つみたてNISA対象投資信託のトータル・リターンランキング。まさかのあの商品がトップ【2019年9月まで】

今回はつみたてNISA対象投資信託のトータル・リターンランキングを見ていきます。

下記の半年前のランキングと比較するとまったく違う投資信託が並んでいるのが非常に面白いですね。

ちなみに野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型のみ両方にランクインしています。

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つみたてNISAリターンランキング3月-min

それだけ時期によって波があるのが投資であると言えるでしょう。

9月までのトータル・リターンランキングでもほとんどの方が意外と思うだろう投資信託が上位に来ていました。

それでは2019年9月までのつみたてNISA対象投資信託のトータル・リターンランキングを見ていきましょう。

そもそもつみたてNISAってなに?って方はこちらの記事から御覧ください。

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今さら聞けないつみたてNISAとは

6ヶ月トータル・リターンランキングは国内REITが入った商品が強い

まずは6ヶ月リターンを中心に見ていきましょう。

※つみたてNISA対象商品を一番多く扱うSBI証券のつみたてNISA取扱商品(153本)で9月までの6ヶ月トータル・リターンランキング(集計期間:2019/4/1~2019/9/31)での結果となります。

1位:岡三-日本株式・Jリートバランスファンド

1位はかなり意外な商品となりました。「岡三-日本株式・Jリートバランスファンド」です。

直近6ヶ月のトータル・リターンでは9.76%とSBI証券のつみたてNISA取扱商品では1位となりました。1年トータル・リターンでも8.45%とかなりの好成績となります。

岡三-日本株式・Jリートバランスファンドの概要

岡三-日本株式・Jリートバランスファンドはかなり珍しいタイプの投資信託です。

日経平均と東証REIT指数(配当込み)を50:50でベンチマークとするんです。

つまり、日本株と国内REITに半々ずつ投資をするんですよ。

ここのところ、国内REITがかなり調子がよいためこちらのファンドが一位まで上がってきたのでしょう。

国内REITオンリーの投資信託はつみたてNISAでの取り扱いはありませんからね、

運用方針

運用方針は以下のとおりです。

日経平均株価および東証REIT指数(配当込み)を50:50とした合成指数に連動する投資成果の獲得を目指して運用を行います。株式への投資にあたっては当該指数採用銘柄のうち200銘柄以上に、原則として等株数投資を行います。J-REITへの投資にあたっては、当該指数構成銘柄に投資を行います。
信託報酬率

信託報酬は以下のとおりです。

信託報酬:0.209%以内

信託報酬は0.209%とかなり低い商品となっています。

ただし、こちらの商品かなりキワモノ?な投資信託ですからあまり人気はありません。

販売金額(週間)123位、販売件数(週間)67位、積立設定金額(月間)41位、積立設定件数(月間)36位となっています。

2位:野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型

2位は「野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型」です。

直近6ヶ月のトータル・リターンでは5.49%とSBI証券のつみたてNISA取扱商品では2位となりました。1年トータル・リターンでも7.05%とかなりの好成績となります。

野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型の概要

野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型もかなり特徴のある商品です。

特徴としては8資産分散する商品が多い中で7つの資産であること(国内株、外国株、国内債券、外国債券、新興国債権、国内REIT、外国REIT)

為替ヘッジがあることでしょう。

こちらの成績が良いのは国内REITが入っていることと、為替ヘッジが入っていることが効いているようです。

運用方針

運用方針は以下のとおりです。

国内および外国の各株式、国内、外国および新興国の各債券、国内および外国の各不動産投資信託証券(REIT)を実質的な主要投資対象とします。ファンドにおける各マザーファンドへの投資比率は、原則として毎月リバランスを行ない、各マザーファンドの対象指数の月次リターンに、ファンドの各マザーファンドへの基本投資割合を掛け合わせた合成指数に連動する投資成果を目指して運用を行ないます。実質組入外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行ないます。
信託報酬率

信託報酬は以下のとおりです。

信託報酬:0.55%以内

信託報酬は0.55%と8資産分散と比較すると少し高くなっています。

人気は信託報酬率が少し高めなのか8資産バランスと比較するとあまり高くはありませんね。

販売金額(週間)33位、販売件数(週間)25位、積立設定金額(月間)12位、積立設定件数(月間)13位となっています。

3位:つみたて先進国株式(為替ヘッジあり)

3位は「つみたて先進国株式(為替ヘッジあり)」です。

為替ヘッジが効いているようですね。

直近6ヶ月のトータル・リターンでは4.95%とSBI証券のつみたてNISA取扱商品では3位となりました。1年トータル・リターンでは1.72%となっています。

つみたて先進国株式(為替ヘッジあり)の概要

こちらはMSCIコクサイ・インデックスの円ヘッジありをベンチマークとした商品です。

為替ヘッジをすることは手数料が掛かりますが、為替が大きく動く場面では活躍するんですよ。

この半年は為替が大きく動きましたので為替ヘッジありのほうが有利な局面でした。

その逆もありえますからなんとも言えない部分ではあります。

運用方針

運用方針は以下のとおりです。

日本を除く先進国の株式に投資し、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円ヘッジ・円ベース)と連動する投資成果をめざして運用を行います。
信託報酬率

信託報酬は以下のとおりです。

信託報酬:0.22%以内

信託報酬は0.22%と低めになっています、

為替ヘッジがありますので他の先進国株式と比較すると少し高めではありますが・・・

為替ヘッジを必要としていない方が多いのか人気はまったくありません。

販売金額(週間)ランク外、販売件数(週間)389位、積立設定金額(月間)ランク外、積立設定件数(月間)168位となっています43位:

4位:iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)

4位の「iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)」も同じく外国株式の為替ヘッジありタイプです。

