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インベスコ世界厳選株式「予想分配金提示型」が追加設定:シリーズ全8ファンドを比較してみた

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インベスコ世界厳選株式「予想分配金提示型」が追加設定:シリーズ全8ファンドを比較してみた

2025年12月23日、インベスコ・アセット・マネジメントは、人気の「世界のベスト」シリーズに新たな2ファンドを追加設定しました。

「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(予想分配金提示型)」
「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(予想分配金提示型)」

です。

これにより、世界のベストシリーズは全8ファンド体制となりました。

運用資産額3兆3,654億円を誇り、グローバル株アクティブ・ファンドとして運用資産額ランキング第1位の同シリーズに、なぜ今「予想分配金提示型」が追加されたのでしょうか。

本記事では、新設された予想分配金提示型の特徴から、為替ヘッジあり・なしの違い、既存ファンドとの比較、そして「世界のベストはやめとけ」という声の真相まで、投資判断に必要な情報を網羅的にお伝えします。

目次

インベスコ「世界のベスト」に“予想分配金提示型”が追加設定

まずは今回設定された

正式名称:インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(予想分配金提示型)
     インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(予想分配金提示型)
愛称:世界のベスト
分類:追加型/内外/株式(ファミリーファンド方式)
設定日:2025年12月23日
ベンチマーク:MSCIワールド(税引後配当込み、円ヘッジベース)
       MSCIワールド(税引後配当込み、円換算ベース)
運用方針:先進国株式の中から、バリュエーションやファンダメンタルズに基づき割安と判断する銘柄を厳選(ボトムアップ)。

費用:信託報酬・実質コスト・購入/解約時

購入時手数料:販売会社が定める上限3.30%(税込)以内
信託財産留保額0.30%(換金時)
運用管理費用(信託報酬)年率1.903%(税抜1.73%)
(販売会社・受託会社・委託会社への配分明細あり)

購入時手数料についてはネット証券等で購入時手数料0%の取扱いもあります

実際の取扱いは各社の最新表示をご確認ください。

信託報酬はかなり高めの投資信託となりますね。

なお、シリーズが今回で8本目となりますが、このあたりの条件は共通となります。

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インベスコ世界厳選株式オープン「予想分配金提示型」とは何か

次に今回設定された「予想分配金提示型」について解説しておきましょう。

予想分配金提示型の仕組みと特徴

予想分配金提示型とは、運用会社が基準価額の水準に応じて毎月の分配金額の目安をあらかじめ提示する仕組みの投資信託です。

投資家にとって分配金の見通しが立てやすく、計画的な資産運用やキャッシュフロー管理がしやすいという特徴があります。

インベスコ世界厳選株式オープンの予想分配金提示型では、毎月の決算時に基準価額の水準を確認し、その水準に応じた分配金が支払われます。

基準価額が高ければ分配金も多く、低ければ少なくなるという明確なルールが設定されているため、従来の毎月決算型と比べて分配金の予測可能性が高まっています。

ただし、予想分配金提示型であっても分配金が元本から支払われる可能性がある点は変わりません。

運用成果が十分でない場合、提示されたルールに基づいて分配金を出すために元本を削る、いわゆる「タコ足配当」が発生する可能性があります。

これは有価証券届出書にも明記されている制度上の特徴です。

新規設定の背景と狙い

世界のベストシリーズがこのタイミングで予想分配金提示型を追加した背景には、投資家ニーズの多様化があります。

既存の毎月決算型は安定した分配金を出し続けており、特に毎月150円という分配水準は投資家から高い評価を得てきました。

しかし一方で、分配金額の変動リスクを気にする声もありました。

予想分配金提示型であれば、基準価額に連動した明確なルールのもとで分配が行われるため、投資家は自身の保有する基準価額を見れば、おおよその分配金額を予測できます。

また、2017年以降8年超にわたって107ヵ月連続の資金純流入を記録している世界のベストシリーズですが、新しい投資家層を取り込むためにも商品ラインナップの拡充は有効な戦略といえます。

特に、分配金収入を重視しつつも、その金額の見通しを重視する退職世代や年金受給世代にとって、予想分配金提示型は魅力的な選択肢となるでしょう。

インベスコ世界厳選株式オープン全8ファンドを比較

次にシリーズ全8ファンドの違いを整理していきましょう。

全8ファンドといっても違いは決算のタイプと為替ヘッジのタイプの違いなんですよ。

インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(毎⽉決算型)
インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎⽉決算型)
インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(年1回決算型)
インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(年1回決算型)
インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(奇数月決算型)
インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(奇数月決算型) 
インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(予想分配金提示型)
インベスコ 世界厳選株式オープン <為替ヘッジなし>(予想分配金提示型)

