契約中の美容脱毛サロンが倒産。お金は返ってくるのか?

銀座カラーが破産手続きを開始したとの報道が流れています。

 東京を中心とする女性脱毛サロン「銀座カラー」が破産し、直ちに全店の営業を停止しました。代金支払い済みでも施術が受けられず、被害者は10万人を超えるという見方も出ています。
「銀座カラー」運営会社は15日夜9時、東京地裁から破産手続き開始決定を受け、管財人が店の会員にメールで伝えました。

出典:テレ朝ニュース 女性脱毛「銀座カラー」破産し全店営業停止 施術受けられず被害10万人超か

銀座カーラーは美容脱毛サロンで大手。

多くの会員を抱えていたようです。

脱毛サロンは施術料金を前払いしているケースが多いので、そのお金がどうなるのか心配な方も多いでしょう。

私も医療脱毛をしたことがありますが、6回分くらい前払いでしたね。

今回は一般的に契約中の会社が倒産した場合、その手のお金は返ってくるのかについて解説しましょう。

お金は返って来ない可能性が高い

先に結論からお話しておきましょう。

基本的に施術は受けられませんし

ほとんどお金は返って来ない可能性が高い

です。

私も会社員時代に会社の取引先が倒産して、その手の手続きを何度かしたことがあります。

ほとんどの場合は、雀の涙ほどしかお金は返ってきませんでしたね。

それは以下のようなルールがあるからです。

債権回収の優先順位がある

基本的に会社が倒産をした場合、その会社に残っている資産を換金して債権者(契約者など)で分配します。

多くの場合、会社が倒産する状況になってれば金目のものはほとんど残っていないんですよ。

さらに優先すべきものがあるのでそちらを払った後にその他の方に分配されます。

ですから一般の債権者はお金がかえってこないことがほどんどなのです。

まず、財団債権、優先的破産債権から優先されます。

具体的には破産管財人の報酬、裁判費用、従業員の未払い給料、税金、社会保険、葬式費用、水道光熱費などです。

それらが支払い終わった後にその他の方の債権に回されるんですよ。

特に破産状況になるケースだと従業員の給料が遅れているなんてことや税金の未納なんてことも多いので、いくら資産を処分してもそこだけで目一杯になってしまうなんてことが多いのです。

ですからほどんと返ってこないとケースが多いのです。

前受金保全措置の有無

中には「前受金保全措置」という仕組みをとっている良心的なエステもあるそうです。

倒産したときに前受金を返還するために金融機関に前受金の全部(一部)を別で管理しているということです。

その場合は返金を受けられる可能性も高いです。

制度の有無を確認してみましょう。

そのような制度を導入するほど余裕がある会社は倒産しないと思いますけどね・・・

返金の直接交渉もできない

ちなみに破産手続きが開始されると返金について直接交渉もできなくなります。

担当の弁護士(破産管財人)から連絡を待つしかないのです。

それぞれが交渉しだすと取り付け騒ぎみたいな形になるでしょうからこのようなルールがあるのでしょう。

多くの場合はしばらくすると債権者集会が開かれますのでそこで詳細の説明があります。

私も債権者集会に参加したことがありますが、ほんとやばい雰囲気でしたね笑




クレジットカードの分解払いなら可能性あり

すでに支払い済みなお金は前述のように回収はかなり難しいです。

しかし、クレジットカードの分割払い等で支払っている場合は可能性があります。

クレジットカード会社に以降の支払いの停止を求めることができる可能性があります。

まずは契約書等を手元においてクレジットカード会社に連絡してみましょう。

「抗弁権の接続」という制度の対象となり、契約内容によっては返金は受けられませんが、以降の支払いは止めることができるかもしれません。

ポイントも消える

また、当然ながら貯まっていたその会社オリジナルのポイントやクーポンなどは効力を失います。

ポイントやクーポンは資金決済法などの法律の範疇ではありません。

ですからほとんど法律上の後ろ盾はないと思っていただければよいでしょう。

一応、経済産業省が「企業ポイントに関する消費者保護のあり方(ガイドライン)」という指針を出しています。

しかし、内容を見るとほとんどが努力義務となっており、強制力がないんですよ。

そのため、発行会社にもしものことがあればそのポイント自体が利用できる保障はどこにもないのです。

長期的な契約を前払いするなら慎重に

なかなか難しい部分もありますが、長期的な契約を前払いするなら慎重にすべきでしょう。

具体的には上場している会社なら財務諸表を簡単に見れますのでそちらで確認をすべきです。

それだけでかなり倒産リスクなどは回避できるはずです。

また、前述した「前受金保全措置」を導入しているか否かも重要です。

エステ店では導入しているお店は少なそうですが・・・

上場していない会社の場合は口コミなどで怪しい内容がないかチェックするだけでも違うでしょう。

倒産する会社って予兆が結構あります。

  • 社員の入れ替わりが激しい
  • サービスが悪化

などの予兆は利用者側からもわかりますからね。

そのあたりは口コミにも漏れ出ているんですよ。

今回の銀座カーラーでも薄い毛の処理を言い訳してしなくなったとか、お茶が出なくなった、社員がどんどんやめるので予約がとれないなどの口コミが目立っていましたね。

また、支払い方法もできれば前払いやクレジットカードの一括支払いではなく、都度払いやクレジットカードの分割を利用するとよいでしょう。

リスクは最小限となります。




まとめ

今回は「契約中の美容脱毛サロンが倒産。お金は返ってくるのか?」と題してエステサロンの倒産の話を見てきました。

今回はエステ店の倒産の話でしたが、ゼロゼロ融資の返済が始まり今後この手の話は他の業界を含めてどんどん出てきそうです。

自己防衛をするしかありませんので、長期的な契約をするときは慎重に・・・

家の建設も同様ですよ。最近倒産が増えていますので合わせてご注意ください。

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