若者で個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を知っているのは51.9%という結構ショッキングな統計データが発表されました。
全国の20歳~39歳の有職男女1,000名を対象に『ワカモノの資産運用に関する調査2018』を調査、発表しました。おそらく先日発表されたauのiDeCoに絡んでの調査でしょう。
今回はこのKDDIの発表した統計データを見ていきましょう。
auのiDeCoについて詳しくは下記の記事を御覧ください。
意外なところが個人型確定拠出年金(iDeCo)に新規参入してきました。ケータイ電話のauです。現在、個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入できる金融機関はたくさんありますが、現在選ぶのであれば下記の5つの金融機関から選ぶのが無難でしょう。[…]
ワカモノの資産運用に関する調査2018
今回KDDIが発表したのは若者の資産運用・投資に対する意識調査結果になります。
それでは具体的に調査内容を見ていきましょう。
調査対象
まずは前提となる調査対象です。対象となったのが20歳~39歳の有職男女。ただしネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員が母集団ですからちょっとバイアスが掛かった感じはありますね。どちらかというと情報感度が高めの方が対象となっていると思われます。
調査対象 | 20歳~39歳の有職男女 (ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員が母集団) |
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調査期間 | 2018年6月22日~6月26日 |
調査方法 | インターネット調査 |
調査地域 | 全国 |
有効回答数 | 1,000件 (有効回答から、男女・世代別が均等になるように抽出) (内訳) 男性500名 (20代・30代 各250名) 女性500名 (20代・30代 各250名) |
注目すべき調査結果
具体的な調査結果はKDDIの発表を見ていただくとして私が興味を持った調査結果をいくつかピックアップしてご紹介しましょう。
「iDeCo」の認知率
まずはiDeCoの認知率です。iDeCoは昨年から会社員など多くの方が加入できるようになり爆発的に加入者を伸ばしています。8月には加入者100万人を突破するなど人気となっている制度です。
しかし、若者の認知度はまだまだのようです。認知知っていた方は51.9%と約半数の方しかそもそも存在を知らなかったということになります。前述のようにこの調査は比較的情報感度が高めの方が対象となっていると思われますので実際はもう少し低いことが予想されますね。
また、男性の認知度が57.6%に対して女性は46.2%とかなり差がある状況にもなっています。
出所:KDDI株式会社 「ワカモノの資産運用に関する調査2018」より
iDeCoってなにって方はこちらの記事を御覧ください。
日々の生活でなかなか貯金できない方、投資に回すお金なんてないって方も多いかもしれません。しかし、なにより優先すべきと私が考えるのが個人型確定拠出年金、通称iDeCo(イデコ)です。iDeCoは月に5,000円から始めることが[…]
「iDeCo」の魅力について
個人的にこちらも結構衝撃的でしたね・・・iDeCoのどこに魅力を感じるかです。
1位は「運用益が非課税になること」が選ばれています。たしかにこれは魅力的な話ですがつみたてNISAやNISAも運用益が非課税です。今回の調査では項目はありませんでしたが、おそらくこの答えをした方の多くがつみたてNISAやNISAの存在も知らない可能性が高そうです・・・
2位は「年間の掛金の全額が所得控除の対象になること」です。これが実際iDeCoの最大の魅力なんですけどね。
出所:KDDI株式会社 「ワカモノの資産運用に関する調査2018」より
つみたてNISAってなに?って方はこちらの記事をご覧ください。iDeCoとの比較をしてあります。
つみたてNISAとiDeCoどちらを優先?前回、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)と国民年金基金を比較したところ好評でしたので続いてつみたてNISAと個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を比較してみたいと思います。[…]
投資経験の有無
次は投資経験についてです。投資経験があるのは全体で24.9%。
男性だと34.4%、女性は15.4%となっています。また、当然ながら年代が増えるに従って増える結果にはなっていますね。
意外に投資を経験した方は少ないですね。昔と比較してどれくらい変わっているのかも知りたいのでこの調査毎年行って欲しいところです。
私の周りの印象だと昔はもう少し多かった印象があります。昔と言ってもそこまで昔ではありませんが(笑)私は20代前半からやってましたね。
出所:KDDI株式会社 「ワカモノの資産運用に関する調査2018」より
これから(またはこれからも)活用したいもの
また、すでに投資経験をもっている方にこれから活用したいもの(すでにやっていればこれらからも)について訪ねた結果が以下のとおりです。こちらもiDeCoは少なめです。投資経験のある方でも17.3%しか活用したいとおもっていないんですよね。それだけ良さが伝わっていないと言えるのかもしれません。
対して意外だったのが定期預金が47.4%もいることです。。。
日本は米国などと比較して株などへの投資が少なく預貯金が多いというデータがありますが、若者の時点からそうなってしまっているんですよね。
これは教育による影響が大きそうな気がします・・・これをなんとかしていかないと先が思いやられます。
出所:KDDI株式会社 「ワカモノの資産運用に関する調査2018」より
金融教育の問題については下記記事を御覧ください。
日本人は欧米各国の人々と比べるとかなりお金の知識(金融リテラシー)が不足していると言われています。日本ではお金は汚いものといった認識がある親も多く、「子供の前ではお金の話はするな!!」といった話も聞きますね。これは教育による部分が大きいと思[…]
どのようなお金の使い方なら胸キュンするか
この質問は個人的にツボでした。「胸キュン」って今でも言うんですね。死語だと思っていました(笑)
投資上手に胸キュンする人は27.9%という結果になりました。貯蓄上手の方が48%ですからだいぶ開いた結果となりました。意外にインスタ映え4.7%と評価高くないんですね(笑)
また、面白いのが東海地区だけ投資上手の胸キュン具合が高いってことです。逆に北陸は低めですね。結構地域性あるですね。
出所:KDDI株式会社 「ワカモノの資産運用に関する調査2018」より
まとめ
今回は「「若者の半分はiDeCoを知らず」、「投資上手に胸キュンするのが約3割」など興味深い統計データがでました。」と題してKDDIが発表した『ワカモノの資産運用に関する調査2018』をもとに若者の投資についての考えについてみてきました。
教育の問題なのかまだまだ日本は投資に対しての壁が大きいと感じてしまう結果となりましたね。
特にiDeCoはかなり魅力的な仕組みなのですがそれを理解できていない、そもそも知っていない方がこれだけいるってのは結構衝撃的です。もったいないですよね。
政府も現在の年金がこのままでは老後資金が少なすぎるってことはわかっているはずです。それをカバーするためにもiDeCoのアナウンスにもっと力を入れてほしいところです。
本サイト「お金に生きる」でもiDeCoについて積極的に情報発信をしていくつもりですので興味があればフォローやブックマークしておいてくださいね。
個人型確定拠出年金(iDeCo)を始めたい方は以下の金融機関がおすすめ
今現在のおすすめは下記の金融機関になります。参考にどうぞ。
2017年から会社員の方にも開放されて一気に加入者が増えた個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)。それに伴い各社しのぎを削って競争してきました。そのため、だいぶおすすめの金融機関も商品も変わってきましたので2019年版と題[…]
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