中小企業診断士はクソ?名刺に書いてある奴は地雷??

あるインフルエンサーが「中小企業診断士はクソ。名刺に書いてある奴は地雷」みたいなことをXで投稿して炎上していました。

実はこの人、数年前にもほぼ同じようなことを発信して炎上したんですよ。

よほど思うことがあるのか、炎上目的なのか・・・

今回は中小企業診断士でもある私がこの件について反論したいと思います。

資格マニアの私の資格遍歴

まずは前提として資格マニアの資格遍歴をご紹介しておきましょう。

私が現在持っている主な資格は以下のとおりです。

中小企業診断士
社会保険労務士
日商簿記1級
1級販売士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(中小事業主資産相談業務)
年金アドバイザー3級
ビジネス会計検定2級
第二種情報処理技術者(現在の名前は基本情報処理技術者)
初級システムアドミニストレータ(現在の名前はITパスポート)

他にもとっている資格はたくさんあります。

また資格まではとっていませんが、勉強をかじった資格もいくつかあります。

最近は第二種電気工事士の勉強をしていますね。

一番勉強してよかったのが中小企業診断士

上記のとおり、いろいろな資格を取っていますが、その中でも一番勉強してよかったと思っているのが中小企業診断士です。

幅広い知識が得られるのでいろいろな場面で役に立っています。

勉強したことでビジネスについての解像度がかなり上がった感じがします。

例のインフルエンサーの意見と真逆ですね笑

株式投資や資産運用とも相性が良いです。

ファイナンシャルプランナーより資産運用という点で役に立つのは間違いないです笑




中小企業診断士とは

中小企業診断士を簡単に言えば経営コンサルタントの資格です。

実は他にも経営コンサルタントの資格はいろいろあるのですが、中小企業診断士は経営コンサルタントとして唯一の国家資格なんですよ。

 中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。法律上の国家資格として、「中小企業支援法」第11条に基づき、経済産業大臣が登録します。
中小企業診断士制度は、中小企業者が適切な経営の診断及び経営に関する助言を受けるに当たり、経営の診断及び経営に関する助言を行う者の選定を容易にするため、経済産業大臣が一定のレベル以上の能力を持った者を登録するための制度です。
出所:中小企業診断協会 「中小企業診断士ってなに?」より

中小企業と名前に入ってはいますが、大企業でも十分通用する内容となっています。

実際に合格者の多くが大企業所属の会社員だったりします。

合格後に登録をするために受けないといけない実務補習という研修があります。

5人くらいでチームを組んで中小企業3社を経営診断して提案するみたいな内容だったのですが、私が受けたときのグループは、私以外は日本を代表する大企業の若手ばかりでしたね。

私はその当時、下記の通りボロ株会社に勤務していました笑

中小企業診断士を勉強すると学べること

中小企業診断士は前述したように経営コンサルタントの資格です。

勉強をすると会社の経営全般について学ぶことができます。

ですから株式投資などに必要な財務分析や企業戦略などファンダメンタルズ分析にはかなり役に立ちます

また、経済学や統計学、ファイナンスの勉強も試験範囲に入っていますから投資に必要なそのあたりの知識もつけることが可能です。

中小企業診断士の難易度

中小企業診断士は1次、2次(筆記)、2次(口述)に3段階で試験が行われます。
1次試験は7科目(経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理、経営法務、経営情報、中小企業経営・中小企業政策)のマークシート式
2次試験は4科目(人事労務、マーケティング、運営管理、財務会計)で論述式。
合格した後に15日間の実務補習等を終了すると中小企業診断士に登録ができます。
なお、二次試験の代わりに大学院などの養成機関を卒業することで登録も可能です。
それぞれの合格率は直近(令和5年)で以下の通りです。
  • 一次試験:29.6%
  • 二次試験(筆記):18.9%
  • 二次試験(口述):99.8%

トータルの合格率は5%といったところでしょうか。

受験者層は大企業に勤務する意識高い系の人や銀行や信用金庫などの金融機関、経営コンサルタント会社、公的機関の中の企業支援部門(県庁、商工会議所や商工会)などに勤務する人が多くなっています。

つまり、そこそこレベルが高い層の中から5%ですから、難関資格の一つと言ってもよいでしょう。




中小企業診断士はクソ?名刺に書いてある奴は地雷??

例のインフルエンサーがなぜそのような発言をしたのかは投稿からは読み取れませんが、わからないでもない部分もあります。

私は中小企業診断士の更新研修などで資格者と知り合う機会は多いですが、中にはこいつどうなんだ・・・って人も正直いるんですよ。

そういう人となんかあったのかもしれませんね笑

しかし、優秀な方が多いんですよ。

ですから一括りに名刺に書いてあるやつは地雷とか絶対思わないですね。

資格と実務能力は別

ただし、中小企業診断士の資格を持っていれば実務能力が高いかというとそれは完全に別物だと考えます。

中小企業診断士を勉強することで幅広く経営の知識を得ることができます。

しかし、それはあくまで机上の話なんですよ。

中小企業診断士に合格をしたからといって必ずしも会社を上手に経営できたり、コンサルできるようになるわけではないんですよ。

中小企業診断士の資格で判断できるのはその人が幅広く経営の知識を持っていることくらいってことです。

ですから例のインフルエンサーの方が言われていることが全くわからないってことではありません。

しかし、この点は他の士業や資格もこの点は同じかと思います。

ですから中小企業診断士だけを取り上げてこんな発言するのはどうかと・・・

過去に中小企業診断士の人から痛い目を合わされたとかあったんでしょうかね??

実は多い中小企業診断士を持つ有名人

中小企業診断士ってそれほどメジャーではありませんが、意外と有名人がいます。

例えば最近話題なのが投資家の「井村俊哉」さんでしょう。

元お笑い芸人で中小企業診断士の知識を活かしてなのか、株式投資で大成功しています。

他にもすき家なんかで有名な株式会社ゼンショーグループ創業者「小川賢太郎」さん、ジャパネットたかたの代表取締役「髙田旭人」さん。

経済評論家だと「三橋貴明」さん、「勝間和代」さん、「金子哲雄」さんなどが有名ですね。

他にも今回のインフルエンサーの投稿に反論されてらっしゃったNIコンサルティング「長尾一洋」さんは中小企業診断士で名刺に書いてあるそうです笑

あとはネタですが、こちら葛飾区亀有公園前派出所の主人公「両津勘吉」さんも中小企業診断士を持っていることが明らかになっています。

興味ある方は97巻を御覧ください。

他にも合格はしていませんが、ワタミ株式会社の創業者である「渡邉美樹」さんも働きながら開業資金を集めつつ中小企業診断士の勉強で経営を学んでいたそう。

あとはユーチューバーの「ラファエル」さんも中小企業診断士の勉強をしていたとのこと。

実はかなり多いんですよ。

テレビでの露出が多い弁護士は別ですが、他の士業と比較してもかなり有名人は多い印象。

「クソ」とか「名刺に書いてある奴は地雷」なんて言われるレベルではないんですよ。。。




まとめ

今回は「中小企業診断士はクソ?名刺に書いてある奴は地雷??」と題して、インフルエンサーの意見について考えてみました。

とりとめのない話になってしまいましたが、言いたいことはただ一つ。

中小企業診断士は良い資格
ってことです。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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