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【スペースXのIPO】SBIと楽天の知っておきたい「決済通貨」と「自動成立」の落とし穴

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【スペースXのIPO】SBIと楽天の知っておきたい「決済通貨」と「自動成立」の落とし穴

イーロン・マスク氏率いるスペースXが、ついに上場します。

宇宙開発、衛星通信スターリンク、そしてAIのGrok。これだけのテーマ性を持つ超大型IPOに、日本の個人投資家が上場前の公開価格で参加できる。

これは正直、なかなかない機会です。

ですが、ここで一つお伝えしておきたいことがあります。

SBI証券と楽天証券、どちらで申し込むかによって、ルールがまったく違います。

しかも、その違いを知らないまま当選すると、「当選したのに買えなかった」「買うつもりがないのに買わされた」という事態が起こりかねません。

今回はSBI証券と楽天証券のスペースXのIPOについて見ていきます。

目次

スペースXIPOの基本概要

細かい話に入る前に、土台となる事実を確認しておきましょう。

今回のスペースXIPOの全体像は、おおむね次のとおりです。

項目内容
銘柄名Space Exploration Technologies Corp.(ティッカー:SPCX)
上場市場NASDAQ(ナスダック)
上場予定日2026年6月12日(金)
仮条件1株あたり135米ドル
公開価格発表2026年6月12日(金)9時頃
決済方法(SBI証券)米ドル(外貨決済)のみ
申込株数単位1株単位

公開価格の発表が上場当日の朝という、通常の国内IPOとは異なるスケジュールになっている点が、まず一つの特徴です。

仮条件は135ドルですが、公開価格はこれを上回ることも下回ることもあり得ます。

詳しくはこちらの記事でまとめております。合わせてご覧ください。

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SBI証券と楽天証券のスペースX、IPO違い

そして、本題はここからです。

同じスペースXのIPOでも、SBI証券と楽天証券では申込のルールが根本的に異なります。

それでは違いを確認していきましょう。

違いその1:決済通貨。これがすべての出発点

両社の最大の違い。

それは「何の通貨で買うか」です。

SBI証券は、決済方法が米ドル(外貨決済)のみです。

SBI証券のスペースXIPOは、決済方法が外貨決済(米ドル)のみとなっています。

つまり、申し込む前に自分でドルを用意しておく必要があります。

円の買付余力があっても、それでは買えません。

一方、楽天証券は逆に日本円のみです。

楽天証券は、日本円で購入でき、IPO購入時の手数料はゼロと案内しています。

「なんだ、通貨が違うだけか」と思われたかもしれません。

ですが、この一点が、あなたの準備すべきことを大きく変えます。

SBI証券を選ぶなら、「ドルの事前準備」が生命線

SBI証券で申し込む場合、当選後に必要なのは「米ドルの買付余力」です。

ここを見落とすと、抽選に参加もできません。

スペースXの購入申込は外貨決済(米ドル)のみの受付となるため、SBIハイパー預金等の買付余力を利用した円貨決済は利用できません。

購入申込期間最終日である日本時間2026年6月11日(木)15時までに、購入に必要な金額が米ドルの買付余力に反映するように準備しておく必要があります。

ここで一つ、実務上の罠があります。

SBI新生銀行の外貨普通預金にドルを持っていても、それは自動ではSBI証券の買付余力に反映されません。

SBI新生銀行の外貨普通預金の米ドルはSBI証券の買付余力に自動反映されないため、これを利用する場合はリアルタイム外貨入金サービスを使ってSBI証券へ入金する必要があります。

