてないんですよ。
- 2018年:396,300円
- 2019年:393,000円
- 2020年:399,993円
- 2021年:399,996円
これはつみたてNISAの仕組みに大きく起因している理由からです。
SBI証券の毎日つみたて
まず2018年、2019年はSBI証券で毎日積立でつみたてNISAを利用していました。
これはつみたてNISA枠上限40万円を使い切るにはちょっと厄介な制度です。
私の場合は、毎日(営業日ベース)つみたてNISAで1,600円ずつ積立。
つみたてNISA枠上限の40万円に少し足りない分をボーナスつみたて設定して丁度になるように設定していました。
SBI証券のシュミレーションでは投資額40万円ちょうどになっていたんですよ。
しかし、実際に年が終了してみると祝日の関係なのか実際は40万に満たず終了するという・・・
ちなみに同じミスを2018年、2019年と2年連続やらかしています(笑)
特に2019年は7,000円も少なく終了していますね・・・
40万円ギリギリまで掛けたい方で毎日つみたてする場合は途中で確認する必要がありますね・・・
毎日つみたてはメリットもあるんですけどね。詳しくはこちらの記事を御覧ください。
楽天証券の楽天カード決済
2020年、2021年からつみたてNISAは楽天証券で楽天カード決済で積立をしています。
楽天カード決済では毎月1日にまとめて購入されます。
2020年はつみたてNISAの仕組み上、クレジットカード積立の場合は変更年は初月買付が出来ない仕組みとなっていました。
そのため、変更年(2020年)は増額設定で処理したのですが、満額きれいに利用できなかったですね・・・
そのため2020年の積立金額は399,993円でした。
2021年分は年間すべてで積立が行われました。
毎月33,333円です。
これだと399,996円と4円足らないんですよ。
40万円という12ヶ月で割り切れない上限なのがつみたてNISAの仕組み上イケてないところですね。
48万とか60万とかにしてくれれば解決する話なんですけどね。
後で解説しますが、40万円ギリギリまでの購入は増額設定をすればできないことはありません。
ただし、個人的には4円というのは誤差レベルだと思いましたので手間暇を考えやっていません
2022年からクレカ決済でも増額分は証券口座引き落としに改定
そんなイマイチ使い勝手が悪かったつみたてNISAですが、楽天証券では2022年分から以下のように制度変更が加えられました。
これにより途中からつみたてNISAをはじめた場合に楽天カード決済を利用している場合でもつみたてNISA枠を使い切りやすくなります。
簡単に言えば増額設定を利用する際にクレジットカード決済ではなく証券口座引き落としから払うように変更になったのです。
出典:楽天証券 つみたてNISA設定ページのリニューアルについて より
もともとはクレジットカードで投資信託購入ができる上限が月5万円であったため、時期によっては増額しても間に合わないということになっていたのです。
増額設定時に証券口座を併用になったが。。。
つまり、増額設定時にクレジットカード決済ではなく証券口座引き落としと併用するようになったということです。
例えば上記図は8月からつみたてを始めてつみたてNISA枠を使い切る場合です。
40万円分を5ヶ月で使い切りたいわけですから月8万円の積立が必要です。
しかし、投資信託のクレジットカード払いは上限が5万円と決まっています。
そのため、増額絶亭ができず月3万円分は設定できないということになってしまっていたのです。
しかし、2022年からは増額設定分について証券引き落としとなりましたので一度の設定で利用が可能となりました。
ただし、設定日によっては増額設定しても上限まで設定できない月もあります。
残りの積立回数がきれいに割り切れる月に設定をしましょう。
このあたりはそもそもの制度に問題があるんですよね・・・
出典:楽天証券 年の途中でつみたてNISAをスタートしました。つみたてNISA枠上限の40万円を使い切る方法はありますか?より
私の2020年分が399,993円で終わってしまったのは2月からの積立開始となったためですね。
上記は楽天証券で掲載されているつみたて例ですが、3月、5月、8月、9月、11月、12月に開始をした場合はきれいに40万円まで積立られていますね。
なお、今回の改定で途中からはじめた方は端数問題を解消しやすくなりましたが、楽天カード引き落としで1年間積み立てている方の4円余る問題はかなり解消しくくなっています。
4円余る問題の解消法
それでは4円余る問題はどう解消すればよいのでしょう?
