最近、米国株人気が異様に高くなってきています。
楽天証券が個人投資家向け調査を毎月実施している「今後、投資してみたい国(地域)」で2018年12月時点では33%程度だったのが2020年1月では60%程度とかなりの盛り上がりを示しています。
また、本サイト「お金に生きる」も参加しているにほんブログ村の株式カテゴリーの中でもダントツの人気カテゴリーとなっています。
実際に、他の株関連のカテゴリーとIN、OUTの数字が桁違いになっているんですよね。
つまり、米国株は株式関連でブロガーが一番盛り上がっているといっても過言ではないでしょう。
そのような人気となっていることもあり、楽天証券、マネックス証券、SBI証券が米国株や米国上場のETFの手数料を巡って値下げ合戦を繰り広げたのも記憶にあたらしいところですね。
そんな米国株を巡っての争いはかなり激しくなっていますが、私はSBI証券を利用しています。
手数料の安さや住信SBIネット銀行を使えばドル転手数料が安いこと、逆指値などの注文が便利なことなんかも理由ですが、もう一つ地味に大きなポイントがあります。
SBI証券は米国株や米国ETFで貸株が主要証券会社で唯一できるんですよ。
今回はSBI証券の米国貸株サービスのカストック【Kastock】についてみていきましょう。
貸株(貸し株)とは
貸株とは銀行にお金を預けると利息がもらえるように、保有している株式を証券会社に貸し出すことで、貸し出した株式に応じた貸株金利を受取ることができるサービスです。
信用取引で株を売る人は証券会社から株式を借りて取引を行います。その際に金利を払うのですが、それが実際の株の持ち主にも還元されるような仕組みになっています。
貸株は日本国内の株取引では多くの証券会社で利用できるようになってきたサービスですが、米国株で利用できるのが珍しいんですよ。
米国株で得られる貸株金利
それでは貸株でどれだけの金利を得ることができるのでしょう?
貸株の貸株料率(年率)は、銘柄ごとに設定されており、金利は貸株市場での流動性、貸し出し状況をもとに、都度見直しされています。
2/3からのデータでは以下の通りです。
貸株金利(年率) | 銘柄数 |
---|---|
2.00% | 20 |
1.50% | 29 |
1.00% | 26 |
0.50% | 42 |
0.30% | 15 |
0.10% | 26 |
0.05% | 241 |
0.01% | 2856 |
出所:SBI証券:米国貸株金利変更のお知らせ (2020/2/3~)より
貸株金利はそこまで高いものではありませんが、後述のように配当や分配金ももらえますのでオマケと思えばありがたい部分です。
また、日本の株の貸株だと多くは貸株設定していても借り手がおらず実際に貸し出されていなかったりしますが、私の持っている米国株、米国株ETFはすべて実際に貸し出されていますね。それだけアメリカで信用取引が盛んなのかもしれません。
しかも貸株の設定しておけば自動貸し出しですからなにも手間暇はありません。
配当や分配金も当然もらえる
貸株をしている場合でも配当や分配金も受け取ることができます。
つまり、配当や分配金とは別に上記の金利がもらえるので長期投資をする方からしたらかなりありがたい話なんですよ。
特に配当や分配金をもらうための設定はありません。
ちなみに日本国内の貸株サービスは「優待優先」を選択しておくと配当も株主優待も貸株もゲットできたりする結構美味しい仕組みだったりします。「優待優先」を選択しておかないと株主優待はもらえません。
いつでも売却可能
貸出中の株を売るときにタイムラグが生じるのでは?と心配される方も多いかもしれません。
貸出中の米国株式でも、手続きなしでそのまま売却することが可能となっています。ですから売りたいタイミングを逃すこともないでしょう。
この辺りはデメリットになりませんね。
米国株の貸株にデメリットやリスクはあるのか?
とても魅力的な米国株の貸株ですがデメリットやリスクもあります。
この辺りは他の金融商品とあまり変わりませんのでそこまで大きいものではありませんが・・・
SBI証券の信用リスク
まず、貸株は無担保契約です。ですからSBI証券が倒産したらそのリスクを負うことになります。
また、貸株は投資者保護基金の対象とはなりません。ですからSBI証券が倒産し場合には保護対象となりません。
ただし、SBI証券は日本最大のネット証券会社ですからその心配はかなり少ないでしょう。
貸し出し先の信用リスク
次は貸し出し先のリスクです。
万が一貸出先に問題が発生し、株券が返却されない場合です。
その場合、基本的にあらかじめ貸出先から確保している担保金で株券を調達し、貸出していた株券をすべて返却することになります。
その場合でも返却が難しい場合には、基本契約書に定められた株券の時価及び遅延損害金として支払われることになります。
もしものときには株が返ってこず、株券の時価で現金が返ってくる可能性もあるってことですね。逆に遅延損害金がもらえるのでもしかしたら得かもしれませんが・・・
外国税額控除の対象外
配当金は外国税額控除の対象となりますが、配当金相当額及び貸株金利については、外国税額控除の対象外となります。
通常の米国株の配当ではアメリカで取られた税金と日本で取られた税金で二重課税となってしまいますのでそれを調整することが可能です。しかし、それができないんですね。
そこまで大きな金額とはならないでしょうが、ちょっと気になるところではあります。
SBI証券で米国株の貸株を始める方法
それではSBI証券で米国株の貸株を始める方法を見ていきましょう。
かなり簡単です。
まずはSBI証券の口座を開設します。
口座の開設が完了したら以下の手順でお申し込みをするだけです。
1〜2分あれば終わると思います。
お取引関連・口座情報→
米国株式サービス(カストック)→
お申し込み
個別に貸株しないことも可能
なお貸株をしたくない銘柄については下記のように個別に拒否を設定することも可能です。
まとめ
今回は「米国株始めるならSBI証券が最もおすすめな理由【米国株や米国ETFで貸株】」と題してSBI証券のカストック【Kastock】についてご紹介しました。
それほど高い金利とはなっていませんが、オマケと考えれば充分お得な貸株です。
米国株を始めるなら手数料の安さや銘柄の豊富さ、定期買付サービス、逆指値などの注文の柔軟性に加えて貸株があるSBI証券のメリットは大きいですね。
米国株のもっともオススメ証券会社となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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