株式投資はある程度まとまった資金が必要となります。
しかし、かなり少額から投資をする方法があります。
単元未満株です。
そんな単元未満株についてSBI証券がS株(単元未満株)の買付手数料を7月4日からの完全無料化を発表。
今回はこのニュース及び他社の単元未満株サービスと比較してみたいと思います。
SBI証券がS株(単元未満株)買付手数料を完全無料化
まずは今回発表された手数料改定の内容をご紹介しましょう。
S株とは
SBI証券では単位未満株のことをS株と呼びます。
具体的には以下のような条件となっています。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
対象銘柄 | 【東証(プライム・スタンダード・グロース)上場銘柄】 取引:買付・売却共に可 【名証(プレミア・メイン・ネクスト)・福証(Q-Board含む)・札証(アンビシャス含む)上場銘柄】 取引:売却のみ可 |
取引可能口座 | 特定口座、NISA口座、一般口座 |
取引時間 | 【東証(プライム・スタンダード・グロース)上場銘柄】 取引:買付・売却 ・0:00~7:00:当日前場始値 ・7:00~10:30:当日後場始値 ・10:30~13:30:当日後場引け(終値) ・13:30~24:00:翌営業日前場始値【名証(プレミア・メイン・ネクスト)・福証(Q-Board含む)・札証(アンビシャス含む)上場銘柄】 取引:売却 ・0:00~7:00:当日前場始値 ・7:00~10:30:当日後場始値 ・13:30~24:00:翌営業日前場始値 |
手数料 | 買付手数料:無料 売却手数料:約定代金の0.5%(税込0.55%) 最低手数料:50円(税込55円) |
条件はほとんど通常の株と変わりませんね。
ただし、S株は単元株のように指値(この株価なら買うという指定)で購入できないのでご注意ください。
買付手数料実質無料から完全無料へ
SBI証券は元々買付手数料は約定代金の0.5%(税込0.55%)(最低55円)でした。
それが2021年11月約定分から実質無料となっていました。
実質とは一旦手数料は発生しますが、翌月下旬頃にキャッシュバックされるという意味ですね。
それが7月4日からははじめから手数料がかからない形となるということです。
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改定前 | 改定後(7月4日〜) | |
買付時手数料 | 約定代金の0.5%(税込0.55%)後日キャッシュバック | 無料 |
売却時手数料 | 約定代金の0.5%(税込0.55%) (最低55円) | 約定代金の0.5%(税込0.55%) (最低55円) |
買付時の手数料は無料となりますが、売却時は掛りますのでお気をつけください。
単元未満株の手数料を他社と比較
すでに単元未満株の手数料無料で先行している他社と比較してみましょう。
- マネックス証券 ワン株:買付手数料:無料 売却手数料:約定代金の0.5%(税込0.55%)(最低52円)
- auカブコム証券 プチ株:0.55%(最低52円)積立購入時の買付手数料は無料
- SBIネオモバイル証券:月額220円で取引し放題(50万円以下)
- 日興フロッギー キンカブ:買付手数料無料、売却スプレッド0.5% 100万円超〜スプレッド1%
- LINE証券 いちかぶ:0.35%
- CONNECT: 0.5%のスプレッド
- PayPay証券:0.5%から1%のスプレッド
SBI証券とマネックス証券はほぼ同じ条件ですね。
買い付け時は無料。
売却時は0.5%(税込0.55%)の手数料となっています。
auカブコム証券は積立購入時のみ無料となっています。
変わったところではSBIネオモバイル証券は1ヶ月の約定金額が50万円以下なら月額200円(税込220円)で取引し放題。
毎月200ポイントのTポイントが貰えますので実質20円で取引できるってことです。
SBI証券と手数料の仕組みが違う部分でグループ内でも差別化を図っているのでしょう。
何度も売買するならSBIネオモバイル証券が安く済みますね。
なお、LINE証券、PayPay証券、CONNECTは手数料こそ無料ですが、スプレッドが発生します。
スプレッドとは為替でよくある仕組みで購入時に価格差があること。
つまり、購入時なら他の証券会社で買うより少し高く買うことになります。
実質的にその差が手数料となっているということです。
1株単位で買えるメリットとは
それでは1株単位で買えるメリットはどんなところにあるのでしょう?
日本では基本的に株の売買は単元単位となります。
ほとんどの銘柄は1単元は100株ですから、購入時にそれなりにまとまったお金がかかるのです。
例えばユニクロを運営するファーストリテイリングなどは2022年7月5日時点で1株あたり70,290円です。
1単元買おうとすると702万9千円必要です。
つまり、最低購入株数でも700万円近く必要になるという・・・
他にも子供に人気の任天堂などでも1株58,060円です。
1単元で600万円近く必要なんですよ。子供では手は出せないでしょう笑(10 月に分割予定がありますが)
他にも日本株にはキーエンスなど値がさ株(高い株価の銘柄)が多くあり、気軽に手が出せない銘柄もあるのです。
アメリカ株ははじめから1株単位
実は最近人気になっているアメリカ株では1株購入が標準なんですよ。
例えばAppleは2022年7月5日時点1株141.56ドル。
アメリカ株の中では値がさ株ですが、日本円で19,110円(1ドル135円換算)で買えるのです。
このあたりもアメリカ株が人気の理由でしょうし、アメリカ人が株に積極的な理由の一つかもしれません。
このくらいならお小遣いでも買えますしね。
つまり、1株単位で買えれば株の購入の敷居がかなり減るんですよ。
例えば先程例に挙げたファーストリテイリングも1株単位で買えれば70,290円。
任天堂も58,060円で買えますから手が出しやすくなるのです。
1株単位でも配当がもらえる
1株単位だと配当がもらえるの?と心配される方も多いようですが、問題なく支給されます。
私もLINE証券の口座開設記念である会社の株を3株、STRAMも口座開設記念でも違う会社の株を1株もらってそのまま保有していますが、ちゃんと配当されています笑(STRAMでもらった会社は配当を出していません)
ちゃんと株主総会の招集通知なんかも送られてきてますので費用面で心配になったりもしますが・・・
株主優待は銘柄による
まとめ
今回は「SBI証券がS株(単元未満株)買付手数料を完全無料化。他社と比較してみた」と題してSBI証券のSB株の買付手数料が完全無料化したニュースをみてきました。
かなり投資の敷居が低くなるニュースですね。
SBI証券が単元未満株に力を入れてきたことで一気に広がりそうな予感。
東証としてもアメリカ株のように単元制度をやめて1株単位にしたらいいのに・・・って思いますけどね。
上場企業の負担は増えてしまいそうですから難しいのでしょうかね?
SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。
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