2月の株が下げた中で各資産の動きを見てみる。
2月に入り金利上昇懸念から株が世界的に下がりました。
個人型確定拠出年金(iDeCo)をやっている方もはじめたタイミングによっては資産がマイナスとなった方もいるでしょう。
つみたてNISAをはじめた方の大半はまだマイナス状況かもしれません。
昨日のダウもトランプの関税発言をきっかけに大きく下げた影響で今日の日経も厳しそうな感じがします・・・
そんな厳しい環境下ですので投資のあり方を見直すいいタイミングかもしれませんね。
下記の先日書いたifree8資産バランスの他のファンドとの比較が好評でしたので、今度はもう少し踏み込んで各資産カテゴリーが株が下げる中どうだったのかを考えてみたいと思います。
2月に入り金利上昇懸念から株が世界的に下がりました。個人型確定拠出年金(iDeCo)をやっている方もはじめたタイミングによっては資産がマイナスとなった方もいるでしょう。つみたてNISAをはじめた方の大半はまだマイナス状況かも[…]
2月に入ってからの各資産の推移
それでは株価の暴落が始まった2月中の推移を各資産毎に比較して見ていきましょう。
今回もわかりやすいようにSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」で買えるファンドで比較してみたいと思います。
iFree NYダウ・インデックス(米国株)
まずは株価暴落の発端となった米国のダウ・ジョーンズ工業株価平均(ダウ)のインデックスファンドの「iFree NYダウ・インデックス」の2月に入ってからの推移です。
2/1 15,576→2/9 14,180→2/28 14,910
と推移しています。1番安くなったのが2月9日で2月1日からみるとこちらも9%近くの下げとなります。
2/28日現在はだいぶ盛り返して2月1日からみてこちらも4.3%近くの下げとなっています。
ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス(先進国株)
次は米国も含まれています先進国株式のインデックスファンドの「ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス」の2月に入ってからの推移です。
2/1 12,270→2/9 11,262→2/28 11,668
と推移しています。1番安くなったのが2月9日で2月1日からみると8.3%近くの下げとなります。
2/28日現在はだいぶ盛り返して2月1日からみて4%近くの下げとなっています。
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド(国内株)
次は国内株式(TOPIX)のインデックスファンドの「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」の2月に入ってからの推移です。
2/1 27,918→2/13 25,413→2/28 26,396
と推移しています。1番安くなったのが2月13日で2月1日からみるとこちらも9%近くの下げとなります。
2/28日現在はだいぶ盛り返して2月1日からみてこちらも5.5%近くの下げとなっています。
実は米国株が発端となった株安ですが日本の方が現状でも下げているんですよね。円高の影響も大きいですが。
EXE-i新興国株式ファンド(新興国株)
次は新興国株式です。
2/1 13,831→2/9 12,416→2/28 13,010
と推移しています。1番安くなったのが2月9日で2月1日からみるとこちらも10.3%近くの下げとなります。
2/28日現在はだいぶ盛り返して2月1日からみてこちらも6%近くの下げとなっています。
新興国株も結局は米国の株価の推移とほぼ連動して下げていますね・・・
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(国内債券)
次は国内債券です。
2/1 10,972→2/28 11,023
と推移しています。こちらは2月1日と比較して月末の方がほんの少しですが上がっています。
米国株が下げた2月9日付近も殆ど変わりませんし、国内債券は米国株の推移と相関関係がほぼないといえますね。
三井住友・DC外国債券インデックスファンド(先進国債券)
次は先進国債券です。
2/1 19,871→2/19 19,201→2/28 19,220
と推移しています。1番安くなったのが2月19日で2月1日からみるとこちらも3.4%近くの下げとなりました。
為替の影響も大きいですが動きとしてはアメリカの株と似たような感じとなっています。
2/28日現在は少しだけ盛り返して2月1日からみてこちらも3.3%近くの下げとなっています。
こちらの場合にはそれほど分散効果がなかったかもしれません。
為替の影響が大きいのですが・・・
インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)(先進国債券為替ヘッジあり)
次は先進国債券の為替ヘッジありです。
2/1 13,355→2/28 13,294
と推移しています。
こちらは一応マイナスですが微減に抑えています。
海外債権の下げの大半は為替が理由であったといえますね。
こちらのファンドならリスクヘッジの効果はあったといえます。
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド(新興国国債券)
次は新興国債券です。
2/1 13,451→2/14 13,059→2/28 13,125
と推移しています。1番下げたのが2月14日で3%近くの下げ。