為替ヘッジあり・なしの比較

世界のベストシリーズには、すべての決算タイプで「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」の2種類が用意されています。

この違いは投資成果に大きな影響を与えるため、正しく理解しておく必要があります。

為替ヘッジなしの場合、投資先である海外株式の値動きに加えて、為替変動の影響をそのまま受けます。

円安局面では為替差益が上乗せされてリターンが押し上げられる一方、円高局面では為替差損によってリターンが目減りします。

現在の為替ヘッジなし型の基準価額推移を見ると、2022年以降の円安進行が大きなプラス要因となっていることがわかります。

一方、為替ヘッジありの場合は、為替変動の影響を抑える仕組みが働きます。

これにより、純粋に投資先企業の株価変動のみがリターンに反映されます。ただし、為替ヘッジにはコストがかかります。

日米の金利差が大きい現在、ヘッジコストは年率3〜4%程度に達しており、これが長期的なリターンを圧迫する要因となっています。

実際のパフォーマンスを比較すると、為替ヘッジなし型のほうが直近数年間は優れた成績を残しています。

しかしこれは円安という追い風があったからであり、今後円高に転じれば状況は逆転する可能性もあります。

決算頻度による違いと選び方

世界のベストシリーズには、毎月決算型、奇数月決算型、年1回決算型、そして今回新設された予想分配金提示型の4つの決算タイプがあります。

毎月決算型は、毎月23日に決算を行い分配金を支払います。

直近の分配金は月額150円で、分配金利回りは年率約20%に達しています。

毎月のキャッシュフローを重視する投資家に人気がありますが、分配金を支払うたびに基準価額が下がるため、複利効果を活かした長期の資産形成には向いていません。

奇数月決算型は、1月・3月・5月・7月・9月・11月の年6回決算を行います。

毎月ほど頻繁ではないものの、定期的なキャッシュフローを確保したい投資家向けの設計です。

2023年9月に新設された比較的新しいファンドです。

年1回決算型は、毎年12月23日のみ決算を行います。

分配頻度が低いため、分配金を再投資して複利効果を最大化したい投資家に適しています。

NISA成長投資枠の対象でもあり、長期投資を志向する投資家にとっては有力な選択肢です。

予想分配金提示型は毎月決算を行いますが、基準価額に連動した分配ルールが明示されている点が従来の毎月決算型との違いです。分配金の予測可能性を重視する投資家向けの商品設計となっています。

NISA対応状況の確認

投資信託を選ぶ際、NISA(少額投資非課税制度)の対象かどうかは重要な判断基準です。

年1回決算型と奇数月決算型は、NISA成長投資枠の対象となっています。

これらのファンドをNISA口座で購入すれば、売却益や分配金に対する税金がかかりません。

一方、毎月決算型と今回新設された予想分配金提示型は、今の時点でNISA成長投資枠の対象外です。

金融庁は長期の資産形成において毎月分配型は適さないという立場をとっており、毎月決算を行うファンドはNISAの対象から除外されています。

したがって、NISAの非課税メリットを活用したい場合は、年1回決算型または奇数月決算型を選ぶ必要があります。

予想分配金提示型を購入する場合は、特定口座での運用となり、分配金や売却益に対して約20%の税金がかかることを認識しておきましょう。

世界のベストの運用哲学と実績

次に運用哲学と実績について確認しておきましょう。

「成長」「配当」「割安」の株式投資の王道

インベスコ世界厳選株式オープンは、「成長」「配当」「割安」の3つの観点から銘柄を厳選する運用方針を掲げています。

インベスコはこのアプローチを「株式投資の王道」と位置づけています。

「成長」の観点では、高い競争優位性と健全な財務体質を持ち、景気動向に左右されにくい成長が期待できる企業に着目します。

株価は長期的には企業利益と連動する傾向があるため、持続的な利益成長が見込める企業への投資が重要だという考え方です。

「配当」の観点では、継続的な配当や増配が期待できる質の高い配当を行う企業に注目します。

過去の実績を見ると、長期の株式投資では配当収益の着実な積み上がりが全体の収益を下支えしていることがわかっています。

「割安」の観点では、企業の本質的価値に比べて株価が割安と判断される銘柄を選別します。

株価は短期的に本質的価値から乖離することがありますが、長期的には本質的価値に収れんしていくと考えられるため、割安なタイミングで投資することで高いリターンが期待できます。

