2月相場で為替ヘッジありの投資信託はどうなった?

2月に入り金利上昇懸念から株が世界的に下がりました。

個人型確定拠出年金(iDeCo)をやっている方もはじめたタイミングによっては資産がマイナスとなった方もいるでしょう。

つみたてNISAをはじめた方の大半はまだマイナス状況かもしれません。

カテゴリー別にみると特に株と先進国リートの下げが顕著でしたね。

また、金利の影響だけではなく円高の影響もあり、投資信託は下げています。

2月相場から為替ヘッジの有効性を検証

下記の2つの記事が好評でしたので、為替ヘッジの有効性について見ていきたいと思います。

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2月に入ってからの為替ヘッジありとなしの比較

それでは株価の暴落や円高の始まった2月中の推移を各資産ごとに為替ヘッジの有無で検証してみましょう。

今回もわかりやすいようにSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」で買えるファンドで比較してみたいと思います。

SBI証券では為替ヘッジありの商品も多く取り扱われています。

先進国株式

まずは先進国株式から見ていきましょう。

ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス(先進国株)

先進国株式のインデックスファンドの「ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス」の2月に入ってからの推移です。

ベンチマークはMSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)です。

2/1 12,270→2/9 11,262→2/28 11,668

と推移しています。1番安くなったのが2月9日で2月1日からみると8.3%近くの下げとなります。

2/28日現在はだいぶ盛り返して2月1日からみて4%近くの下げとなっています。

日興-インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用)

次は先進国株式の為替ヘッジありです。

前述のニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックスと会社は違いますが、ベンチマークは為替ヘッジ有無の違いとなっています。

こちらのベンチマークはMSCIコクサイ・インデックス(円ヘッジあり・円ベース)です。

2/1 27,803→2/9 25,727→2/28 27,038

と推移しています。1番安くなったのが2月9日で2月1日からみるとこちらも7.5%近くの下げとなります。

前述のニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックスと比べると0.8%くらい下げは少ないですね。

2/28日現在はだいぶ盛り返して2月1日からみてこちらも2.8%近くの下げとなっています。

こちらもニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックスと比べると1.2%くらい下げは少なく収まっています。

つまり、今回の先進国株の投資信託の下げは為替の影響がとても大きかったといえます。

先進国債券

次は先進国債券です。こちらはどうだったのでしょうか?

三井住友・DC外国債券インデックスファンド(先進国債券)

次は先進国債券です。

ベンチマークはFTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース)です。

2/1 19,871→2/19 19,201→2/28 19,220

と推移しています。1番安くなったのが2月19日で2月1日からみるとこちらも3.4%近くの下げとなりました。

為替の影響も大きいですが動きとしてはアメリカの株と似たような感じとなっています。

2/28日現在は少しだけ盛り返して2月1日からみてこちらも3.3%近くの下げとなっています。

インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)(先進国債券為替ヘッジあり)

次は先進国債券の為替ヘッジありです。

ベンチマークはシティ世界国債インデックス(除く日本、ヘッジあり・円ベース)です。

多少ベンチマークは違いますがヘッジありとなしの差を見るのには重便でしょう。

2/1 13,355→2/28 13,294

と推移しています。

こちらは一応マイナスですが0.4%とかなり微減に抑えています。

前述の三井住友・DC外国債券インデックスファンド(先進国債券)と比べると2.9%も違います。

海外債権の下げの大半は為替が理由であったといえますね。

こちらのファンドならリスクヘッジの効果はあったといえます。

SBI-PIMCOジャパン・ベターインカム・ファンド

もう一つ国際債券です。こちらは日系企業が発行する海外の社債等に為替ヘッジし投資をするというちょっと変わった投資信託で前述のインデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)(先進国債券為替ヘッジあり)とは少し毛色が違います。

こちらも

2/1 9,662→2/28 9,620

と推移しました。

こちらも一応マイナスですが0.4%とかなり微減に抑えていますね。

まとめ

今回は2月の下げで見てみると金利が上がったことによる株価の影響も大きかったですが為替の影響もとても大きかった事がわかります。

長い目で見れば為替ヘッジ商品は為替ヘッジに掛かる手数料分損だという方も多いですが今回のように為替の変動が大きい時にはリスクヘッジ効果もあるのがわかりました。

もちろん為替が逆に円安になれば逆に動いてしまうのですが・・・

このあたりのことも踏まえてアセットアロケーションを考えておく必要があるかもしれません。

今回の下げを良い教訓にしたいところですね。

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また為替ヘッジの有無のメリットデメリットについては下記の記事でも分析していますので合わせてご覧ください

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為替ヘッジの有無による影響

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)に加入するならこの5社から選ぼう

個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならまずは金融機関を決める必要があります。

しかし、たくさんあってどこにしたらよいのかわからない方も多いでしょう。

簡単に決めてしまう方もおおいかもしれませんが、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の場合、金融機関ごとの違いがとても大きいですから慎重に選びたいところです。

私が今もし、新たに加入するならSBI証券、マネックス証券、松井証券、大和証券、楽天証券の5択の中から決めます。

(※私が加入しているのはSBI証券です)

この5つの金融機関は運営管理機関手数料が無料です。※国民年金基金連合会の手数料等は各社共通で掛かります。

また、運用商品もインデックスファンドを中心に信託報酬が低い投資信託が充実しているんですよ。

順番に見ていきましょう。

SBI証券

まずイチオシはSBI証券「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」です。

SBI証券は信託報酬も最安値水準のeMAXIS Slimシリーズを始めとしたインデックスファンドから雪だるま全世界株式、ひふみ年金、NYダウ、グローバル中小株、ジェイリバイブといった特徴ある投資信託をたくさん揃えているところが最大の魅力です。

選択の楽しさがありますよね。

また、確定拠出年金を会社員に解禁される前から長年手掛けている老舗である安心感も大きいですね。

SBI証券iDeCo
5

SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。

マネックス証券

次点はマネックス証券 iDeCoです。

こちらも後発ながらかなりiDeCoに力をいれていますね。

iDeCo初でiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスを取扱い開始したのに興味をひかれる人も多いでしょう。

マネックス証券iDeCo
5

マネックス証券 iDeCo

マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。

松井証券

松井証券のiDeCoは35本制限まで余裕があるというのは後発の強みですね。

その35本制限までの余裕を生かして他社で人気となっている対象投資信託を一気に採用して話題になっていますね。

こちらも有力候補の一つですね。

松井証券iDeCo
5

松井証券【iDeCo 口座開設申込】

2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。

大和証券

大和証券 iDeCoは大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。

他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。

また、取扱商品もダイワつみたてインデックスシリーズなど信託報酬が安めの商品を取り揃えています。

大和証券iDeCo
4.5

大和証券 iDeCo

運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。

楽天証券

楽天証券は楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンドといった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。

この2つのファンドは人気ですね。

楽天証券iDeCo
4.5

楽天証券 401K用プログラム

楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。

総合して考えるとこの5つの金融機関に加入すれば大きな後悔はないかなと思います。

他の運営管理機関もぜひがんばってほしいところですが・・・

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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為替ヘッジの効果
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