つみたてNISA(積立NISA)はいつから始めるのがよいのか?タイミングについて考える

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)をいつから始めればよいのか?という記事に続いて今度はつみたてNISAをいつからはじめればよいのかについて考えてみます。

イデコとつみたてNISA(積立NISA)はどちらも税制優遇のある同じ分散、積立、長期で投資をする制度ですが、相違点があります。その相違点がいつから始めるのがよいのか?にも大きく影響してきているのです。

今回つみたてNISAの始め時について考えて見ましょう。

なお、つみたてNISAってなに?って方はこちらの記事からどうぞ

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今さら聞けないつみたてNISAとは

※加筆修正を加えました

つみたてNISAを始めるのに適したタイミングはいつか?

先に結論からお話しておきましょう。

基本的には早いほうがお得

です。

イデコをいつ始めればよいのかは「今でしょ」でした。

つまり、できるだけ早くはじめたほうがお得って結論ですね。

しかし、つみたてNISAの場合は「基本的には」という注釈がついてしまいます

詳しく見ていきましょう。

早くはじめたほうが非課税枠をフル活用できる

まずはつみたてNISAの最大のメリットである非課税制度の件からです。

非課税なのは毎年40万円が上限で20年間使えますので最大800万分が非課税で投資することができるのです。

ただし、ここにちょっと考えないと行けない点があります。

あまり大きくうたわれてはいませんのでご存じない方もみえるのですがつみたてNISAの枠で投資できるのは2018年から2037年までの20年間までなのです。

つみたてNISAの非課税期間
つみたてNISAの非課税期間

出所:金融庁「つみたてNISAの概要」より

制度の終わりが決まっているんですね。ですから2018年からはじめた方は40万円×20年で800万円が非課税投資枠として利用ができますが、2019年にはじめた方は40万円×19年で760万円分しか非課税投資枠を利用できないこととなります。

つまり、この点だけを考えれば少しでも早くはじめたほうが非課税投資枠をより利用することが可能ですからお得ってことですね。

ただし、各団体がつみたてNISAやNISAの恒久化を要望しています。

もし恒久化されればこの点だけをみればいつはじめてもお得度は変わらないということになりますけどね。

実現されるのかはなんとも言えないところがあります。

追記:日経新聞(2019年11月22日)によるとつみたてNISAの積み立て期間が延長されるとのこと。つまり、いつから始めても非課税で20年間積み立てられることになります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

早くはじめたほうが運用益の恩恵にあずかれる?

過去のデータによるとつみたてNISAの対象となっている投資信託が投資をする株などのカテゴリーは期待値が高いです。

そのため基本的には早くはじめた方が運用益の恩恵にあずかりやすいといえます。

つみたてNISAの利回り平均やどれくらい儲かるのかについては詳しくはこちらの記事を御覧ください。

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つみたてNISA利回り

ただし、相場ですから波がありますから絶対ではありません。

あくまで過去のデータでいけば分散、積立、長期投資をすればプラスになる可能性が高いというだけです。

暴落を待っている方

暴落が来るのを待ってから投資を始めたいという方も少なからずみえます。

実際にリーマン・ショックのときなどに投資できた方は大儲けできていますからね。

しかし、なかなかそうもうまくいかないのが相場だったりします。

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そうだ。大暴落が来たら株を買おう

そういう考えを持っている方の場合には「今でしょ」と言えないのがつみたてNISAです。

つみたてNISAにはイデコと大きく違う点があるからです。

それは投資信託の投資対象に株を必ず含んでいるという点です。

イデコの場合には元本保証の定期預金や保険、リスクの低い債券などの投資信託も購入することが可能です。

相場の調子が悪くなりそうな時期はそれら資産にスイッチングして退避しておくことが可能となっています。

しかし、つみたてNISAの場合には定期預金なんかはありませんし、債券だけの投資信託も購入することができません。

つまり、暴落がくる気配があっても一旦そちらに資産を退避しておくことはできないのです。

売却することは可能です。

しかし、一旦売却すればつみたてNISAの場合にはそこで非課税枠が終わりですし、今後その分について復活することもありません。

つみたてNISAの途中解約について詳しくはこちらの記事を御覧ください。

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つみたてNISAを途中解約したい場合

ですからタイミングを考えて暴落くるのを待ってから始めたいという方にはつみたてNISAを始めるのを「今でしょ」とは言えないんですね。

暴落を待っている人も口座開設だけは早めがよい

ただし、つみたてNISAの口座開設は、税務署が絡んでいることもありそれなりに時間が掛かります。

暴落きた!!いまだ。って思ってもおそらくタイミングがずれてしまいます。

もしそう考えるならば早めに口座開設しておいて、実際には商品の購入をしないという方法がおすすめですね。

まとめ

今回は「つみたてNISA)はいつから始めるのがよいのか?タイミングについて考える」と題してつみたてNISAのはじめ時について見てきました。

基本的には非課税枠や期待値を考えると早くにはじめた方が得です。

しかし、つみたてNISAはイデコのようなスイッチングができませんし、売却するとそこで非課税枠が終わってしまう問題もあります。

ですから相場の波を見てしたの方で参入したいと考えている人には「今でしょ」と勧めにくいのも事実です。

このあたりがイデコと大きく違うところですね。

ただし、相場を予想するのは専門家でも簡単ではありません

毎年年初に各専門家が相場予想をしていますが、あたった試しがありません。

例えば2018年の年初はほとんどの専門家が強気な発言をしていましたがかなりの下げとなってしまいました。あたった有名人はニトリの会長(似鳥昭雄氏)くらいだったと思います(笑)(ニトリの会長は経済に悲観的なタイプなだけですが・・・)

それだけ株価予想は難しいのです。

ですから素人が相場を予想したり、暴落を待ってても外れる確率の方が高いとも言えます。

その点を考えると深く考えず早くにはじめた方がよいと思います。

政府が勧めているように分散、積立、長期で投資をするとかなり高い確率でプラスで運用できますしね。

最大の利益を取ろうとしてそもそも参加できないのが一番もったいないでしょう。

 

つみたてNISAに加入するならこのSBI証券が有力

つみたてNISAは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ほど証券会社の差はありません。

選ぶ際のポイントは取扱商品と注文の仕方です。その点を加味するとSBI証券が有力となります。

SBI証券はクレジットカードでの購入等は今の所できませんが、商品ラインナップや注文の仕方などは一番優れていますので楽天カードを使っていない、使わない方には筆頭候補となるでしょう

SBI証券はなにより注文の自由度がかなり高いのがいいですね。

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SBI証券
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SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。

つみたてNISAおすすめの投資信託

つみたてNISAは金融庁がかなり選別した投資信託のみが扱われています。

そのためどれを選んでも大間違いとはなりにくいとは思いますが、より良い商品を選択したいのは当然ですよね。

そこで私が選んだおすすめ投資信託を下記記事でご紹介しております。

とくにeMAXIS Slimシリーズ(イーマクシススリム)というインデックスファンドは他に追随して信託報酬を下げてくれるのでおすすめですね。

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