「にじさんじ」IPOで従業員30人超が資産億超え。お金持ちになりたいならベンチャー企業に入社するという手段も?

お金持ちになりたいと考えている方は多いと思います。

お金持ちになる手段としては

「自分で会社を興して成功する」
「なにかしらの分野で大成功する」
「投資で成功する」
「相続を受ける」
「宝くじを当てる」

などが知られていますね。

しかし、地味ですが他にも方法があります。

ベンチャー企業に入社して会社が成長するというパターンです。

先日、上場したVTuberプロダクションの「にじさんじ」を運勢する「ANYCOLOR」の時価総額が一時フジテレビを超えたと大きな話題となっていました。

その影で実は多くの従業員の資産が億を超えたんですよ。

大株主リストにいるだけで30人超が億超え。

さらに「ANYCOLOR」はストック・オプションをたくさん発行していますのでもっと多くの方が大きな資産を得ることになったのです。(売っていればの話ですが)

そんなケースを踏まえてお金持ちになりたいならベンチャー企業に入社するという手段について考えてみましょう。

従業員もお金持ちになった「にじさんじ」のIPO

まずは今回の話の前提となるVTuberプロダクションの「にじさんじ」を運勢する「ANYCOLOR」のIPOについて簡単に紹介しておきましょう。

ANYCOLORの株価

ANYCOLORは想定価格1,490円。公開価格1,530円で上場をしました。

初値は4,810円

公開価格で買った人は初値で売っても1単位(100株)持っているだけで32万8千円の利益です。

その後が凄かった。

6月16日には高値9,200円を付けています。(その後下がり、6月17日の終値は7,320円)

公開価格からみれば76万7千円の利益です。

ここまではよくある話。

今回注目したのは「ANYCOLOR」の株を多くの従業員が保有しているという部分です。

多くの従業員が大きな株を保有

新規上場申請のための有価証券報告書の「株主の状況」に記載されている15,000株以上保有している従業員だけでも30人以上います。(役員除く)

いくらで購入しているのかはわかりませんが、6月17日の終値7,320円で計算してもANYCOLORの株は1億1千万円くらいの価値となります。

つまり、従業員のうち30人超が億超え資産を保有している状況となっているのです。

また、15,000株以下の方も117人見えて40万株ということです。

つまり、単純計算で平均して一人2,000万円近くはゲットした形ですね。(売っていれば)

ちなみに「ANYCOLOR」の従業員は216人いますが、平均年齢30.2歳。平均勤続年数1.6年という若くて入社して間もない方が多いんですよ。

216人の従業員のうち30人以上が億超え資産持ちですからかなり割合が大きいですね笑

ストックオプションも

さらにストック・オプションも大量に発行しています。

こちらも多くの従業員が権利を保有。

発行された時期にもよりますが、1株210円〜410円でANYCOLORの株を買えますので上手く行使をすれば大きな利益が確定なんですよ。

従業員の中には45,000株分のストックオプションを保有している方までみえます。

もし、全部210円で発行されてて6月17日の終値7,320円で売却したとすると3億1,995万円の利益です。

役員でない一従業員が手にできる金額としてかかなりすごいですね。

ストックオプションの少ない方でも1,500株分。

1,500株でも6月17日の終値7,320円で1千万円超えですから平均年齢30.2歳を考えるとかなり大きい話です。

売却のタイミング次第では億超えの利益を上げる人が続出しそう・・・



見極めが必要なベンチャー企業

「にじさんじ」の例だけをみるとかなり魅了的なベンチャー企業への就職にみえます。

しかし、なかなか難しい部分もあるんですよ。

多くの場合は「にじさんじ」のようなケースを夢をみても失敗に終わります。

上場を目指しても実際に上場できるベンチャーは多くない

まず知っておきたいのが上場準備中の企業が実際にIPO(新規株式公開)できる確率ってかなり低いってことです。

実際に上場準備中の会社が実際にIPOにたどり着ける確率はどれくらいなのでしょう?

これは統計データ等があるわけではありませんので正確にはわかりません。

知り合いの上場を目指す企業を担当している監査法人の公認会計士に聞いた話だと、東証等の審査段階まで行った企業でも1割から2割しか実際に上場にたどり着けないとのこと。

また、審査に行く前の段階で断念する企業もかなりありますので、上場を目指しても企業がIPOになれる確率はもっともっと低くなる計算となります。

実際に何年たっても上場準備中の会社ってありますからね・・・

ですから「にじさんじ」の例を意識してベンチャー企業に入社してもそのような利益は得られないケースの方が多いんですよ。

また、上場していない自社の株を持っていても売るに売れないですから良いことはあまりありません笑

上場するという話があり、その前に株を買ったけど上場がお流れになり、未公開株を保有しているけど売れずに困っているというのもよく聞く話です。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

株を割り振ってくれるか会社の考え方次第

また、「にじさんじ」はかなり従業員に手厚く株やストック・オプションを発行していますが、中には従業員にはほとんど割り当てないケースもあります。

特に同族企業にその傾向が強いですかね。

その場合はたとえ会社が上場出来たとしても従業員側から見れば直接のメリットはあまり有りません。

社長一家が金持ちになるのを見てるだけ・・・

従業員を大切にしているのかというとこで見分けるしか無いという部分もありますね・・・

IPOできても儲かるかどうかはまた別

また、例えば株を割り当ててくれて上場できたとしても儲かるかどうかはまた別の話です。

「ANYCOLOR」の株は大きく上がりましたので儲かりましたが、あがらなかったり、下がってしまうケースもあります。

また、ロックアップといって売っては駄目な期間が設定されているケースもあります。

その場合には、いくら上場後株が上がったとしても自分が売れるようになるまでは身動きとれません。

売れるタイミング以降に下がってしまうケースも多くあります。

ですから株を割り当ててくれて上場できたとしても儲かるかどうかはなんとも言えないんですよ。

ベンチャー企業は見極める必要がある

ですから「にじさんじ」のようなケースを狙ってベンチャー企業に入るならその会社を見極める必要があります。

例えばこんな点ですね。

  • 実際に上場できそうな会社なのか
  • 従業員に株を割り当て、ストックオプションを発行してくれる会社なのか
  • IPOで人気になりそうな会社なのか
  • 今後伸びていく会社なのか

なかなか上場していない企業だと外からではわからない部分も大きいので難しいですけどね。

ただし、ビジネスモデルなどは外からでもある程度はわかると思いますので、入社前に分析してみるのもよいかと思います。

「にじさんじ」がフジテレビを超えるとはなかなか予想しづらいですが笑



まとめ

今回は「にじさんじ」の従業員30人超がIPOで億超え。お金持ちになりたいならベンチャー企業に入社するという手段も。と題してベンチャー企業への就職についてみてきました。

にじさんじの話だけをみるとかなり夢のある話ですが、そうでもないケースの方が多いんですよ。

なかなか見極めるのは外からでは難しい部分も大きいですから運次第のところが大きいですね。

ベンチャーへの就職は夢はありますが慎重に・・・

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