この3つの要素を組み合わせたボトムアップ・アプローチにより、世界約2万社の株式の中から約40〜50銘柄に厳選投資を行っています。

25年超の運用実績と純資産3兆円突破

世界のベストシリーズは1999年1月に設定され、25年を超える運用実績を持つ老舗ファンドです。

2025年11月末時点で、6ファンド合計の運用資産額は3兆3,654億円に達し、グローバル株アクティブ・ファンドとして運用資産額ランキング第1位を誇っています。

特筆すべきは、2017年以降8年超にわたって107ヵ月連続で資金純流入を記録していることです。

これは、多くのアクティブファンドが資金流出に苦しむ中で、投資家からの継続的な支持を得ていることを示しています。

長期の運用実績を見ると、ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックなど幾多の市場危機を乗り越えてきました。

設定来の騰落率は為替ヘッジなし(毎月決算型)で約412%に達しており、長期投資家に対して相応のリターンを提供してきた実績があります。

アクティブ型はインデックス型に比べて良くないと言われるのは、成績が出ていない部分が大きいですが、このシリーズは長年に渡って成績が出ている数少ないファンドなんですよ。

ポートフォリオの特徴と組入銘柄

2024年12月末時点のポートフォリオを見ると、世界のベストの運用方針が具体的にどのような形で実践されているかがわかります。

国・地域別の構成比では、米国が約46%と最大ですが、MSCIワールド・インデックスにおける米国比率(約70%)と比べるとかなり低めに抑えられています。

これは意図的なリスク分散であり、米国市場への過度な依存を避ける運用方針の表れです。

英国が約19%、オランダが約9%、カナダが約5%と続いており、欧州への配分が相対的に高いのが特徴です。

業種別では、資本財・サービスが約30%、金融が約25%、情報技術が約19%となっています。

MSCIワールド・インデックスと比較すると、情報技術の比率が低く、資本財・サービスや金融の比率が高いことがわかります。

組入上位銘柄には、ロールス・ロイス・ホールディングス、マイクロソフト、3iグループ、カナディアン・パシフィック・カンザスシティ、テキサス・インスツルメンツなどが名を連ねています。

航空エンジン大手のロールス・ロイスが組入比率トップというのは、多くの投資家にとって意外に感じられるかもしれません。

これは世界のベストがメガテック株への集中投資を避け、独自の視点で割安な優良企業を発掘している証左といえます。

インベスコ世界厳選株式の分配金を正しく理解する

次に分配金についてみていきましょう。

分配金利回り約20%の実態

世界のベスト(為替ヘッジなし・毎月決算型)の分配金利回りは、2025年12月時点で約20%に達しています。

基準価額約8,900円に対して毎月150円の分配金が支払われており、年間では1,800円の分配金収入となります。

この20%という数字だけを見ると非常に魅力的に思えますが、分配金の内訳を正しく理解することが重要です。

投資信託の分配金には、「普通分配金」と「元本払戻金(特別分配金)」の2種類があります。

普通分配金は運用益から支払われるもので課税対象となります。

一方、元本払戻金は投資家が預けた元本の一部を払い戻すものであり、非課税ですが資産が減少していることを意味します。

世界のベストの分配金も、運用状況によっては元本払戻金が含まれる可能性があります。

特に株式市場が下落した月や、為替が円高に振れた月には、運用益だけでは分配金を賄えず、元本から支払われることがあります。

交付運用報告書を確認すると、各決算期において普通分配金と元本払戻金の割合が開示されています。

投資を検討する際は、この内訳にも注目することをおすすめします。

普通分配金と特別分配金(元本払戻金)の違い

普通分配金と特別分配金の違いを、具体例で説明しましょう。

たとえば、基準価額10,000円で購入した投資信託が、決算日に基準価額10,200円となり、200円の分配金が支払われたとします。

この場合、運用によって200円の利益が出ているため、分配金200円は全額が普通分配金となります。

税金は約40円(約20%)がかかり、手取りは約160円です。

一方、基準価額が9,800円に下落した状態で150円の分配金が支払われた場合はどうでしょうか。

元本10,000円に対して基準価額は9,800円なので、200円の含み損が出ています。

この状態で150円の分配金を支払うと、全額が元本払戻金となります。

税金はかかりませんが、個別元本は9,850円に引き下げられ、実質的には自分のお金が戻ってきているだけです。

世界のベストのように毎月高水準の分配金を出すファンドでは、市場環境によって普通分配金と元本払戻金の割合が大きく変動します。

分配金を受け取っていても、元本が減り続けていては意味がありません。

基準価額と個別元本の推移にも注意を払いましょう。

毎月分配型は長期投資に不向きなのか

「毎月分配型投資信託は長期投資に不向き」という意見は、金融庁をはじめ多くの専門家が指摘しているところです。その理由は、分配金を支払うことで複利効果が失われるからです。

