リクルートスーツに身を包んだ若い方をよく見かけるようになりました。
おそらく就職活動中の方なのか、今年から就職した新入社員の方でしょう。
社会人デビューすると楽しいこと、辛いことたくさんあると思います。
中には新入社員を狙った罠に近いようなものも・・・
とくにこの時期ほんとうに多いのが保険の営業のおばちゃんによる生命保険の勧誘です。
今回はこの保険のおばちゃん問題を見ていきましょう。
※加筆修正を加えました
新入社員はカモ、生命保険の勧誘には気をつけよう
私も実際に勧誘をうけた事がありますが、この時期、大手生命保険会社の保険の営業(ほとんどの場合おばちゃんもしくはお姉さん)が言葉巧みに近づいてきます。
私の場合、あまりに自然に会社にいましたので会社の人だとばかり思っていて話を聞いてしまったのです。
会社の人の顔と名前がまだ一致する前ですね(笑)
そのころは生命保険も公的な社会保険もよくわからなかったですしね。。。
家族構成や誕生日なんかを聞かれたら次あったときには提案をもってきてました。
なんかよくわからないままに高額な生命保険の契約をしてしまっていました。
しかし、数年後、もちろん恩恵に預かることなく負担が大きすぎて解約しました。
新入社員の自分には負担が大きすぎたんですよね、
いくら保険会社にお布施したんでしょうか・・・
本当に無駄な契約でしたね。
これは本当によくある例です。
新入社員はまだ社会保険も保険の知識もありません。
お金の知識もそれほど無い方がほとんどでしょう。
そのため言葉巧みに説明すればそのまま受け入れてくれる人が多いのです。
保険の営業の人から見ればなにも知らず話を聞いてくれる新入社員は最高のカモといえます。
つまりこの時期は保険を売るタイミングとしては絶好の機会なのです。
本当に必要な保険なのかを考えよう
保険は下記の記事にも書きましたが基本的に期待値で考えるとマイナスとなる仕組みです。
生命保険や医療保険、自動車保険などに加入されている方も多いと思います。しかし、保険は基本的に損をする仕組みということを押さえておきましょう。生命保険・医療保険などの保険加入のポイント生命保険や医療保険などの保険商品は基本的に[…]
保険は様々なリスクを回避するための手法ですが、自分でヘッジ(回避)できる程度のリスクなら保険は不要です。
入ったほうがよい保険、入らない方がよい保険を順番に見ていきましょう。
保険の営業の方は全員ではないでしょうがこのあたりのことを考えてくれていません。
もちろん自分たちの報酬のために動いていますので、自分で判断する必要があります。
入ったほうがよい保険
発生したときに高額な金額が発生し、自分でヘッジしにくいため、入ったほうがよい保険は以下のものです。
火災保険
この2つは入ったほうがよいというか入るべきです。
しかし、保険のおばちゃんがこれらの商品を売りにくることは基本ありません。
自動車保険
自動車保険は損害を発生させた場合の発生する費用が半端ないですからヘッジはなかなか厳しいものがあります。
ですから加入は必須です。
例えば小学校の男の子を引いてなくなってしまったとすると数億円の賠償が必要といわれます。
発生確率はかなり低いですが起こってしまった場合、自分でどうしようもありませんよね。
ですから保険に入っておくべきなのです。
また、基本的にネット保険が安いですのでおすすめです。
火災保険
火災保険も同様です。
特に賃貸なんかに住んでいて火災が起こってしまったら大変な賠償が待っています。
火災保険も必須でしょう(ほとんどの賃貸は火災保険の加入は強制だと思いますが)
家を新築すると基本的に掛ける保険があります。火災保険です。火災保険は自動車保険などと同じく損害保険の一種ですが、かなり毛色が違うところもあるんですよ。自動車保険ではネット保険(ダイレクト型)一択と言ってよいほど価格が[…]
加入するのもありな保険
次に加入するのもありな保険です。
がん保険
がん保険は入っても良いでしょう。
特に先進医療特約は加入はメリットがあります。
癌になり健康保険適応外の高額な先進医療をうけた場合に一回数百万円から数千万円かかるものがあります。
これらをうけたい場合、入っておく必要があります。
逆に言えば先進医療を受けない、要らないという場合にはがん保険そのものがいらない気もしますが・・・
保険会社が二人に一人はガンになる時代と大々的にCMしてがん保険への加入を誘っています。これは本当なのでしょうか?またがん保険に入る必要は本当にあるのでしょうか?今回は二人に一人はガンになるって本当なのか、また、がん保[…]
個人年金保険
一部の個人年金保険はドアノック商品(取引を始めるために有利な商品を提供している)ですので入るのをおすすめします。
たとえばじぶん保険という商品は返戻率100%以上(つまり掛けた金額がそのまま以上で戻ってくる)でさらに保険料控除で税金が安くできますのでかなりお得な商品となっています。
はじめの保険としては最適かもしれませんね。
ただ、個人年金保険でも入らないほうがよい保険もたくさんありますのでこのあたりはちゃんと調べて納得してから入ってください。
言われるがままに加入するのは辞めておきましょうね。
世界一の投資家ウォーレン・バフェット氏も言っていましたが、「自分が理解できないものは買わない」のが正解です。
加入の必要性をちゃんと考えるべき保険
加入は基本的に必要ないと思われるのは下記の保険たちです。
生命保険
生命保険は自分がなくなったときに家族にお金を残す仕組みです。
そのため、自分が亡くなった時に子供や家族が金銭的に困らないならば加入の必要性は全くありません。
新入社員ならばまだ結婚していない、子供がいない方が大半でしょうから基本的に不要です。
むしろ生命保険は期待値がマイナスの商品ですから買うだけ損です。
もし、家族ができて自分が亡くなったときに金銭的に家族が困るならばそれに備えて保険の加入を検討すべきです。
保険のおばちゃんたちのセールストークは「早い時期に入れば入るだけ得だよ」ってことですが、早い時期にはいればたしかに月々の金額は安くなりますが、別に必要のない保証のため期待値マイナスの商品を買うのはおすすめしません。
また、保険は制度的にはよくできているのですが、今の日本の保険は保険会社の取り分が多すぎて歪なことになっている点もあります。
加入するにしても保険のおばちゃんの勧誘ではなくネット保険なんかを選択するとよいでしょう。
基本的に私は保険はあまり好きでは有りません。期待値がマイナスなケースがほとんどだからです。ですから基本的な考えとしては自分でヘッジ(回避)できる程度のリスクなら保険不要ってことですね。しかし、おすすめしたい保険もあり[…]
医療保険
医療保険は正直、期待値を考えると加入しない方が良い商品です。
日本には公的な医療保険(健康保険)があります。
そのため医療費の自己負担は3割です。
また、高額な医療費が掛かったとしても高額医療費制度という制度があり自己負担はそれほど高くなることはありません。
それらを考えれば加入のメリットはほとんどないのです。
すでに保険でヘッジされているのにさらにそれに保険を掛けるようなものです。
むしろ期待値マイナスですから入らない方が金銭的にお得です。
まとめ
今回は新入社員の方が保険のおばちゃんの勧誘に負けないように必要な保険の知識をお話しました。
基本的に保険に入るのは何かが起ったときに自分でどうしようもできない場合以外はおすすめできません。
ってことですね。
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