コロナ禍で公営ギャンブル【競輪・オートレース、ボートレース】が絶好調。一方、パチンコ、宝くじは衰退

意外で面白いデータがでていましたのでご紹介します。

コロナ禍で公営ギャンブル「競輪・オートレース、ボートレース」の業績が絶好調であるというのです。

外に遊びに行きにくいため、ギャンブルにお金が回ったのかもしれませんね。

公営ギャンブルの業績推移

東京商工リサーチの調べによると公営ギャンブルの業績が売上、利益ともコロナ禍で急激に伸びているとのこと。

コロナ前の前々期(2018年10月期~2019年9月期)が3兆5,739億円だった。その後、新型コロナ感染が拡大した前期(2019年10月期~2020年9月期)は3兆7,636億円(前期比5.3%増)、最新期(2020年10月期~2021年9月期)は4兆311億円(同7.1%増)と伸び幅が拡大し、売上高が4兆円を突破

出典:東京商工リサーチ 全国「公営競技関連法人」業績動向調査 より

公営競技関連法人業績推移

出典:東京商工リサーチ 全国「公営競技関連法人」業績動向調査 より

かなりの右肩上がりぶりですね。

競技ごとに見てみましょう。

競馬の売り上げ

まず競馬です。

 競技別の業績推移をみると、競馬関連12法人の売上高は、前々期3兆2,748億円から前期3兆4,351億円(前期比4.8%増)、最新期3兆6,315億円(同5.7%増)と、毎期5%前後

出典:東京商工リサーチ 全国「公営競技関連法人」業績動向調査 より

競馬は毎年5%の増加というかなりの右肩上がり状況です。

当然、会員数も増えています。

日本中央競馬会(TSR企業コード:293829640、以下JRA)の電話・インターネット投票会員数は2019年事業終了時に446万9,128名が、2020年には506万3,023名、2021年に560万6,784名と、コロナ禍の2年間で113万7,656名(25.4%増)増加

出典:東京商工リサーチ 全国「公営競技関連法人」業績動向調査 より

2年間で113万7,656名増加という急増ぶりです。ただし、コロナ禍もあり対面サービス販売は大幅に減少したとのことです。

買い方が変わってきたというのもありますね。

ちょっと考えるだけでいろいろな要因が考えられますね。

  • コロナ禍で外に出にくい環境だったので、レジャーや外食費が減ってお金が余ってその部分をギャンブルに回した。
  • テレワークで昼間の時間が使いやすくなった
  • ウマ娘が流行ったことで競馬に興味を持つ人が増えた

ボートレースの売り上げ

次にボートレースを見てみましょう。

ボートレース関連7法人は、売上高は前々期2,035億円、前期2,368億円(前期比16.3%増)、最新期3,032億円(同28.0%増)で、公営競技の中では断トツの2期連続20%前後の伸び

出典:東京商工リサーチ 全国「公営競技関連法人」業績動向調査 より

ボートレースはさらに大きな伸びとなっています。

ボートレースはかなり地味な存在でしたが、タレントがテレビで語っていたり、YouTuberを使うなどメディア戦略も頑張っている印象があります。そういう地道な販促が功を奏したのかもしれませんね。

2021年度に初めて午後9時以降にレースを実施する「ミッドナイトボートレース」を開始したが、好評のため2022年度はレース日数も拡大し、ウィークデーのさらなる顧客増を図る。

出典:東京商工リサーチ 全国「公営競技関連法人」業績動向調査 より

また上記のようなお客さんが利用しやすいレースを開催するなども大きいのでしょうね。

私の知り合いも株の勉強を頑張っていたのですが、いつの間にかボートレースに乗り換えてハマっていました笑

競輪・オートレースの売り上げ

次は競輪・オートレースです。

競輪・オートレース関連8法人は、売上高は前々期956億円だった。前期は917億円(前期比4.0%減)と減少に転じたが、最新期は964億円(同5.1%増)と再び増加した。

出典:東京商工リサーチ 全国「公営競技関連法人」業績動向調査 より

こちらも前期は4%減少でしたが、最近期では5.1%増と盛り返しています。

3公営ギャンブルでは特にボートレースの伸びがすごかったですね。



パチンコ、宝くじは右肩下がり

一方、苦境だったのが、パチンコと宝くじです。

パチンコの売り上げ

パチンコホールの2021年売上高は2兆4,970億円と、2019年(3兆4,191億円)から2割超(26.9%)の減少

出典:東京商工リサーチ 全国「公営競技関連法人」業績動向調査 より

かなりの落ち込み具合ですね。

たしかに昔は駐車場がいっぱいだったパチンコが結構空いていることが目立つようになっている気がします。

前述した公営ギャンブルと違って家からやることができないのが大きいでしょうね。

また、パチンコは密になるとのことでコロナ禍初期でやり玉にあがったのがおおきかったのかもしれません。

パチンコやる層は前述した公営ギャンブルや、4,630万円誤入金で話題となったネットカジノに流れているのかもしれませんね。

ネットカジノは日本でグレーゾーンですが・・・

宝くじの売上は右肩下がり継続

宝くじはここ最近ずっと右肩下がりです。

ジャンボ宝くじの売上額の推移

出典:全国市議会議員長会 ジャンボ宝くじの売上額の推移 より

宝くじは行動経済学などでは「愚か者に課せられた税金」と言われていたりする世界でもっとも割の悪いギャンブルと言われるのが、SNSやYou Tubeなどの普及で浸透してきたのかもしれません。

私もブログに書いてますが笑




ギャンブルより投資をやろう

個人的にはギャンブルやるよりは投資をやるのがおすすめしています。

各ギャンブルの還元率は以下の通り。

宝くじ 46.3%
TOTO 49.6%
競艇 74.8%
競輪 75%
オートレース 74.8%
競馬 74.1%
パチンコ 85%(店による)

例えば宝くじに1万円ずつ何度も挑戦し続ければ、最終的には1回辺り戻ってくる金額は平均4,630円に近づいていきます。

買えば買うほど平均すればその数字に近づいていきます。

大数の法則ですね。

つまり、統計的にギャンブルはやればやるほど損をする確率が高いということになります。

マイナスサム・ゲームなんですよ。

(もちろんほんの極一部に大儲けする人もいますけどね)

一方、投資は手数料という引かれる部分はありますが、基本的に企業や国の成長を考えれば長期ならプラスサム・ゲームです。

この差はとてつもなく大きいと思います。

最近は投資信託など気軽な金額からはじめられる投資も増えています、手数料はかなり低くなっていますしね。

特につみたてNISAやiDeCoなどの非課税で投資できる制度はうまく使うとかなり有利なんで是非活用したいところ。

もちろん、ギャンブルは儲けるだけが目的じゃない。楽しいからやっているという方も多いでしょうけどね。



まとめ

今回は「コロナ禍で公営ギャンブル【競輪・オートレース、ボートレース】で絶好調。一方、パチンコ、宝くじは衰退」と題して公営ギャンブルは好調ですよって話をみてきました。

コロナ禍が収束気味で通常生活になったときにどうなるのか注目ですね。

個人的には投資の方をおすすめしますが・・・

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