直近6ヶ月のトータル・リターンでは4.94%とSBI証券のつみたてNISA取扱商品では4位となりました。1年トータル・リターンでは1.91%と3位のつみたて先進国株式(為替ヘッジあり)より高くなっていますね。

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジありの概要

3位のつみたて先進国株式(為替ヘッジあり)と同じくMSCIコクサイ指数(円ヘッジ・ベース)をベンチマークとした商品です。

この時期は為替ヘッジの有無が大きな差を生んでいることが分かりますね。

運用方針

運用方針は以下のとおりです。

外国の株式に投資し、投資成果をMSCIコクサイ指数(円ヘッジ・ベース)の動きに連動させることをめざして運用を行ないます。
信託報酬率

信託報酬は以下のとおりです。

信託報酬:0.209%以内

信託報酬率は0.209%以内とつみたて先進国株式(為替ヘッジあり)より少し低くなっています。

ただし、こちらも今のところあまり人気はありません。

SBI証券のランキングによると販売金額は127位、販売件数は171位、積立設定金額(月間)はランク外、積立設定件数(月間)は155位となっています。

5位:たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>

5位も為替ヘッジありの先進国株の「たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>」です。

直近6ヶ月のトータル・リターンでは4.88%とSBI証券のつみたてNISA取扱商品では5位となりました。1年トータル・リターンでも2.19%となっています。

1年トータルリターンでは同じ為替ヘッジありの先進国株ではこちらが一番高くなっていますね。

たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>の概要

こちらも3位のつみたて先進国株式(為替ヘッジあり)とMSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジあり)をベンチマークとした商品です。

この時期は為替ヘッジの有無が大きな差を生んでいることが分かりますね。

運用方針

運用方針は以下のとおりです。

MSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジあり)に連動する投資成果をめざして運用を行います。外国株式パッシブ・ファンド・マザーファンドへの投資を通じて、主として海外の金融商品取引所に上場している株式に実質的に投資します。実質外貨建資産については、原則として対円での為替フルヘッジを行います。
信託報酬率

信託報酬は以下のとおりです。

信託報酬:0.22%以内

信託報酬率は0.22%以内とつみたて先進国株式(為替ヘッジあり)と同じ水準となっています。

ただし、こちらも今のところあまり人気はありません。

SBI証券のランキングによると販売金額は106位、販売件数は63位、積立設定金額(月間)は156位、積立設定件数(月間)は119位となっています。

6ヶ月トータルリターンランキングまとめ

6ヶ月間のトータル・リターンランキングは以下のとおりです。

国内REIT、為替ヘッジが入っているものが強いことが分かりますね。

ただ、面白いのがどの商品もあまり人気がないんですよね。

株や投資信託は人気がある商品を買ってもあまり意味がないってことがこの結果でもわかるかもしれません。

順位ファンド名6ヶ月リターン
1岡三-日本株式・Jリートバランスファンド9.76%
2野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ5.49%
3つみたて先進国株式(為替ヘッジあり)4.95%
4iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)4.94%
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>4.88%

参考:1年トータル・リターンランキング

9月までの1年リターン(集計期間:2018/9/1~2019/9/30)も合わせてみてみましょう。

1年リターンでも1位と2位は変わらずです。

3位から5位はたわらノーロード 最適化バランスであるってのも面白いですね。ちなみに6位、7位までたわらノーロード 最適化バランスシリーズです。

順位ファンド名1年リターン
岡三-日本株式・Jリートバランスファンド8.45%
野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ7.08%
たわらノーロード 最適化バランス(安定型)6.25%
たわらノーロード 最適化バランス(安定成長型)6.10%
たわらノーロード 最適化バランス(標準型)5.94%

参考:3カ年トータル・リターンランキング

つみたてNISAのようなものは基本的に長期的に見る必要がありますので3カ年トータル・リターンランキングも合わせて見ておきましょう。(集計期間:2016/9/1~2019/9/30)

トップはNYダウをベンチマークとしたeMAXIS NYダウインデックスです。

あとは先進国がやはり強いですね。

また、意外なところではフィディリティーフィディリティ欧州株ファンドが2位と健闘しています。

なお、つみたてNISAが始まった頃に作られた投資信託はまだ3年経っていませんのでこのランキングでは対象外となります。

順位ファンド名3年リターン(年率換算)
eMAXIS NYダウインデックス17.99%
フィデリティ・欧州株・ファンド14.17%
たわらノーロード 先進国株式13.16%
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)13.14%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド13.07%

まとめ

今回は「つみたてNISA対象投資信託のトータル・リターンランキング。まさかのあの商品がトップ【2019年9月まで】」と題してSBI証券のつみたてNISA取扱商品のトータル・リターンランキングをみて来ました。

半年前のランキングと全然違っているのが面白いですね。

また、今回上位となっている商品をみてもあまり人気のない商品がほとんどであることも注目ですね。

今回見たのは半年という短いスパンではありますが人気と実力は比例しないと言えるのかもしれません。

今後の超長期的な視点からみた相場予想はこちらをごらんください。

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期待リターン超長期予想
ですからマイナスが出る可能性が高い商品を買う場合には特定口座を使うのか慎重にご検討ください。

つみたてNISAに加入するならこのSBI証券が有力

つみたてNISAは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ほど証券会社の差はありません。

選ぶ際のポイントは取扱商品と注文の仕方です。その点を加味するとSBI証券が有力となります。

SBI証券はクレジットカードでの購入等は今の所できませんが、商品ラインナップや注文の仕方などは一番優れていますので楽天カードを使っていない、使わない方には筆頭候補となるでしょう

SBI証券はなにより注文の自由度がかなり高いのがいいですね。

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SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。

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つみたてNISA対象投資信託のトータル・リターンランキング2019-9
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