SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)「セレクトプラン」へのプラン変更手続きをやってみた

SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)。

35本までしか商品を扱ってはならないという35本制限ができたことにより商品面で後発の証券会社と比較すると不利になっていました。しかし、「セレクトプラン」という新しいプランをつくることで魅力的な商品を取り揃えることで現在、個人型確定拠出年金(iDeCo)で最も魅力的な運営管理機関となりました。

しかし、セレクトプランを使うには既存の会員(オリジナルプラン)の方はプラン変更手続きを経る必要があります。

今回はプラン変更手続きの流れ、実際にどれくらい時間が掛かるのかをご紹介していきます。なお、今回のスケジュール等は私が実際にSBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)のプランをオリジナルプランからセレクトプランに変更した記録になります。

なお、そもそも個人型確定拠出年金(iDeCo)ってなに?って方はこちらの記事から御覧ください。

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SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo) セレクトプランへのプラン変更

まずは、SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)セレクトプランとはなにか、通常のオリジナルプランとどう違うのかを簡単におさらいしておきましょう。

SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)セレクトプランとは

まずはセレクトプランプランの立ち位置ですが、以下のとおりとなります。

今までSBI証券が提供していた個人型確定拠出年金(iDeCo)を「オリジナルプラン」としてそのまま残し、新たに新しく始めるプランとして「セレクトプラン」として誕生させます。
出所 SBI証券 プレスリリース

前述したようにSBI証券は個人型確定拠出年金(iDeCo)の老舗であるためにかなり多くの商品を扱っていました。新しい優良商品が出てこればどんどん追加していったんですね。そのため60何本の取扱商品がありました。しかし、35本規制が後出しできたために商品を削る必要がでてきたのです。

一方、後発の証券会社などはその時点で優良な商品をラインナップにしました。

SBI証券は商品を削る必要があるため新しい商品を入れにくい、後発はその時点で優良な商品が用意されている。これでは商品ラインナップ的にSBI証券はかなり不利となってしまいます。

そこでその状況を回避するために新たなプランを作り、そちらではその時点で優良商品をあつめたのです。これにより金融庁が立てた35本までの商品しか扱ってはダメというルールを回避することができます。

セレクトプランへの変更の概要

新しく申し込む場合にははじめからセレクトプランにしておけばなんの問題もありません。

しかし、既存会員がセレクトプランを使うためにはオリジナルプランからプラン変更をする必要があります。これは無料で変更できますが、手続き的に他の証券会社への移管と同様な手続き、スケジュールとなってしまうのです。この辺りは普通の他の証券会社へ移管するときと同様の手続きとなりますね。手軽な変更ではないんですよ。このあたりは国民年金基金が絡んでいるから仕方ないのでしょうかね・・・

変更手数料は無料

プランの変更にかかる費用はありません。つまり無料で変更できます。

実際やっていることは他の証券会社への移管と同様です。ちなみにSBI証券から他の証券会社に移管すると手数料が4,320円かかりますからこれは大きな話ですね。

セレクトプランへの変更のデメリット

プラン変更にあたっては、現在加入または運用指図いただいているプランの資産を全売却し現金化した上で、資産の移換が行われます

この辺りは普通の他の証券会社へ移管するときと同様の手続きとなりますね。

一旦全て売却されてて移管することになりますので機会損失が生じる可能性があります。

この辺りは変更のデメリットと言えるかもしれません。

セレクトプランへの変更にかかる期間

資産の移換には2~3カ月程度を要する予定ですとのことです。私の場合は後述しますが、2ヶ月半くらいでしたね。

その他、セレクトプランについて詳しくはこちらの記事をどうぞ。

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実録:セレクトプランへのプラン変更の流れ

それでは実際に私がSBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)の既存プラン「オリジナルプラン」から「セレクトプラン」にプラン変更した際の詳細な手続きの流れを見ていきましょう。