たとえば、年率7%で運用できる投資信託に100万円を投資した場合を考えてみましょう。

分配金を出さずに運用益を再投資する場合、10年後には約197万円、20年後には約387万円に成長します。これが複利の力です。

一方、毎年の運用益を分配金として支払い、元本100万円のみで運用を続けた場合、20年間で受け取る分配金の合計は140万円、元本と合わせて240万円となります。

再投資した場合と比べて147万円もの差が生じます。

ただし、これはあくまで理論上の話であり、すべての投資家にとって再投資が最適とは限りません。

退職後の生活費の補填や、年金と合わせた定期収入として活用するなど、毎月の分配金を受け取りたいというニーズには毎月分配型が適しています。

重要なのは、自分の投資目的に合ったファンドを選ぶことです。

資産形成期にある若い世代であれば年1回決算型、資産活用期にあるシニア世代であれば毎月決算型や予想分配金提示型という選び方が合理的といえるでしょう。

「世界のベストはやめとけ」という声の検証

次に世界のベストはやめておけっていう意見についても考えてみましょう。

信託報酬1.903%は高すぎるのか

世界のベストに対する批判で最も多いのが、信託報酬の高さです。

年率1.903%(税込)という信託報酬は、アクティブファンドの平均約1%と比べても高水準であり、低コストのインデックスファンド(年率0.1%前後)と比較すると約20倍の開きがあります。

100万円を運用した場合、信託報酬だけで年間約19,000円がかかります。

1,000万円なら約19万円です。この費用が毎年発生するため、長期投資になればなるほどコストの影響は大きくなります。

ただし、コストの高さだけでファンドの良し悪しを判断することはできません。

重要なのは、そのコストに見合うリターンが得られているかどうかです。

世界のベストの過去の成績を見ると、ベンチマーク(MSCIワールド・インデックス)を上回る期間と下回る期間が混在しています。

R&Iファンド大賞2025では、投資信託20年部門の外国株式バリューカテゴリーで優秀ファンド賞を3年連続受賞しており、長期的には一定の実績を残していることがうかがえます。

一方で、直近1年ではeMAXIS Slim全世界株式などの低コストインデックスファンドに劣後するケースも見られます。

信託報酬の差を運用成績でカバーできるかどうかは、市場環境や運用チームの手腕に左右されます。

毎月分配金は資産形成との相性があまり良くない

毎月分配は、受け取った分だけ再投資しないと複利が効きにくくなります。

再投資しないなら“取り崩し設計”としてはアリですが、資産形成の王道とはズレます。

つまり、やめとけの本質は「商品が悪い」ではなく、「目的とズレた買い方が起きやすい」です。

また、相場が崩れ、基準価額が下がる局面では、「分配金で安心したい」という心理と、元本を削ってでも分配金を出すという仕組み(タコ足配当)に矛盾が生じる部分もあり、批判が出やすいです。

それでも「世界のベスト」が支持される理由

否定だけだと判断を誤るので、強みも同じ温度で見ます。

組入銘柄数の一例として、44銘柄と示されており、かなり絞り込んだ運用であることも読み取れます。

つまり、(低コストで市場平均を取りに行くのではなく)“選別して上振れを狙う設計”で、その代わりコストも分配設計もクセがある。

ここまで理解して買うなら、評価は変わります。

実際に2025年6月末時点のデータによると、1年騰落率はファンドが+9.91%に対してベンチマークは+3.77%、3年騰落率はファンドが+84.73%に対してベンチマークは+69.35%となっており、いずれの期間でもベンチマークを上回っています。

アクティブファンドがインデックスファンドに勝つことは長期的には難しいという研究結果は多数ありますが、世界のベストは10年以上の長期で見ても比較的健闘している部類に入ります。

ただし、それが今後も続く保証はありませんのが悩みどころですね。

世界のベストに向いている投資家・向いていない投資家

それでは世界のベストはどのような投資家に向いているのでしょう?

