知っておきたい中国株の怖さ。今こそ5年間売買停止のワーサンガスの思い出を語ろう

最近、中国株がかなり下げていますね。

いろいろな噂もあり、海外投資家が引いていることが大きいようです。

そこで今回は知っておきたい中国株の怖さとして私が実際に経験した5年間売買停止した銘柄の話をしていきます。

中国株や今人気のインド株はこういう怖さも秘めているんですよ。

なお、中国恒大集団問題についてはこちらで解説しておりますので合わせて御覧ください。

ワーサンガス(現在の社名:濱海投資有限公司)の思い出

少し古い話ですが、中国株の怖さがよくわかる事例があります。

5年間も売買停止していた銘柄があるんですよ。

しかも私が保有していたという笑

今回は中国株の怖さのわかる例としてワーサンガスの事例を詳しく見ていきます。

ワーサンガスを買った理由

その銘柄はワーサンガス

名前のとおり、中国のガス会社です。

私がこの銘柄を買ったのは2000年くらいだと思います。(記録が残っていませんのでたぶんですが)

当時、プチ中国株ブームも来ていて雑誌や書籍も多数でていましたが、大抵この銘柄は紹介されていましたね。

私もそれで興味を持ったのですが、調べれば調べるほど魅力的な推奨されてもなんらおかしくない銘柄でした。

ワーサンガスは飛ぶ鳥を落とす勢いで成長していたのです。

中国は田舎にいくとまだガスが整備されていなかったんですよ。

ですから今後の需要も大きく、当時の中国のガスは寡占状態でどんどん伸びていくのしか想像出来なかったのです。

財務諸表を見ても財務基盤はしっかりしてました。

ROEなどもかなり高かったように思います。(記録が残っていませんのであいまいな記憶ですが40%くらいあったかと)

つまり、外部環境がよく、参入障壁が高い事業で財務基盤がしっかりしている上にROEも高いという当時の私の買い条件がそろっていたのです。

当然買いました笑

株価もあがっていたものの、徐々に落ちて・・・

当然、それだけ業績が良いですから株価も上がっていたように記憶しています、

しかし、ある時株価が下がりはじめます。

業績は抜群なのになぜだろうな・・・とは思っていましたが、長期投資予定だったので利確等はせずそのまま持ち続けていました。

今覚えば、株価が下がっていたのはおそらくインサイダーの可能性が高かったのかと思います。

急な売買停止

悪夢は急に訪れます。

2004年4月6日に売買停止となったのです。

子会社の利益水準および資金の流れに不明な点があったことの事実確認

という理由でした。

これだけ聞けば事実確認が終われば売買停止が解かれると思っていました。

しかし、ここから5年間売買停止のままということになります。

売買停止でしたが、倒産したわけでもないですし、損失に計上もできないという微妙な状況。

そもそも上場廃止もしていないという謎な状況だったのです。

5年後売買再開

そこから5年。

2009年5月12日にワーサンガスは売買を再開しました。

ただし、普通株30億株、転換型優先株1億3000万株、非転換型優先株860万株を津聯集団有限公司の子会社に割当発行した後、一般株主を対象に既存株1株につき1株の株主割当増資を実施する。

つまり、株を大量発行するため株価がかなり低くなるという・・・・

というちょっと複雑な状況となっていました。

しかも日本人を含む海外株主は、規制があるため増資に応じることもできなかったんですよ。

割当価格は0.04HKドルで売買停止前の最終取引日0.64HKドルから9割以上安い金額。

外国株主は泣き寝入りするしかないという・・・

日本でも上場廃止する銘柄は後に再上場するケースでも元の株主はほとんど価値が無くなるケースが多いです。

それと同じような感じですかね。
私も売買停止解除後にしばらくして売りましたが、4年保有してかなり利益でていた状況での売買停止でしたが、利益どころかかなり大きな損失となって終わりました。
ちなみにワーサンガスは今では社名を「濱海投資有限公司」に変更して上場を維持していますね。
株価は2014年ころに7HKドルまであがり、現在は1.5HKドルあたりをウロウロしています。
今回の件に負けずそのまま持ち続ければプラスになっていたのかもしれません笑

中国株やるならカントリーリスクを覚悟

ちなみに私はワーサンガスをきっかけに中国株の個別株から撤退していますね。

中国の将来性は当時から買っていましたが財務諸表は信用できませんし、インサイダーの怖さも感じました。

また、売買停止になっても情報がほとんど入ってこない状況がストレスで、カントリーリスクがでかすぎるなと判断したのです。

ここ数年でも学習塾やゲームの規制など急な政策変更で株価が暴落するなんてこともありますし、アリババのように大きな企業でも政府に目をつけられると商売が厳しくなるなんてこともありました。

中国株をやるならカントリーリスクをしっかり認識した上でやるべきでしょうね。

個人的にはまだ中国の将来性は感じていますし、かなり割安な銘柄も出てきていますが購入を躊躇してしまうところですね。




まとめ

今回は「今こそ5年間売買停止のワーサンガスの思い出を語ろう」と題してワーサンガスの話を見てきました。

中国株で第二のワーサンガスが生まれてくるのかはわかりませんが、中国やインドの個別株をやるなら私を反面教師にしてこのようなリスクも有ることを知っておいてくださいね。

 

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