以前もご紹介した先進的窓リノベ2024という補助金。
私も築一年を超えて対象者となりましたので、早速見積もり(採寸等含む)にきてもらいました。
かなり大盤振る舞いな補助金であることは知っていましたが、実際の数字をみて更に破壊力にビビりましたね。
ほんとやらないと損な補助金なんですよ。
今回は先進的窓リノベ2024の利用を検討している方のために私の実例でご紹介しましょう。
先進的窓リノベ2024とは
まずは先進的窓リノベ2024とはなにかというところからみていきましょう。
名前の通り、窓を改善するために補助がでるものです。
2023年もありましたが、その2024年版ですね。
窓は暑さ、寒さの大きな原因
あまり意識していない方も多いのですが、実は窓って暑さ、寒さにとても影響がある部分なんですよ。
日本建材・住宅産業協会のデータによると日本で一般的に使われているアルミフレームの複層ガラスの窓の場合、窓からの熱の流入出は夏が73%、冬が58%になるそう。
出典:日本建材・住宅産業協会
つまり、夏は熱くなる原因ですし、冬は寒くなる原因となっているんです。
家の中で一番熱の出入りが激しいんですよ。
断熱窓を入れると節電にもつながる
さらに窓を断熱窓にすると節電にも繋がります。
エアコンの効率が変わるからです。
節電策の一つにエアコンを省エネタイプに変えるというのはありますが、それよりも安く効果があるのは実は窓の変更なんです。
窓で部屋の温度がそれほど変わらなくなるならエアコンの設定温度なども変えられますからね。
こちらの方が節電効果が高いという話もあるくらいです。
下記はエアコンの年間冷暖房費の比較(エアコン温度設定 冬24℃、夏25℃の場合)です。
出典:YKK 窓の教科書 より
窓が違うだけでエアコンの電気代がこんなにも違いがでるんですね。
先進的窓リノベ2024の補助額は窓のランク、サイズなどで定額支給
先進的窓リノベ2024の補助額は5万円から最大で200万円、窓のランクに応じて定額支給となっています。
多くの家は断熱性が弱い窓を使っている
ちなみに窓にはいろいろな種類があります。
断熱が高い順で並べると以下の通りになります。(日本で一般的に発売されている主なものだけ)
- 5層ガラス+樹脂製フレーム
- ダブルLow-E3層ガラス+樹脂製フレーム
- 3層ガラス+樹脂製フレーム
- 3層ガラス+アルミ樹脂複合フレーム
- Low-E複層ガラス+樹脂製フレーム
- Low-E複層ガラス+アルミ樹脂複合フレーム
- 複層ガラス+アルミ樹脂複合フレーム
- 複層ガラス+アルミフレーム
- 単板ガラス+アルミフレーム
さらに窓と窓の間を真空にしたり、ガスを入れたりして断熱性を高めているパターンもそれぞれあります。他にも色がついていたり、遮熱、断熱などの種類があるタイプもありますので厳密に言えばさらに種類はあります。
なお、上に行けば行くほど金額もしますので、そことのバランスでどう考えるかですね。
ちなみに今日本の住宅で最もたくさんついているのは下から二番目の「複層ガラス+アルミフレーム」とのこと。
2枚合わせのガラスで、フレームにアルミが使われている窓ですね。
YKKのデータによると(縦すべり出し窓のデータ)窓ごとの断熱性能は以下の通り。(数字が小さければ小さいほど性能が良い)
- ダブルLow-E3層ガラス+樹脂製フレーム:0.91
- Low-E複層ガラス+樹脂製フレーム:1.67
- 複層ガラス+アルミ樹脂複合フレーム:3.47
- 複層ガラス+アルミフレーム:4.65
- 単板ガラス+アルミフレーム:6.51
※メーカーや機種、サイズによっても数字は異なります。
単板ガラス+アルミフレームとダブルLow-E3層ガラス+樹脂製フレームでは断熱性能が6倍近くも違うんですよ。
新築でも・・・
また、3層ガラス(トリプルガラス)になると重くなり、開け締めがしにくいというデメリットもあります。
窓の場所によっては毎日の事なので結構ストレスになるとのこと。
そこでちょうどよいバランスなのが「Low-E複層ガラス+アルミ樹脂複合フレーム」と考えているそう。
先進的窓リノベ2024の実例
それでは実際に先進的窓リノベ2024を使って見積もりをしてみた私の事例で見ていきましょう。
なお、今回見積もりしたのは6窓となります。
