とうとう PayPayの10月からの有料化及びその利用料が正式に発表されました。
有料化といっても消費者側が手数料をとられるわけではなく、店舗側の話です。
ただし、消費者側からしても店舗側の負担が増えれば価格に跳ね返ってきたり、そもそもPayPayを使える店が減ってしまうというデメリットもありそうですが。。。
今回はPayPayマイストアライトプランに加入した方が得なのか、そうでもないのかを考えてみましょう。
PayPayの決済システム利用料概要
それではまずは今回発表されたPayPayの決済システム利用料について詳しく見ていきましょう。
決済システム利用料は以下のとおりとなります。
- PayPayマイストア ライトプラン加入者 1.6%(税別)
- PayPayマイストア ライトプラン未加入 1.98%(税別)
これはかなり安いんですよ。
クレジットカードなどは3%台が当たり前ですし、楽天Payとかでも3.24%ですからね。※楽天Payは現在キャンペーンで実質無料となっています。
それが1.6%と半額近いですからかなり安いです。
今まで無料でしたから高く感じてしまうとは思いますが笑
出典:PayPay プレスリリース 「PayPay」加盟店における2021年10月以降の決済システム利用料についてより
それでもなぜ有料化するんだ・・・って怒る店舗もみえるでしょうが、むしろ今までPayPayの持ち出しで無料で使えていたのがありがたい話だったんですよ。
PayPayはトンデモナイ赤字を垂れ流して営業していました。
ソフトバンクグループだからできる芸当ですね笑
PayPayマイストア ライトプランとは
出典:PayPay PayPayクーポンより
利用者側からすると聞き慣れない「PayPayマイストア」についても解説しておきましょう。
PayPayマイストアとは月額制の加盟店向けの販売活動に活用できるサービスです。
具体的には店舗の目的に合わせて、PayPayアプリ上で独自のクーポンを発行できたり、PayPayアプリ上にストアページが作成できて情報発信できたりします。
また、今季中には決済連動のスタンプカード機能も実装される予定とのこと。
PayPayはすでに4,000万人が利用していますのでこの機能をうまく活用することでお客様を引っ張ってこれる可能性があるのです。
なお、PayPayマイストア ライトプランの費用は以下となっています。
- 初期費用1,980円
- 月額利用料は店舗毎に1,980円/月。
これが安いと思うのか、高いと思ういのかはどれだけうまく活用できるか次第でしょう。
PayPayクーポンを活用することで以下のような効果がでた事例もあります。
下手な広告を打つよりも効果ありそうですね。
出典:PayPay PayPayクーポンより
どれだけの売上があればPayPayマイストアライトプランに入った方が得か?
それではここからはPayPayマイストアのライトプラン加入する場合としない場合の損益分岐点売上を考えてみましょう。
なお、ややこしくなりますので販促効果はなかったものとして計算しています。
1店舗あたり月に約58万円PayPayの利用があるか?
利率の差は1.98%と1.6%ですから0.38%です。
その差で1,980円(税込2,178円)をペイできる金額を計算すると573,157円(税込)です。
つまり、月に1店舗あたり573,157円を超えてPayPayの利用があれば販促効果等を考えなくてもPayPayマイストアのライトプランに加入した方がお得ということになります。
月に約58万円と聞くとたいしたことがなさそうですが、PayPay決済のみの1店舗あたりの話ですからね。
まずは現在、どのくらいPayPay決済が利用しているのかを確認してみると良いでしょう。
ただし、実際は前述のようにクーポンが利用できたりといったPayPayマイストアのメリットもありますのでうまく活用できるならもっと差は縮まりそうですけどね。
今なら3%振り込みますキャンペーンを実施
なお、今なら「3%振り込みますキャンペーン」が実施されます。
申込期間中に「PayPayマイストア ライトプラン」を契約してキャンペーンにエントリーした加盟店を対象に、最大6カ月間、「PayPay」で決済された決済額の3%を後日プレゼント(振込額上限:1法人または1個人あたり合計100万円)するキャンペーンです。
つまり、1.6%の決済システム利用料は取られますが、6ヶ月間3%が戻ってきますので実際はプラスという大盤振る舞い。
なお、「3%振り込みますキャンペーン」は以下の期間実施されます。
- 申し込み受付期間①:2021年8月19日(木)~9月19日(日)
- 申し込み受付期間②:2021年9月20日(月)~10月19日(火)
申し込み受付期間①の方のキャンペーン期間は2021年10月1日 0:00~2022年3月31日 23:59の6ヶ月間。
②の方は2021年11月1日 0:00~2022年3月31日 23:59の5ヶ月間が対象となります。
9月19日までに申し込みなら6ヶ月間3%の還元(上限:税別100万円)ですから利用するなら早めがよいでしょうね。
2ヶ月のトライアルキャンペーンも同時実施
また、現在同時に「PayPayマイストア ライトプラン」のトライアルキャンペーンを実施しています。
通常1,980円(税別)の初期費用と、1カ月当たり1,980円(1店舗あたり、税別)の月額利用料最大2カ月分が無料です。
今回の件でPayPayマイストア ライトプランに加入を検討している方には大きなチャンスですね。
なお、「3%振り込みますキャンペーン」はキャンペーン対象期間中、キャンペーン適用対象の加盟店店舗において一度もPayPayマイストア ライトプランの店舗解約をしていないことが条件ですから、トライアルキャンペーンが終わったタイミングで解約してしまうと3%振り込みますキャンペーンの対象からは外れますのでご注意ください。
まとめ
今回は「 PayPay有料化。ライトプラン加入する場合としない場合の損益分岐点売上を考える」と題してPayPayの有料化に伴いPayPayマイストア ライトプランに入る場合の損益分岐点について考えてみました。
まずは自社のPayPay利用金額を確認してPayPayマイストア ライトプランに入るか入らないかを検討してみてください。
消費者側からしてもPayPayマイストア ライトプランに加入する店舗が増えればPayPayアプリ上でのクーポンも増えるでしょうからメリットがありそうです。
あとは今まで無料だったPayPayの決済システム利用料が有料になったことで利用を止めてしまう店舗がどれだけあるかでしょうね。
個人的にはPayPayしかキャッシュレスが使えない店には残してほしいですが・・・
私はキャッシュレスが利用できない店には基本いかないようにしていますしね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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