SBI証券のサイトから資料の取り寄せ

まずはSBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)ページから変更に必要な書類を取り寄せます。

個人型確定拠出年金(iDeCo)ページ

SBI証券イデコサイト

まずSBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)ページに行きます。

次に画面が切り替わったら真ん中くらいの「プラン変更手続きはこちら」を選択します。

セレクトプラン変更書類

書類は以下のページから取り寄せることができます。

個人型確定拠出年金(iDeCo)→新規加入/変更手続き/各種変更手続きのご案内(加入者さま向け)

その上から3つ目にプラン変更という項目がありますのでそちらから資料請求ができます。

プラン変更届

プラン変更届請求

すると上記の画面になりますので「プラン変更届」を選択して次へ進む押します。

プラン変更届資料請求入力画面

あとは氏名、郵便番号、住所、電話番号、基礎年金番号を入力して送信すると変更用紙が郵送されていきます。

なお、基礎年金番号が必要になりますので注意してください。基礎年金番号は年金手帳や、ねんきん定期便、ねんきんネットなどに記載されています。

資料は1週間くらいで到着

資料請求をしてだいたい1週間くらいで書類が到着しました。

SBI証券とくに個人型確定拠出年金(iDeCo)はちょっと書類のレスポンスが遅めです(笑)

内容物

中に入っているのはプラン変更申請書と返信用封筒、個人型確定拠出年金(iDeCo)のパンフレットです。

プラン変更申請書の送付

プラン変更申請書は申請時に入力した氏名、郵便番号、住所、電話番号、基礎年金番号はすでに記載されていますのでオリジナルプランからセレクトプランに変更欄をチェックするだけですね。

あとは本人確認書類貼り付け台紙に自動車免許等の身分証明書のコピーを貼り付けます。

あとは返信用封筒にいれて送付するだけです。

手続き自体は簡単ですね。

変更までに掛かる期間はSBI証券到着日で変わるそうです。

毎月1〜5日までに受領 → 書類受領月の翌月中旬頃にID、パスワード発送
毎月6日以降月末までに受領 → 書類受領月の翌々月中旬頃にID、パスワード発送

とされています。つまり、5日までに届くか否かで1月くらい実際にパスワードが届く日程が大きく変わってくるってことですね。

ちょっと気をつけたいのが料金後納や料金別納は、配達が遅くなってもよいことを条件に料金を割り引く制度があることです。こちらはおそらくその対象となっていると思います。この手の郵便で普通郵便でも次の日届く場所で1週間位かかったこともありますから余裕をみて送るのが吉ですね。

ID、パスワードは1月半かかって到着

私の場合には1月末にプラン変更届けを提出。

ID、パスワードが届いたのは3月中旬となりました。

毎月6日以降月末までに受領もしくは2月5日までに受領で3月中旬到着となったのでしょう。

このあたりは他社からの移管と同様のスケジュールですが、もう少しなんとかならないものなんでしょうかね・・・

年金資産の現金化のタイミング

次に現在のプランの年金資産は以下のタイミングで現金化、移管されます。

現在のプランで運用している年金資産は、新プランでのID発行後に、当社の任意のタイミングで現金化され、プラン変更届の締め日(毎月5日)から2〜3ヶ月後に移管されます。

私の場合は後述のように2ヶ月で現金化されていましたが、タイミングによっては移管を含めて3ヶ月掛かるようですからどのタイミングで書類を提出するかでかなり変わりそうです。

任意のタイミングで売られるのが嫌な方は年金資産を事前に定期預金化しておくとよいかもしれません。

締め日から2ヶ月で現金化

私の場合には詳しい日程は確認できませんでしたが、4月上旬にログインしてみたら現金化されていました。2月5日の締め日からちょうど2ヶ月ですね。

移管のタイミング

移管は上記の通り2〜3ヶ月後に移管とされています。これも書類を提出したタイミングで変わりそうですね。

締め日から2ヶ月と10日で移管

私の場合にはまだ移管が完了していませんが、2019年4月15日に移管される予定となっています。1月末(2月5日締)で4月15日に移管ですから2ヶ月と10日で移管が完了するってことになりますね。実際にはここから商品買い付けなどが行われますので2ヶ月半くらいとなります。かなり掛かりましたね(笑)