つまり、「銀行口座にドルはある」だけでは不十分で、「証券口座の買付余力にドルが乗っている」状態まで自分で持っていく必要がある、ということです。

結構めんどくさいですね笑

私は米国株を持っていますので、そちらを売却してドルを作るか、SBI証券での抽選を見送るか迷うところ。

わざわざ米ドルを買って入金して抽選に参加するのは面倒・・・が勝ってしまいます。

なぜSBI証券はドル決済のみにしたのか。

推測の域を出ませんが、為替手数料の中間処理を挟まず、米国IPOのスキームをそのまま日本に持ち込んだ結果と考えるのが自然でしょう。

SBI証券にとって、米国株式IPO株の募集取扱いは今回が初めてとなります。

初めての取扱いだからこそ、シンプルなドル建てに寄せた、という見方ができます。

楽天証券を選ぶなら、「円のまま」で完結できる手軽さ

対して楽天証券は、円決済が可能です。

ドルを事前に用意する手間がいりません。

投資初心者の方や、ドルを保有していない方にとっては、こちらのほうが圧倒的にハードルが低いといえます。

また、通常は為替の交換には費用が掛かりますが、今回は当該為替交換にかかる為替手数料(スプレッド)は0とのこと。

違いその2:楽天証券の「申込=購入確定」という落とし穴

ここが、今回いちばんお伝えしたい部分です。

国内IPOに慣れている方ほど、見落としやすい罠があります。

それは、楽天証券は通常のIPOでは後期型となっています。

スペースXでも同様で少し特殊な動きとなります。

具体的にはブックビルディングに申し込んだ時点で購入申込を行ったものとみなされ、抽選に当選された場合、自動的に購入が成立し、新株の配分へと進みます

購入を希望しない場合は「購入取消」の手続きが必要になります。

もう一度言います。

申し込んだ時点で、買う意思を示したことになります。

当たれば、自動で買えてしまいます。

これは行動経済学でいう「デフォルト効果」が働く設計です。

人は、初期設定(デフォルト)のまま流される傾向があります。

国内IPOの「当選後に買う」がデフォルトだと思い込んでいると、楽天証券では「当選=自動購入」というデフォルトに気づかないまま、株を保有してしまう。

仮条件135ドル、為替を1ドル150円とすれば、1株でおよそ2万円。

これが意図せず約定する可能性があるわけです。

買うつもりがないのなら、当選後に自分で「購入取消」をしなければなりません。

取消された場合、資金拘束は即時に解除され、買付可能額に反映されます。

逆にいえば、取消をしなければ、そのまま買い付けられます。

SBI証券は自分で購入確定

SBI証券側はどうか。SBI証券では、ブックビルディング期間中に希望株数と口座区分を入力して申し込み、当選した場合は購入申込期間中に購入を確定する流れになっています。

こちらは自分で購入を確定させる方式です。

当たったけどその時点の需要で買わないという選択肢を取ることもできるってことですね。

私は100株(最低単位)の申込みで当選しちゃったような人気のない銘柄はキャンセルするケースが多いですね。

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違いまとめ

整理すると、こうなります。

項目SBI証券楽天証券
決済通貨米ドル日本円
ドルの事前準備必要不要
当選後の購入自分で購入確定自動成立
NISA成長投資枠対応対応
購入手数料無料無料

同じ銘柄、同じ上場日。それでも、当選後にやるべきことが正反対なのです。

SBIは「当たったら買う手続きをする」、楽天は「買いたくないなら取消す手続きをする」。

この非対称性こそ、両社を使い分けるうえで最も重要なポイントです。

結局、あなたはどちらで申し込むべきか

ここまでの違いを踏まえ、タイプ別に整理します。

ドルをすでに保有していて、米国株取引に慣れている方は、SBI証券が向いています。

為替の中間コストを意識せず、ドル建てでそのまま完結できます。

さらに、当選確率を上げたい方にとっては、SBI証券には独自の優遇があります。

SBI新生銀行のSBIハイパー預金の残高が10万円以上の場合、当選確率がアップします。

一方、ドルを持っておらず、できるだけ手軽に円のまま参加したい方は、楽天証券が向いています。

ただし、繰り返しになりますが「当選=自動購入」である点と、円決済に為替手数料が乗る点を必ず頭に入れておいてください。

そして、当選確率を少しでも上げたいなら、両方の口座で申し込むという選択肢もあります。

米国IPOの配分方式は国内の完全平等抽選とは異なる場合があるため、各社の最新案内を確認したうえでの判断が前提になりますが、間口を広げること自体は合理的です。

申込前に、必ず確認しておきたい3つのこと

最後に、申し込む前のチェックリストです。

外国株式取引口座を持っているか

SBI証券で申し込むには、外国株式取引口座を開設していること(停止・廃止している場合は再開設が必要)が前提となります。

口座がなければ、まずここから始める必要があり、開設には時間がかかります。

資金は「正しい場所」に、「正しい通貨」で用意できているか。

SBI証券ならドルの買付余力、楽天証券なら円の買付余力です。

前述のとおり、銀行にドルがあるだけでは足りないケースがあります。

NISAで買うのか、課税口座で買うのか。

NISAの成長投資枠での購入も可能です。

NISAで買えるなら有利に見えます。

値上がり益が非課税になるからです。

しかし、NISAには大きな注意点があります。

損益通算ができません。
損失が出ても税務上のメリットはありません。
非課税枠を消費します。
成長投資枠の年間上限もあります。

NISA枠で勝負するのか、特定口座で柔軟に売買するのか、申込前に決めておきましょう。

まとめ

今回のポイントを整理します。

重要ポイント内容
公開価格135ドル前提。ただし最新条件を確認
SBI証券米ドル決済のみ
楽天証券円貨決済のみ
楽天の資金抽選日6時までに為替掛け目1.05込みで準備
当選後楽天は自動購入申込
NISA枠消費と損失時に注意
投資判断当たった後の出口を先に決める

スペースXはすごい会社です。

しかし、すごい会社のIPOほど、期待が価格に織り込まれます。

今回のIPOで大切なのは、熱狂に乗ることではありません。

熱狂を理解したうえで、自分の資金、自分のルール、自分の出口戦略を持って参加することです。

SBI証券で申し込むなら、米ドルの買付余力を確認。
楽天証券で申し込むなら、円貨決済と自動購入申込を確認。
NISAで申し込むなら、メリット、デメリットと枠消費を確認。

この3つを押さえておけば、少なくとも「手続きのミスで参加できなかった」「当選後の扱いを知らなかった」という失敗は避けやすくなります。

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この記事を書いた人

豊かに生きていく上で必須なのがお金の知識です。
しかし、日本では「お金」が汚いものという認識が根強く、あまり勉強されてきませんでした。そのため今後は老後破産が増えてしまうなんて話もありますね。
そんな世の中を少しでも変えたいという強い信念を元に「お金に生きる」を立ち上げました。
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