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なぜ保険のおばちゃんはなぜ強引に契約を推し進めるのか?

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なぜ保険のおばちゃんはなぜ強引に契約を推し進めるのか?1

先日、知り合いの方から保険について相談を受けました。

その方は4月に入社したばかりの新入社員なんですが、

保険のおばちゃんに強引に話を進められて困っている。契約したほうがよいのでしょうか?

という内容でした。

ちなみに辞めとけと即答しました笑

この時期は新入社員を付け狙う保険のおばちゃんは本当に多いんですよ。

これは新入社員はまだ社会保険も保険の知識もない方がほとんど。

さらにお金の知識もそれほど無い方が多いでしょう。

そのため言葉巧みに説明すればそのまま受け入れてくれる人が多いためなんです。

保険の営業の人から見ればなにも知らず話を聞いてくれる新入社員は最高のカモといえます。

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この記事では、保険の勧誘に対する正しい知識と、新入社員が注意すべきポイントをわかりやすく解説します。​

目次

保険のおばちゃんとは?

「保険のおばちゃん」とは、主に生命保険や医療保険を販売する保険会社の営業担当者のことを指します。

多くの場合、中高年の女性が多いため、このように呼ばれています。

彼女たちは、個人宅や職場、カフェなどで保険の勧誘を行うことが一般的です。​

保険の営業担当者は、保険会社の社員や代理店のスタッフであり、契約が成立すると手数料が支払われる仕組みになっています。​※中には保険会社の正社員のケースもあります。

そのため、契約数を増やすことが重要な目標となっており、時には強引な勧誘が行われることもあります。

ですからその契約状況により、完全歩合の方も見えれば基本給+歩合の方も見えますね。

保険のおばちゃんの営業場所に変化も

昔は保険の販売といえば「保険のおばちゃん」からという方が多かったのですが、最近は会社に入るセキュリティが厳しくなったことや店舗型の保険販売店が増えたこと、通信販売型の保険ができたことなどであまり見かけなくなりましたね。

しかし、まだまだ多くマックやスタバに行くと2回に1回くらいは保険のおばちゃんから営業受けている若い方を見かけますね。

営業場所が変わってきた感じなのでしょう。

私が昔勤めていた会社も元々は保険のおばちゃんは出入りしていました。

しかし、個人情報保護法が出てきた頃から会社に出入りする入室管理が厳しくなったことから会社外で営業をするようになっていましたね。

わたしも売りつけられた経験があり・・・

私も新卒で入ったときにやられた経験があります。

あまりに自然に会社にいましたので会社の人だとばかり思っていて話を聞いてしまったのです。

会社の人の顔と名前がまだ一致する前ですね(笑)