2月28日現在では少し盛り返して 2月1日からみてこちらも2.5%近くの下げとなっています。
こちらもある程度米国の株の動きと連動していますが下げ幅は少なめでしたね。
DCニッセイJ-REITインデックスファンドA(国内リート)
次は国内リートです。
2/1 10,207→2/14 9,666→2/28 10,042
と推移しています。1番下げたのが2月14日で3.4%近くの下げ。
2月28日現在では少し盛り返して 2月1日からみてこちらも1.7%近くの下げとなっています。
こちらもある程度米国の株の動きと連動していますが下げ幅は少なめでしたね。
三井住友・DC外国リートインデックスファンド(先進国リート)
次は先進国リートです。
2/1 10,835→2/28 9,903
と推移しています。
2月28日現在で2月1日からみてこちらも8.7%近くの下げとなっています。
こちらも米国の株の動きとほとんど連動はしていませんが大きな下げとなっています。
今回見た資産カテゴリーで現在の下げ幅は最大となっています。
これは株が下がった要因の金利が上がることが影響のあるセクターであるってことも大きいと思われます。
8資産バランスでもこの先進国リートが足を引っ張っていた事が大きかったりします。
三菱UFJ 純金ファンド(金)
次は金です。有事の金と言われリスクヘッジによく使われるカテゴリーです。こちらはどうだったでしょうか?
2/1 12,269→2/28 11,782
と推移しています。
2月28日現在で2月1日からみてこちらも4%近くの下げとなっています。
株とは動きは連動していませんがここ一月の下げ幅は同じくらいでした。。
あまりリスクヘッジにはならなかったようです。
ダイワ/RICIコモディティ・ファンド(コモディティ)
次はコモディティです。
2/1 3,400→2/28 3,262
と推移しています。
2月28日現在で2月1日からみてこちらも4.1%近くの下げとなっています。
こちらも株とは動きは連動していませんがここ一月の下げ幅は同じくらいでした。。
あまりリスクヘッジにはならなかったようです。
まとめ
今回は2月の下げで見てみると国内債券以外はそれほど分散によるリスクを下げる効果はなかったかもしれませんね。
ちなみに2月に上げたのは国内債券だけでした。あとは海外債権の為替ヘッジありの投資信託が微減。
あとは国内リートと新興国債券がそれなりだったくらいでしょうか。
ひどかったのは先進国リートで株以上に下げていましたね。
意外だったのが金なんかもほぼ連動しちゃってたことです。換金売り等があったとの話もありますが・・・
このあたりのことも踏まえてアセットアロケーションを考えておく必要があるかもしれません。
今回の下げを良い教訓にしたいところですね。
アセットアロケーションをどうするかで投資結果の9割が決まると現代ポートフォリオ理論では言われています。デイトレードやIPO投資などの短期的な投資の場合はそうでもないと思いますが、個人型確定拠出年金(iDeCo)やつみたてNISAは長[…]
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。
しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。
簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。
私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。
(※私が加入しているのはSBI証券です)
この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。
また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。
順番に見ていきましょう。
SBI証券
まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。
SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。
選択の楽しさがありますよね。
また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。
SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次点はマネックス証券 iDeCoです。
こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。
iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。
マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。
その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。
こちらも有力候補の一つですね。
2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
この2つのファンドは人気ですね。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。
他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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