法律など様々な国のルールを変更するときは、まずその根拠を示すために各省庁で審議会や部会などが開かれます。
それを見ればある程度今後どのようなルール改正が行われるのかが見えてくるんですよ。
今回は今年の後半から何度も行われている金融審議会の議事録から投資関連で今後変わっていきそうな私が注目したルールについて見ていきましょう。
クレジットカードでの投資信託購入を10万円まで可能に
まずはかなり嬉しい提案。
現在、月5万円が上限のクレジットカードでの投資信託の購入を新しいNISAのつみたて投資枠に合わせて10万円まで可能とするという意見が出ています。(裏技ですでに10万円まで可能な証券会社もありますが・・)
背景・課題
まず、背景・課題として以下の内容が提示されています。
簡単に言えばクレカで有価証券などを買えると投資家の利便性は高まるけど、過当取引になる恐れがあるから金額は月5万円までにしてるよってことですね。
買い物でもそうですが、クレジットカードを使うとあまり買ったという感覚がないため(出費の痛み)2割くらいたくさん買ってしまうという話があります。
それを防ぐために制限を掛けるというは仕方ないことなのかもしれません。
投資経験が豊富な人にはもう少し上限を増やしてもよいのでは?って思っていましたが・・・
対応案
対応策として以下のような提案がなされています。
簡単に言えば毎月積み立ての投資については、新しいNISAのつみたて投資枠の10万円まで上限を増やした方が利便性が高まるからそうしましょうよってことです。
上限5万円だと半分だけクレカという中途半端な状況でしたからこれが実現したら嬉しいことですね。
投資運用業者の新規参入の促進
次は投資運用業者を増やそうって話です。
新規参入要件の緩和
まずは新規参入要件をもう少し緩和し投資運用業者を増やしたいと考えているようです。
また、バックオフィス業務の外部委託を認めることで、小さい会社でもやりやすくするという提案もなされていますね。
ちょっと心配なこと
新規参入する投資運用業者が増えれば、投資家としては選択肢が増えることになりますから基本的には歓迎すべきことでしょう。
ただし、初心者の方にはちょっと懸念する話もあります。
まず、やばい投資会社もでてくるってことです。
当然条件を緩和すれば仕方ない無い部分ではありますが。
また、選択肢が増えれば増えるほど選ぶのが難しくなります。
選ぶのが難しくなると選択するのを嫌がって始めないなんて話もあるくらいです。
実際、イデコ(個人型確定拠出年金)では選択が大変だからと提供できる運用商品を35本に制限するなんてルールが作られているんですよ。
出所:厚生労働省 確定拠出年金制度等の一部を改正する法律の主な概要(平成30年5月1日施行)
投資信託へ非上場株式の組入れ
次は投資信託への非上場株式の組入れです。
背景・課題
まず、背景・課題として以下の内容が提示されています。
対応案
対応策として以下のような提案がなされています。
まとめ
今回は「クレカでの投資を10万円まで可能とするなど金融審議会で話し合われていることまとめ。」と題して現在、金融審議会で話し合われていることで私が注目した内容を抜粋して取り上げてみました。
他にもいくつものトピックスが話し合われていますので、興味ある方は元資料を確認してみてください。
下記リンクから飛べます。
>>金融審議会
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