家族構成や誕生日なんかを聞かれたら次あったときには提案をもってきてました。

当時はまだ気弱だったですし、金融の知識も薄かったですからなんかよくわからないままに高額な生命保険の契約をしてしまっていました。

しかし、数年後、もちろん恩恵に預かることなく負担が大きすぎて解約しました。

新入社員の自分には負担が大きすぎたんですよね。

保険のおばちゃんは人によって大きく異る

保険の販売をするには「生命保険募集人」の試験に合格しなくてはなりません。

ですから「保険のおばちゃん」も一応保険のプロではあります。

しかし、私も会計事務所のときに「生命保険募集人」の取らされた経験がありますが、昼休みに1週間くらい勉強しただけで満点取れたのです。

たぶん1夜漬けでも合格できたでしょう笑

自動車教習所の仮免許試験レベルと言えばわかりやすいかもしれません。あれより簡単かも・・・

そのくらい簡単な資格でなれるわけですから「保険のおばちゃん」のレベルもかなりまちまちなんですよ。

ひどいと素人に毛が生えたレベルの人が高額な保険契約を迫ってくるわけです。

私の周りで一番ひどかった例が以下の話です。

嘘を並べて娘に1億円の生命保険を掛けさせた保険のおばちゃん

私が経理をやっていたときに20代の女性の方が年末調整のときにとんでもない金額の保険控除証明を持ってきていました。

なにこれ?と思って好奇心で聞いてみると自分で払ってないからよくわからないとのことでした。

そこで保険証書とかもってきてもらって調べてみたら1億円の生命保険に加入していたのです。

20代の女性なのにです・・・

詳しく話を聞いてくると保険のおばちゃんから

娘が交通事故にあって子供を轢き殺したら億単位のお金が掛かる。1億円くらいの生命保険に入っておかないと怖いよ

と勧誘されて入ってしまったとのこと。

これはかなり問題のやばい勧誘なんですよ。

そもそも交通事故の加害者になっても生命保険から加害者に保険金出ません。

そもそも交通事故での補償は自動車保険で担保されているはずですし。。。

郵便局がやばい保険勧誘で話題になったことがありましたが、こちらの保険の勧誘は郵便局ではない大きい団体です。

保険のおばちゃんが強引に勧誘する理由

それではなぜ保険のおばちゃんは強引とも言えるような勧誘したり、嘘八百並べて契約させようとするのでしょう?

これは簡単。

自分が儲けるため

です。
保険会社によって報酬は異なりますが、多くは保険の種類や金額で決まります。
さらに完全歩合制の人も多いですからできるだけ高額の保険を売ろうとするのです。
特に生命保険は報酬が大きいようで、生命保険が必要ないような人にまで無理やり必要性を訴えて加入させようとする人がいるのです。
保険金額が大きいとそれだけ報酬も大きくなりますので必要のない保険金額まで入れたがるのです。
ちなみに日本の保険会社は保険金額外資系は保険料に対して報酬が支払われることが多いため、日本の保険会社の営業の方が相手のことを考えない高額な保険を契約させようとするケースが多いとか・・・

継続すればその間も報酬あり

さらに多くの保険会社は継続的にその保険を契約してくれてれば、その期間だけ保険のおばちゃんにもお金が入り続けるようになっています。
そのため、保険のおばちゃんはお菓子を持ってきてくれたり定期的に会いに来てメンテナンスをするのです。
逆に言えばこの報酬部分も保険の加入者が負担しているんですよ。
通販型の保険はその部分がないためかなり安いのです。

保険のおばちゃんの取り分は思いの外大きい

ライフネット保険料使いみち

出典:ライフネット生命が選ばれる理由 保険料の内訳表 より

ちなみにライフネットというインターネット専業の保険会社は保険料の使いみちを公開してます。
ライフネット生命はネットで販売のみで保険のおばちゃんがいないため、保険料がかなり安く設定されていますから公開できるのでしょう。
同じような保険内容だと他社は倍近くするんですよ。
おそらく多くは保険の販売代理店への報酬(付加保険料)だと思われます。

ちなみにある保険会社だと保険料として支払った金額の7割が付加保険料に充てられるそうです。

つまり、それだけ保険のおばちゃんの報酬に回っているということなのです。

具体的な金額も知っている部分もありますが、引くほど多いんですよ笑

ノルマ達成のプレッシャー

保険会社にもよるのでしょうが、保険の営業担当者には、月ごとや四半期ごとに契約数のノルマが課せられていることが多く、これを達成しないと評価や報酬に影響が出る場合があります。​