開け締めがそれなりにある窓に内窓をつけると地味にストレスなので、建築後1年で一度も開けていない窓のみに内窓をつける計画となっています。
工事見積もり結果
一社見積もりした結果は6窓合計で27万円ほどとなります。
こちらには製品代(窓)と現場搬入費、取付工事代も含んでいます。
※足場がなく特殊な工事となる階段についている大きめの縦長窓もはいっていますので少し高めの取り付け工事代です。
窓は定価の55%引きくらいですね。
さらに先進的窓リノベ2024の補助金として19万千円が支給される予定です。
ですから6窓の内窓が差額8万円ほどで入れられる形となります。
これは窓本体価格は補助金で賄えて、工事費の金額の一部だけという感じになります。
ちなみに補助金額は窓の定価の5割くらいで設定されているそう。
さらに冷暖房の削減効果がLIXILの計算だと20年で20万程度あるとのことですから十分過ぎるほど元が取れる計算・・・
これはやらないと損ですね。
- 窓、工事代合計27万円
- 補助金額19万円
- 差額8万円 ※別途:冷暖房削減効果20万円あり
なお、今回の見積もりの窓は先進的窓リノベ2024でSグレードとなる窓となります。
SSグレードの窓だと補助は増えますが、価格も高くなるのでそことのバランスは悩むところかもしれません。
うちの場合にはもともとついていたのが「Low-E複層ガラス+アルミ樹脂複合フレーム」とそこまで性能が悪い窓でもなかったので、Sグレードで充分と判断しました。
内窓の性能が良すぎると逆に熱割れのリスクがあるそうです。
最終的な各社の見積もりなどはこちらの記事でまとめております。(5窓にしました)
補助金額は定額支給
なお、先進的窓リノベ2024で出る補助金は窓のランクと大きさごとの定額です。
ですから安く入れればよりお得となるというわけです。
窓の設置はそれほど難易度が高い工事でもないので、高いお金を払ってまでわざわざハウスメーカーに頼む必要もないでしょう。
また、窓の金額は会社によってかなり違いますので相見積を取ることをおすすめします。
まだ見積もり中で正式な金額は提示されていませんが、簡易見積もりの段階では補助金を差し引いた差額は1万円程度で6窓内窓をつけられる会社もありましたね。
これが実現したら大盤振る舞いなんてもんじゃありません。
つけないと損ってレベル笑
ちなみに内窓は有名どころでLIXIL(インプラス)とYKK(プラマード U)がありますが、性能差はそれほどないようです。
業者さんによって得意、不得意(たくさん使っていると安く仕入れれる)があるそうなので、どちらを選択するのかはお任せしてもよいと思います。
うちが今回見積もりした業者さんはLIXILとのつながりが強い会社さんでした。
内窓を設置すると性能はどうなるのか?
それでは内窓を設置すると窓の性能はどう変わるのか?
うちにもともとついていた「Low-E複層ガラス+アルミ樹脂複合フレーム(アルゴンガス)」に先進的窓リノベ2024でSランクになる「Low-E複層ガラス+樹脂製フレーム」の内窓を追加した場合の断熱性能のデータで確認してみましょう。
計算してみると
となりました。
あくまでも概算ですが、4枚の窓になるのもありダブルLow-E3層ガラス+樹脂製フレームのトリプルガラスよりも良い数字となります。
外窓もLIXILの方はLIXILが公開している内窓をつけた場合の性能も公開されていますので、興味ある方は御覧ください。
ちなみに今回の付ける予定の窓は開けしめすることがある掃き出し窓など大きなものはいれていませんが、それでも家全体のUa値も0.03下げる効果がありました。
まとめ
今回は「やらなきゃ損??補助金(先進的窓リノベ2024)の破壊力がすごい。実例で解説」と題して先進的窓リノベ2024についてご紹介しました。
先進的窓リノベ2024はかなりお得な補助金となっています。
家が寒い、暑いと感じている方はこの補助金を使って窓の交換も検討してみてもよいかもしれませんね。
かなりお得な補助金となっています。
なお、本補助金は予算が終わると終了ですからお早めに。
また、内窓設置の金額はかなり業者間でばらつきがありますので相見積もりがおすすめですよ。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。