出典:楽天証券
簡単に言えば増額設定で対応が可能です。
40万円に足りない分を増額設定してあげればよいのです。
増額設定は
証券口座引き落とし、銀行口座引き落としの方の場合
まずは楽天カード引き落としじゃなく証券口座引き落としや銀行口座引き落としの方の場合で見ていきましょう。
こちらはそれほど難しくありません。
4円の増額設定ができるためです。
まず今回の問題についてぜひ知っておきたいのはつみたてNISAの大前提です。
つみたてNISAは基本的に毎月同額を積み立てる仕組みとなっているということです。
増額設定でもこの原則は同じなんですよ。
毎月同額を積み立てて40万円以下に設定しないと設定が完了できないのです。
そのため、たとえば33,333円積み立てている場合では4円余りますが、増額で処理できるのは9月分からとなります。(33,333円の積立金額を変えればそれ以前でも可能)
9月からであれば月1円ずつ増額でちょうど4回で4円となります。
また11月にして2円ずつ、12月に4円というのも可能です。
10月で1円ずつだと3円となり40万円に1円足りなく、2円だと設定できないという・・・
このあたりはかなりややこしいですね。
楽天カード決済の場合
次に楽天カード決済の場合を見ていきましょう。
こちらは今回の改定でかなりややこしくなっています。
2つ注意点があるのです。
- 楽天カード決済時の増額設定は証券口座引き落とし限定となっている
- 証券口座引き落としは100円から
まず、2022年の改正から楽天カード決済時の増額設定は証券口座引き落とし限定となっています。
出典:楽天証券
上記のように赤字で注意書きが入っています。
また、証券口座引き落としの投資信託購入最低金額が月100円からとなっています。
そのため、クレジットカード決済でつみたてNISAをしている場合は、証券口座引き落としで紹介したような増額設定も1円だけってのはできないのですよ。
33,333円のつみたて設定額を33,233円以下に減らしてからから証券口座での引き落としで増額設定するしかないのです。
また、増額した金額を含めて毎月の積立金額が年間で計算して40万円以下でないと設定できません。
そのため、設定する月によってはきれいに40万円に設定できないのです。
この辺りはかなりややこしいですね。ハマってしまう人が多そうな予感・・・
わかりやすいのは
することかな。
それまで33,333円で9月から33,233円(クレカ払い)+101円(証券口座引き落とし)積み立てのケースで残り4回で1円ずつ増やせる形となりちょうど40万円となります。
個人的には4円を投資をするためにここまでするのは面倒だな・・って思ってしまいますが。。。。
まとめ
今回は「楽天証券の楽天カード決済でつみたてNISA枠上限40万円を使い切る方法を解説」と題して楽天証券の楽天カード決済でつみたてNISA枠上限40万円を使い切る方法についてみてきました。
今回の話は楽天証券が悪いわけではありません。むしろかなり対応を頑張ってくれている印象。。。
そもそもつみたてNISAの上限額を40万円という割りにくい数字にしたことが問題なんですよね。
12ヶ月ですら割り切れないという・・・
考えたやつちょっと出てこい!!ってレベル
個人的には設定をいじってまた次の年に修正するとかは面倒なので4円分の投資は諦める形かな・・・
つみたてNISA・NISAに加入するなら2社が有力
つみたてNISA・NISAは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ほど証券会社の差はありません。
選ぶ際のポイントは取扱商品と注文の仕方です。その点を加味すると下記のSBI証券、楽天証券が有力となります。
SBI証券
SBI証券は三井住友カードで購入できるようになって隙がなくなりましたね。(もう少し早く三井住友カードの投資信託購入がスタートしてれば私もそのままSBI証券でつみたてNISAを利用していましたね)
商品ラインナップや注文の仕方などは一番優れていますので楽天証券とならんで筆頭候補となるでしょう
SBI証券はなにより注文の自由度がかなり高いのがいいですね。
利便性で考えるならSBI証券でしょう。
資料請求等はこちらから
SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。
楽天証券
楽天証券最大のメリットは楽天カードでつみたてNISAの投資信託等を購入できることです。
楽天カードを利用することでポイントが付きますので他の証券会社には真似がしにくいかなりのストロングポイントとなっています。
楽天カードを利用しているなら楽天証券がおすすめですね。
資料請求等はこちらから
楽天証券はなによりも楽天カードや楽天キャッシュで投資信託を購入すると楽天ポイントが付くのが大きなメリットです。さらにSPU(楽天スーパーポイントアップ)の対象になり、さらに楽天市場での買い物でポイントがつきやすくなります。
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