定期的なインカム収入を求める方に適している理由

世界のベスト(毎月決算型・予想分配金提示型)は、定期的なインカム収入を求める投資家に適しています。

退職後の生活費を補填したい方、年金だけでは不足する月々の支出を賄いたい方、配当金や利息のような定期収入を好む方にとって、毎月決算型の分配金は生活設計上のメリットとなります。

実際に口コミを見ると、「60代で毎月の分配金で豊かに暮らしたい」「配当金目的で4,000万円投入している」といった声があります。

若い世代であればインデックスファンドでの長期運用が推奨されますが、資産活用期にあるシニア世代にとっては、世界のベストのような毎月分配型も合理的な選択肢となりえます。

予想分配金提示型は、従来の毎月決算型と比べて分配金の予測可能性が高いため、より計画的なキャッシュフロー管理が可能です。

「今月の分配金はいくらになるのか」という不確実性を減らしたい方には、予想分配金提示型が適しているでしょう。

長期の資産形成を目指す方はインデックスも検討を

一方、20代〜40代で長期の資産形成を目指す方にとっては、世界のベストは必ずしも最適な選択肢ではありません。

長期投資で重要なのは、複利効果を最大限に活かすことと、コストを最小限に抑えることです。

毎月分配型は分配金を受け取るたびに複利効果が失われ、信託報酬1.903%というコストは長期的には大きな負担となります。

資産形成期にある投資家は、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のような低コストのインデックスファンドを検討することをおすすめします。

信託報酬は年率0.05775%と世界のベストの約30分の1であり、分配金を出さずに運用益を再投資する設計となっています。

もし、世界のベストのような厳選投資型のアクティブ運用に興味があるなら、年1回決算型を選ぶことで分配金による複利効果の毀損を避けられます。

年1回決算型はNISA成長投資枠の対象でもあるため、非課税のメリットも享受できます。

世界のベストを購入する際のポイント:購入時手数料と投信マイレージ

世界のベストシリーズは、証券会社や銀行など多くの金融機関で取り扱いがあります。

1999年から運用されている老舗ファンドのため、販売チャネルは広範囲に及んでいます。

購入時手数料は販売会社によって異なり、上限3.30%(税込)以内と設定されています。

対面型の証券会社や銀行では手数料がかかるケースが多いですが、ネット証券では購入時手数料無料(ノーロード)で購入できるところもあります。

SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの主要ネット証券では、世界のベストシリーズを購入時手数料無料で取り扱っています。

同じファンドを買うなら、手数料がかからない販売会社を選ぶのが合理的ですね。

また、SBI証券では投資信託の保有残高に応じてポイントが付与される「投信マイレージ」サービスがあり、世界のベストは年率0.1%(月間平均保有金額1,000万円以上の場合は0.2%)のポイントが付きます。

信託報酬が高いファンドほどポイント還元の恩恵が大きくなるため、実質的なコスト削減につながります。

SBI証券

まとめ

最後に、インベスコ世界厳選株式オープンへの投資を検討する際のポイントをまとめます。

世界のベストシリーズは、25年超の運用実績と3兆円を超える純資産を持つ老舗ファンドです。

「成長」「配当」「割安」の観点から厳選投資を行うアクティブ運用で、長期的にはベンチマークを上回る実績を残してきました。

一方で、信託報酬1.903%は高水準であり、この手数料に見合うリターンが今後も得られるかは不確実です。

毎月の分配金収入を求める投資家、特にシニア世代にとっては有力な選択肢となります。

新設された予想分配金提示型は、分配金の予測可能性を重視する投資家に適しています。

ただし、毎月決算型と予想分配金提示型はNISA対象外である点には注意が必要です。

長期の資産形成を目指す投資家は、低コストのインデックスファンドや、世界のベストの年1回決算型を検討することをおすすめします。

為替リスクへの考え方や、定期的なキャッシュフローの必要性に応じて、8つのファンドから自分に合ったものを選びましょう。

投資判断は、最終的には目論見書等の開示資料を確認し、ご自身のリスク許容度に照らして行ってください(この記事は一般的な整理であり、個別の売買推奨ではありません)。

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この記事を書いた人

豊かに生きていく上で必須なのがお金の知識です。
しかし、日本では「お金」が汚いものという認識が根強く、あまり勉強されてきませんでした。そのため今後は老後破産が増えてしまうなんて話もありますね。
そんな世の中を少しでも変えたいという強い信念を元に「お金に生きる」を立ち上げました。
投資歴15年以上、社会保険労務士、中小企業診断士、簿記1級、1級販売士、ファイナンシャルプランナー2級、年金アドバイザー3級持ちの私が「お金」についてどこよりもわかりやすくお伝えることを目指していきます。
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