ちなみにこの入金予定日は移管金の配分割合に入金予定金額とともに記載されています。

セレクトプラン変更でやること

セレクトプランへの変更の手続き自体は以上のやり方で終了します。

しかし、適切に運用するために他にもやっておきたいことがありますのでご紹介しておきましょう。

新IDとパスワードでログイン

プラン変更をすると新しいIDとパスワードが郵送されてきます。ここでパスワードの変更が促されますので設定しておきましょう。

この時点でログインしても資産残高は0円となっていますが、まだ旧プランにお金が入った状態ですから当然です。下記のように旧IDでログインすれば現在の残高を確認することができます。

旧IDとパスワードの扱い

ちなみにこのタイミングでも旧IDとパスワードを使えば現行プランにもログインはできます。

ただし、配分変更やスイッチングは停止はできなくなっています。どのタイミングからできなくなっているのかは正確にはわかりませんが、おそらくIDをSBI証券が発行するタイミングあたりだと思われます。ですから、事前に定期預金化したい人はIDとパスワードが送られて発行される前にスイッチングをしておく必要があります。

私も事前に売却しておく予定でしたが、売るタイミングを見計らっていたらこのパターンにハマってしまいやろうとしたらすでに手続ができなくなってしまっていました(笑)

掛け金の配分割合を指定

掛け金拠出日から3ヶ月と2週間は現金での保有となります。その後は自動的にSBI証券が指定した運用方法「SBIグローバルバランスファンド」が購入されます。それが嫌な方は自分で掛け金の配分を指定しましょう。SBIグローバルバランスファンドも悪い投資信託ではありませんが、個人的にはもっとよい商品がラインナップにあると思ってます。

オリジナルプランの時に掛け金の配分割合を指定していた方も商品が変わりますから一から設定をし直す必要がありますのでお気をつけくださいね。

私のセレクトプラン商品選択のおすすめは以下のアセットアロケーション/ポートフォリオですね。あくまで自己責任でお願いします。

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掛け金の配分割合締め日

私の場合には2019年4月10日までに掛け金の配分割合を指定しなさいと記載されていました。拠出日は2019年4月11日ですからその前日ですね。この日までに指定しないと自動で買うことはできないってことです。なお、これは移管されてくる現金とは別で3月末に銀行口座から落ちた分の話になります。

移管金の配分割合を指定

また、移管されてくる現金についても配分割合を指定してあげる必要があります。

指定しない場合は以下の取扱となります。

移換金や制度移行金の配分割合を「移換金等の配分割合」メニューで別途設定しない場合は、掛金と同一の配分割合で購入されます。
移換金や制度移行金の配分割合を、掛金と異なる配分割合で指定する場合は、移換金や制度移行金の入金日の前日までに「移換金等の配分割合」メニューで、配分割合を指定してください。

つまり、逆に言えば掛け金と同一の配分割合でよければ指定しなくてもよいってことですね。

まとめ

今回は「SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)「セレクトプラン」へのプラン変更手続きをやってみた」と題してSBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)「セレクトプラン」へのプラン変更をみてきました。

はじめに資料請求してから3ヶ月近くかかっていますのでかなり大掛かりな変更となります。しかし、セレクトプランはオリジナルプランと比較して信託報酬が安い商品が揃っています。そのため、長い目でみるなら早めに変更をしておいたほうがよいかもしれませんよ。現在オリジナルプランを選択されている方はぜひご検討ください。

SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)はおすすめNO1

SBI証券のセレクトプランは個人型確定拠出年金(iDeCo)を取り扱うすべての金融機関の中でも最もおすすめです。もちろん手数料は無料、信託報酬的にも最安値水準ばかりの最強のラインナップを誇っています。

また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱を長年やっていますから安心感が強いですね。

SBI証券個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の資料請求等はこちらからどうぞ。

>>SBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」

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