ソニー銀行が変動型住宅ローンの金利を引き上げることを発表しました。
ソニー銀行は22日、変動型の住宅ローンの基準金利を8月から0.2%上げ、年2.007%にすることを決めた。引き上げは2010年10月以来、14年ぶりとなる。
出典:日経新聞 住宅ローン、変動型で金利上げの動き ソニー銀8月改定
少し前に住信SBIネット銀行やイオン銀行、auじぶん銀行、楽天銀行も変動型の金利の引き上げに動いていますが、これから増えていきそうですね。(内容は各社違う)
このニュースはかなり大きな話だと個人的には捉えています。
ソニー銀行の住宅ローン残高は約3兆4000億円で、ネット銀行として住宅ローン最大手の住信SBIネット銀行に次ぐ規模がありましね。
とくに 住宅ローンを変動金利で組んでいる方、これから家を買おうと思っている方にとっては大きな影響がありそうです。
今回はソニー銀行が変動金利引き上げについて見ていきましょう。
ソニーの変動金利引き上げの概要
まずは今回の金利引き上げの概要を見ておきましょう。
基準金利の改定
基準金利が以下のように改定されます。0.2%の引き上げですね。
改定後:変動金利2.007%(年利)
基準金利は実際に適用される金利を算出するもとになる金利を指す。現在0.297%となっている最優遇金利も0.2%上がり、0.497%となる。出典:日経新聞 住宅ローン、変動型で金利上げの動き ソニー銀8月改定
既存契約者の金利
現在すでに変動金利でお借り入れ中のお客さまの適用金利は2024年11月1日(金)を基準日として見直しが行われます出典:ソニー銀行 【重要】住宅ローン金利の改定について
なお、多くの方が採用している元利均等返済の場合には、5年ルールという仕組みがあり、5年間は金利が上昇しても毎月の返済額が変わらないようになっている仕組みがあります。
つまり、金利上昇しても返済する金額はとくに変わらないってことです。
ただし、5年間は返済金額はそのままですが、金利どうり計算されるのです。
オーバーしてしまった分は未払利息として蓄積されていきます。
つまり、後回しにしているだけで5年ルールはあくまでも激変緩和措置に過ぎないのでご注意ください。
5年ルールについて詳しくはこちらの記事で解説しております。
どのくらい返済が増えるのか
それではどのくらい返済が増えるのでしょう。
例えば借入金額が平均の3,500万円、35年の場合で比較してみましょう。
変更前:0.297%の毎月返済額は87,749円
変更前:0.497%の毎月返済額は90,808円
となります。月に3,059円のアップってことですね。(前述のように契約内容によって5年ルールで返済金額は変わらないケースもあります)
これが多いと考えるか少ないと考えるかは人それぞれですが、今後さらに金利が上がればさらに増えていく形ですね。
長らく変動金利は変わっていませんでしたので、上がらないことを前提とした無理なローンを組んでいる方にとっては厳しい状況かもしれません。
ソニー銀行は独自ルール
ちなみに変動金利の金利は短期プライムレートに連動している銀行が多いです。
しかし、ソニー銀行は独自ルールで実行しています。
ソニー銀行だけでなく金利が低いネット銀行系の多くが独自ルールなんですよ。
まとめ
今回は「ソニー銀行が変動金利引き上げ。既契約者にも影響あり」と題してソニー銀行の変動金利引き上げについてみてきました。
今まで長い間金利の低い状況でしたが、今後は金利動向にも注目が必要となりそうです。
特に家など大きな金額のものを借り入れで買う場合には影響が大きいのでしっかり検討が必要でしょうね。
住宅ローン比較サイトなんかをつかうのもおすすめですよ。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。