FAANG2.0(新FAANG)とはなにか?米国株の新たなトレンドとなるのか?わかりやすく解説

ここ1月くらいで急に言われだした用語にFAANG2.0があります。(新FAANGと言われることも)

今回はこの米国株の新たなトレンドになりそうなFAANG2.0についてわかりやすく解説していきたいと思います。

なお、本記事のYou Tube版はこちらからご覧いただけます。

合わせて御覧ください。

そもそものFAANGとは

まずは話の前提となるFAANGについて解説しておきましょう。

もともとのFAANGとは、Facebook(フェイスブック:現在の社名はmeta)、Amazon(アマゾン)、Netflix(ネットフリックス)、Google(Alphabet:アルファベット)の4社が対象のFANG(ファング)から派生した言葉で、そこにApple(アップル)を加えたものがFAANGと言います。

他にもFANGにエヌビディアがはいったFANNG、FAANGからネットフリックスを除いた4社でGAFA(ガーファ)、それにマイクロソフトを加えてGAFAM(ガーファム)という括りもあります。

さらにアリババやテスラなどを加えたFANG+なんてのもあります。

まとめるとこんな感じですね。

  • FANG(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグル)
  • FAANG(フェイスブック、アマゾン、アップル、ネットフリックス、グーグル)
  • FANNG(フェイスブック、アマゾン、エヌビディア、ネットフリックス、グーグル)
  • GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)
  • GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)
  •  FANG+(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグル、アップル、アリババ、バイドゥ、エヌビディア、テスラ、ツイッター)

多少銘柄は違いますが、アメリカ市場に上場している時価総額の高い超大手ハイテク企業を指している括りの用語となります。

その前提が大きく変わったのがFAANG2.0です。



FAANG2.0とは

FAANG2.0は前述のFAANGなどとは大きく違う括りとなります。

アメリカの大手銀行のバンク・オブ・アメリカが命名したもので、以下の5つの分野の頭文字をとった造語ですね。

具体的にはこちらの5つの分野となります

  • Fuels(燃料)
  • Aerospace and defense(航空・防衛)
  • Agriculture(農業)
  • Nuclear and renewables(原子力と再生可能エネルギー)
  • Gold, metals, minerals(金・金属・鉱物)

この5つの分野は今後大きく伸びていくとバンク・オブ・アメリカが予想しているってことですね。

FAAANG2.0インデックスが登場も

なお、すでにFAANG2.0インデックスなるものも登場しています。

ただし、現状そこまで成績が良いわけでもありませんが・・・

直近1年の成績はこんな感じですね。

FAANG2.0インデックス

出典:Bloomberg BBG FAANG 2.0 PR Index

7/15時点で年初来リターン-10.11%、1年トータルリターン-4.42%となっていますね。
現時点で組入対象となっている銘柄はこんな感じになっています。
  • Fuels:エクソンモービル(XOM)、シェブロン(CVX)、コノコフィリップス(COP)、EOGリソーシズ(EOG)など
  • Aerospace and defense:レイセオン・テクノロジーズ(RTX)、ロッキード・マーチン(LMT)、ボーイング(BA)、ノースロップ・グラマン(NOC)、ゼネラル・ダイナミクス(GD)、L3ハリス・テクノロジーズ(LHX)など
  • Agriculture:ディア(DE)、ニュートリエン(NTR)、モザイク(MOS)など
  • Nuclear and renewables:ソーラーエッジテクノロジー(SEDG)、プラグ・パワー(PLUG)など
  • Gold, metals, minerals:ニューモント(NEM)、バリック・ゴールド(GOLD)、テック・リソーシズ(TECK)など
少し先になるとは思いますが、FAANG2.0インデックスを対象としたETFや投資信託もでてきそうです。

FAANG2.0に投資をするには

FAANGと違い、FAANG2.0は具体的な会社ではなく分野が対象となっています。

そのため、FAANG2.0に投資をするにはこの分野の個別銘柄、分野ごとのETFや投資信託に投資する形になりますね。

前述のFAANG2.0インデックスに組み入れられている個別銘柄でも良いでしょうし、ETFで分野ごとに購入しても良いでしょう。

例えばそれぞれの分野で代表的なETFを挙げるとこんな感じですね。

  • Fuels(燃料):バンガード・米国エネルギー・セクターETF(VDE)
  • Aerospace and defense:iシェアーズ・米国航空・防衛株ETF(ITA)
  • Agriculture(農業):ヴァンエック アグリビジネスETF(MOO)
  • Nuclear and renewables:ヴァンエック ウラニウム+ニュークリアエナジーETF(NLR)
  • Gold, metals, minerals:ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト(GLDM)

そんな感じで投資信託やETFを使えばFAANG2.0の分野に今の時点でも投資をすることは難しくはありません。

ただし、上記5本のETFもVDE以外はあまり直近1年では成績がよくはないですけどね・・・



まとめ

今回は「FAANG2.0(新FAANG)とはなにか?米国株の新たなトレンドとなるのか?わかりやすく解説」と題してFAANG2.0についてみてきました。

今までのFAANGとかなり違った分野となっているのが面白いですね。

ただし、こういうテーマ型はただ銀行や証券会社が投資をしてもらうために煽っているだけってのも多いんですよ。

例えばBRICs (ブリックス)とか一時期かなり話題となりましたが、ロシアの問題もあり結局微妙に終わってしまった感も否めませんね。

最近でもSDGsやESGのテーマが人気となっていますが、成績はあまり伴っていないようです。

多くの場合はその時点で話題になっているテーマのため、一時的に人気とはなるのですが、その後の成績が伴わないケースが多いんですよ。

そういう点もあることにご注意ください。

金融庁が定期的に発表している「資産運用業高度化プログレスレポート」でも苦言が呈されていましたね。

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