最近、新しいNISAを意識してなのか証券各社から様々な発表がなされています。
顧客獲得競争が激しくなってサービスが向上しており、利用者からしたらありがたい話ですよね。
今回はSBI証券が投信マイレージのサービス拡充を発表しましたのでご紹介しましょう。
さらにクレカでの投信購入も10万円になるかもしれないという話もでています。
投信マイレージのサービス拡充
それでは具体的に見ていきましょう。
投信マイレージとは
SBI証券の「投信マイレージ」とは投資信託を保有しているだけでポイントが貯まるサービスのことです。
SBI証券で取り扱いのある2,600本超について、原則全ファンド残高に応じたポイントを付与されます。(MMF、中国F、MRF、外貨建MMF、ETF、REIT、外国籍投資信託、SBIラップ専用ファンドは対象外)
付与されるポイントは投資信託により異なり、以下のとおりとなっています。
【投信マイレージ付与率(2024年1月以降)】
月間平均保有金額 | 1,000万円未満 | 1,000万円以上 |
通常銘柄 | 0.10% | 0.20% |
SBIプレミアムセレクト銘柄 | 0.15% | 0.25% |
その他指定銘柄 | ファンド毎に当社が指定した付与率 |
通常銘柄は0.1%(月間平均保有金額1,000万円まで)、月間平均保有金額1,000万円を超えると0.2%ですね。
その他指定銘柄は人気の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などインデックス型のファンドで信託報酬率が低いもの(SBI証券の取り分があまりないもの)が指定されています。
この投信マイレージはSBI証券で新しいNISAをやる場合の大きなメリットになっていますね。
ちなみに保有時の付与ポイントだけを考えれば下記記事のとおり松井証券が最も高くなっています。
次点がSBI証券ですね。
松井証券はクレジットカードの投信積立がありませんので、その点を加味するとSBI証券がかなり強くなっている分野ですね。
ポイント増量対象ファンド拡大
今回のサービス拡充はポイント増量対象ファンドである「SBIプレミアムセレクト」が増えるというものです。
具体的には10本だった「SBIプレミアムセレクト」が15本となりました。
●「SBIプレミアムセレクト」対象ファンド(15ファンド)
ファンド名称 |
日本好配当リバランスオープン |
☆明治安田セレクト日本株式ファンド(愛称:初くん) |
情報エレクトロニクスファンド |
☆日本ニューテクノロジー・オープン(愛称:地球視点) |
米国インフラ関連株式ファンド<為替ヘッジなし>(愛称:グレート・アメリカ) |
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし) |
野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) |
☆インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(年1回決算型)(愛称:世界のベスト) |
☆モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし) |
キャピタル世界株式ファンド |
イーストスプリング・インド消費関連ファンド |
☆ピクテ新興国インカム株式ファンド(1年決算型) |
フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)D (為替ヘッジなし) |
フィデリティ・Jリート・アクティブ・ファンド(資産成長型) |
ダイワ・US-REIT・オープン(年1回決算型)為替ヘッジなし |
これらファンドは月間平均保有金額1,000万円未満だと年0.15%、1,000万円以上だと年0.25%の付与とかなり高い還元となります。
ただし、この15本はアクティブ型のファンドで信託報酬率が比較的高いものばかりですからそのあたりも加味して検討するべきでしょう。
クレジットカードによる投資信託購入の上限が10万円に
クレジットカードでの投資信託の購入上限額は現在月5万円となっています。
これは金融庁がクレジットカードなど与信に基づいて有価証券を購入する場合、「月額10万円まで」「積み立て」を必須条件としているためです。
曜日の関係によっては約定日が同月になるケースがあると月額10万円までに引っかかる可能性があるので上限の半分である月5万円が上限になってしまっているんですよ。
クレジットカード決済による有価証券の購入は、顧客の資力を上回る有価証券の購入を可能とし、過当取引による投資家保護上の問題が生じるおそれがある一方、支払いの選択肢を増やすことにより投資家の利便性向上に資する面もあることから、法令上、一定の要件の下で認められている。この法令上の要件を満たすため、現行実務では、クレジットカード会社の決済サイクルなどを踏まえ、毎月の投資上限額は基本的に5万円に制限されている。
出典:金融庁 金融審議会
裏技で月10万円まで可能な証券会社もありますが・・・
そこについてもSBI証券から今回の発表と合わせて言及がありました。
新しいNISAのつみたて投資枠に合わせて月10万円まで可能に??
まず、現在金融庁の金融審議会で新しいNISAのつみたて投資枠の月10万円に合わせらたらどうか?という意見がでています。
2024年から新しいNISA制度がスタートし、その中で、つみたて投資枠については毎月の累積投資契約による場合、月10万円に引き上げられることになる。これを踏まえ、投資家保護に留意しつつ、投資家の資産形成を促進するための利便性を高める観点から、累積投資契約によるクレジットカード決済上限額について、つみたて投資枠をカバーできるよう規定を見直すことが適当である。
出典:金融庁 金融審議会
具体的にはこちらの記事で解説しておりますので合わせて御覧ください。
なお、当社は関連法令改正があり次第、クレジットカードでの投資信託の購入上限額を現在の5万円から10万円に引き上げることを検討しています。さらに、お客さまより多くのご要望をいただいている、投資信託の定率売却機能など、より利便性の高い機能を随時追加していきます。
出典:SBI証券 投資信託の保有でポイントがたまる「投信マイレージ」のサービス拡充のお知らせ
~SBI証券なら、原則全ファンドがポイント付与対象!さらにポイント増量対象ファンド拡大!~
まだ法改正も行われていませんので検討段階ですが、実現可能性は高そうですね。
ちなみにマネックス証券も同日にほぼ同じようなことを発表していますので、具体的に法改正が進んでいるということなのでしょう。
マネックス証券株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:清明祐子、以下「マネックス証券」)は、「マネックスカード」での投資信託の購入上限額を、2024年に予定されている金融商品取引法に関する内閣府令が改定され次第速やかに、月5万円から月10万円に変更できるよう対応いたしますことをお知らせいたします。
出典:マネックス証券 「マネックスカード」での投信積立上限額についてのお知らせ
三井住友カード プラチナプリファードのポイント還元はどうなる??
もし、この話が実現をすると注目なのが三井住友カード プラチナプリファードです。
現在、クレカ積立時の還元率は三井住友カード プラチナプリファードが5%と他社を圧倒する形となっているんですよ。
ただし、三井住友カード プラチナプリファードは年会費が33,000円と高めなので、クレカ積立利用だけだと元は取れませんでした。
しかし、クレカ積立が月10万円まで可能となり、上限までやれば年間60,000ポイントがクレカ積立だけでゲットでき一気に魅力的なクレジットカードとなります。
私も月10万円までクレカ積立が可能となり、三井住友カード プラチナプリファードの還元率がそのまま維持なら作成しようと思います。
注目ですね。
ちなみに三井住友カード プラチナプリファードはハピタス経由だとお得に作れますよ。
まとめ
今回は「SBI証券が投信マイレージのサービス拡充を発表。さらにクレカでの投信購入も10万円に」と題してSBI証券の発表をみてみました。
個人的にはクレカ積立が月10万円になってくれるとかなり嬉しいですね。
また、三井住友カード プラチナプリファードの還元率が維持されるのかも注目です。
SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。