​そのため、特に「重大月」と呼ばれるノルマの締め切りが近い時期には、強引な勧誘が行われることがあります。

保険加入の前に確認すべきこと。

新入社員など知識のない方はどうしても保険のおばちゃんの言いなりで加入しがちです。

そのため、日本人は保険に余分に入り過ぎなんですよ。

ぜひ保険の知識は勉強しておきたいところ。

自分がヘッジ出来る程度のリスクは保険不要

まず私が思うのは

自分でヘッジ(回避)できる程度のリスクなら保険不要

ってことですね。

逆に言えば何かが起ったときに自分でどうしようもできない事に保険に加入すべきなのです。

例えば自動車保険です。

前述にも出ましたが、自動車事故で子供を轢いてしまった・・・とかになると億単位のトンデモナイ金額が必要となります。

それが用意できないなら保険は入るべきです。

火災保険なども同じですね。

逆に医療保険など高額医療制度なども絡めれば自分の貯金でなんとかなるってレベルならそれほど保険の必要性は高くありません。

公的保険制度の理解

日本には、健康保険や厚生年金などの公的保険制度が整備されており、一定の保障が受けられます。

​まずはこれらの制度を理解し、自分に必要な保障が何かを把握することが重要です。

生命保険も自分が死んで経済的に困る人がいないならまだ必要ないと思われます。

また、わざわざ保険のおばちゃんから買う必要性は高くありません。

知識さえあれば通販型(ネット型)で充分なんですよ。

これは生命保険でも自動車保険でも同じですね。

会社の福利厚生の確認

多くの企業では、社員向けに団体保険や医療費補助などの福利厚生制度を提供しています。​

これらを活用することで、個人で保険に加入する必要がない場合もあります。

​入社時に配布される資料や人事部門に確認してみましょう。​

保険商品の比較検討

保険に加入する際は、複数の保険商品を比較検討することが大切です。​

保険料、保障内容、解約返戻金の有無などを比較し、自分のライフスタイルや将来設計に合ったものを選びましょう。

ちなみに私の保険に対しての考え方はこちらを御覧ください。

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保険勧誘への対処法

次に勧誘された際の対処法を見ていきましょう。

即決しない

保険の勧誘を受けた際は、その場で即決せず、持ち帰ってじっくり検討することが大切です。

「今だけの特典です」「早く決めないと損しますよ」といった言葉に心を動かされるかもしれませんが、保険は“焦って契約するものではない”ということを覚えておいてください。

一度契約すると、簡単には解約できなかったり、損失が出たりすることもあります。必ず冷静な判断をしましょう。

家族や信頼できる人に相談する

特に新入社員のうちは、自分だけで判断するのは難しいかもしれません。

そんなときは、家族やお金に詳しい先輩・知人に相談してみましょう。

「この保険、本当に必要なのかな?」「もっといい選択肢はないかな?」といった疑問を共有するだけでも、より良い判断ができるようになります。

よくある「後悔した保険契約」の例

例1:独身なのに高額な終身保険に加入

「将来のために」と言われて加入したものの、実は貯蓄機能が少なく、保障も手厚くない…。

ライフステージの変化に応じて柔軟に見直せる保険のほうが、若いうちは向いています。

例2:内容をよく理解せず医療保険に加入

必要以上のオプションが付いたプランを契約してしまい、毎月の保険料が高くつくケースも。

若くて健康なうちは、最低限の保障で十分な場合が多いです。

勧誘されたまま加入し、気づいたら払込総額が数百万円に…

「月5,000円くらいだから大丈夫」と思っていたのに、10年後には大きな金額に。

長期間続ける前提だからこそ、最初にしっかり検討することが大切です。

保険は自分で選ぶ意識を

保険は、営業担当者から“売られるもの”ではなく、自分で“選んで買うもの”です。

スーパーで食品を選ぶように、保険も自分の生活に合ったものを、納得した上で選ぶことが本来の姿です。

強引な勧誘に対しては「検討します」「一度持ち帰ります」とはっきり伝えること。

営業担当者もそれで怒るようなら、その時点で信頼に値しないと考えてよいでしょう。

あまり考えずに加入してしまう方も多いですが、保険も商品によって良いもの、そうでないものがあります。

勧められるがままに加入するのは本当に損ですよ。

下記のような保険を評価してくれる本なんかも一読しておくとよいでしょう。

保険によってかなり違いがあるのにびっくりすると思います。

まとめ

今回は「なぜ保険のおばちゃんはなぜ強引に契約を推し進めるのか?」と題して保険について見てきました。

新生活をスタートしたばかりの新入社員にとって、保険の勧誘は突然やってきます。

しかし、そのすべてがあなたの将来のためになるとは限りません。

以下のポイントを押さえておけば、安心して保険と向き合えます。

保険は「今すぐ必要」とは限らない。焦って決めないこと。
公的保険や会社の制度を把握して、過不足を見極めよう。
比較検討は必須
強引な勧誘には「ノー」と言える勇気を。
保険は“買わされるもの”ではなく“選ぶもの

保険は人生を支える大切な仕組みですが、それ以上に「自分で納得できる選択」がもっと大切です。

一度契約したら、長い付き合いになるかもしれないからこそ、「自分のペースで考える」ことを大切にしてくださいね。

最後に、保険のおばちゃんも仕事として頑張っていることは確かです。

でも、その熱意に流されてしまっては本末転倒です。

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