auアセットマネジメント株式会社から興味深い投資信託が登場します。
「auAMレバレッジ NASDAQ100」です。
最近流行りのレバレッジを掛けるタイプの投資信託でNASDAQ100の概ね2倍となることを目指して運用するとのこと。
人気となりそうですね。
今回はそんな「auAMレバレッジ NASDAQ100」を徹底レビューしてみます。
なお、You Tube版はこちらからご覧いただけます。合わせて御覧ください
auAMレバレッジ NASDAQ100の概要
まずは「auAMレバレッジ NASDAQ100」の概要から見てみましょう。
なお、下記情報はauアセットマネジメント株式会社から提出された有価証券届出書及び公式サイトの発表がソースとなっています。
元資料が見たい方は有価証券報告書等の開示資料を閲覧するサイトであるEDINETから「auAMレバレッジ NASDAQ100」と検索してみてください。
ファンドの名称 | auAMレバレッジ NASDAQ100 |
運用会社 | auアセットマネジメント株式会社 |
ベンチマーク | NASDAQ100(米ドルベース)の日々の騰落率の概ね2倍 |
投資対象 | 米国株式市場の値動きを享受する円建債券および米国の株価指数先物取引 |
設定日 | 2022年7月28日 |
auAMレバレッジ NASDAQ100はNASDAQ100(米ドルベース)の日々の騰落率の概ね2倍となるような運用を目指す投資信託です。
auAMレバレッジ NASDAQ100の手数料
次に手数料を見ていきましょう
信託報酬率
auAMレバレッジ NASDAQ100の信託報酬率は
購入時手数料
2.2%が上限
信託財産留保額
信託財産留保額は
auAMレバレッジ NASDAQ100の取り扱い金融機関
auAMレバレッジ NASDAQ100の取り扱い金融機関で今の所判明しているのは下記の証券会社です。
auAMレバレッジ NASDAQ100の設定日
auAMレバレッジ NASDAQ100の設定日は
となっています。
なお、当初申込期間:2022年7月25日より2022年7月27日です。
auAMレバレッジ NASDAQ100の投資先、成績
auAMレバレッジ NASDAQ100は米国株式市場の値動きを享受する円建債券および米国の株価指数先物取引を主要投資先としています。
出典:auアセットマネジメント株式会社 auAMレバレッジ NASDAQ100 有価証券届出書(内国投資信託受益証券)より
それらに投資をすることでNASDAQ100(米ドルベース)の日々の騰落率の概ね2倍となるような運用を目指す形ですね。
つまり、実際にNASDAQ100に投資をするわけではなく、先物に投資をすることでNASDAQ100(米ドルベース)の日々の騰落率の2倍になるように調整するというイメージですね。
それではNASDAQ100とはどのような指標なのでしょうか?
NASDAQ100とは
NASDAQ100指数は名前のとおり、NASDAQ(ナスダック)を対象とした指数です。
NASDAQはアメリカの新興企業向けの株式市場で、IT系など比較的若い企業が多く上場しています。
ただし、NASDAQ100はNASDAQの全ての銘柄が対象ではなくNASDAQの中の時価総額が大きい非金融業100社の株式で構成される株価指数です。
NASDAQ100の対象となっているのはNASDAQ(ナスダック)全体約3,000銘柄のうち時価総額が大きい103銘柄になります。
100なのに何で103??って疑問に思う方多いかもしれません。
簡単に言えばGoogleのように1社で複数銘柄が上場しているケースがあることから、構成銘柄数にすると100銘柄を超えてしまっているのです。
実質は100銘柄ってことでね。
時価総額が大きい100銘柄が対象ですから、組入銘柄は皆さんご存知の会社が多いと思います。
参考までに同じNASDAQ100をベンチマークとしたiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの2022年5月の月次レポートによる組入銘柄上位10銘柄をみてみましょう。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
銘柄名 | 組入比率 |
Apple | 11.5% |
マイクロソフト | 9.7% |
INVESCO QQQ TRUST SERIES 1 | 5.8% |
Amazon | 5.5% |
テスラ | 3.7% |
ALPHABET INC-CL C (Google) | 3.4% |
ALPHABET INC-CL A (Google) | 3.2% |
メタ | 3.2% |
NVDIA CORP | 3.1% |
NASDAQ100 E-MINI JUN 22 | 2.4% |
出典:iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス 月次レポート2022年5月
アメリカを代表する有名企業ばかりですね。
NASDAQ100の過去成績
NASDAQ100の過去成績はかなり高いものがあります。
iFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの資料で過去20年間(2000年7月末〜2020年7月末)まで毎月3万円積み立て投資をした場合のシュミレーション結果が以下のとおりです。
NASDAQ100に投資をした場合は5.6倍になっているんですよ。
S&P500やNYダウ、TOPIXなどにも圧勝していますね。
出所:大和アセットマネジメント セミナー用資料(2020年8月)より
レバレッジを掛ける前のNASDAQ100でもこれくらいの成績が残せているのです。
そこにさらにレバレッジを掛けるというかなり挑戦的な投資信託となります。
iFreeレバレッジNASDAQ100の成績
auAMレバレッジ NASDAQ100と同じくNASDAQ100の値動きの2倍を目指す「iFreeレバレッジNASDAQ100」の過去成績も確認しておきましょう。
2022年6月30日現在のトータルリターンは以下のとおりです。
期間 | トータルリターン |
1ヶ月 | -16.48% |
6ヶ月 | -52.79% |
1年 | -40.45% |
設定来 | 100.57% |
iFreeレバレッジNASDAQ100は設定されたのが2018/10/19で4年近くとなりますが、100.57%のトータルリターンというかなりの好成績をあげていますね。
しかし、直近1年では-40.45%とかなり厳しい結果となっています。
2倍の値動きですから下げ時も当然2倍の値動きとなるのです。
金融庁は注意喚起
ちなみに金融庁はこの手のレバレッジ型の投資信託は長期投資に向かないぞと注意喚起を出しています。
出典:金融庁 レバレッジ型・インバース型 ETF 等への投資にあたってご注意ください より
日次ではなく2日以上の運用期間で見た場合には、上記の例に示すとおり、当該 ETF 等の価格は、参照する指数・指標の価格のレバレッジ倍にならない可能性があることに注意が必要なんですよ。
つまり、そもそも長期運用向けに設計されていないということです。
レバレッジ型の投資信託を買う場合はその辺りも認識しておいた方が良いかもしれませんね。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
まとめ
今回は「auAMレバレッジ NASDAQ100登場。信託報酬がレバナス系で最安値」と題してauAMレバレッジ NASDAQ100について見てきました。
結論としては以下のとおりです。
評価:3
最近人気のNASDAQ100にレバレッジを掛けるタイプの本命となりそうな投資信託です。NASDAQがこれからも強いと思えばありな選択なのかもしれません。しかし、金融庁が注意喚起するようにレバレッジ型のタイプは長期投資に向かない部分もありますし、指数全体が落ち込んだ時は当然大きなマイナスとなります。そのあたりをしっかり認識した上で投資しましょうね。
auAMレバレッジ NASDAQ100はauカブコム証券で申し込みが可能となっています。
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