20万円を超える椅子選び。
評判がよくても、自分に合うかは不安ですよね。
私は当初、有名なアーロンチェア目当てでハーマンミラーでパーソナルフィッティングなどをしてもらいましたが、結局、ブラックフライデーでエンボディチェアを購入しました。
決め手は、普段の座り方と卓上傾斜台の導入。
比較中に選択が変わった理由を、お金の面も含めてお話しします。
私が最後に選んだのはエンボディチェア
私が最後に選んだのは、エンボディチェアでした。
選んだ理由は、前傾機能を使う頻度、卓上傾斜台の導入、座り方の自由度、そして座り心地。
この組み合わせが、私には合うと判断したからです。
この記事は、試座から購入までの判断をまとめたもの。
購入後の長期使用や耐久性については、これから確かめる段階となります。
そもそも椅子探しを始めた際は最も有名なオフィスチェアのアーロンチェア一択で買う気まんまん
しかし、近所の家具屋をいくつか回りましたが、アーロンチェアを展示してあるところがなくエルゴヒューマンプロ2などに浮気。
買う寸前まで行きました。
20万円超えるアーロンチェアをネットの評判だけで買う勇気は持てなかったのです。
しかし、大塚家具にアーロンチェアを含めて全部揃っていることを知り、行ったことでアーロンだけでなくエンボディチェアにも出会いました。
それまでエンボディチェアは存在自体知らなかったんですよ。(アーロンチェアと並んでハーマンミラーの看板商品なのですが)
しかし、実際に座り比べ、スペックを見比べ、いろいろなレビューをみて最終的にエンボディチェアになりました。
私の判断を整理すると、次のようになります。
| 判断したこと | 私の場合 | 選択への影響 |
|---|---|---|
| 前傾機能をどれくらい使うか | 想定ほど使わないと考えた | 最優先の条件から外れた |
| 机の上の環境 | 卓上傾斜台を導入した | 椅子に求める役割を見直した |
| いつもの座り方 | 脚の位置などを変える余地も欲しい | 座面との相性を重視した |
| 座ったときの感触 | エンボディの座り心地が好みだった | 最後の決め手になった |
私にとって、椅子だけを見比べていた時間と、机まで含めて考えた時間では、判断基準が変わりました。
たとえば、車の機能を比べるときも、街中を走るのか、荷物を多く積むのかで欲しいものは変わりますよね。
椅子にも同じことが起こった感覚でした。
前傾が得意なこと、腰をしっかり支えてくれること。
アーロンチェアで評価した点は、今も魅力だと思っています。
そのうえで、私が長く過ごしたいと感じたのがエンボディチェアだった、という順番です。
「どちらが高性能か」を調べていた私が、最後に考えたのは「自宅でどんなふうに座るか」。
この問いに変えたところで、購入する椅子が決まりました。
エンボディチェアとアーロンチェアの違い
比較の前に、機能面の違いを整理しておきましょう。
ここでのアーロンチェアは現行モデル(リマスタード)を指し、前傾チルトや調整式アームを備える仕様を中心に比較します。
| 比較項目 | アーロンチェア | エンボディチェア |
|---|---|---|
| 座面・背もたれ | 8Zペリクルというメッシュ素材 | 布張り、背骨状の背もたれ+ピクセルサポート |
| 体格への合わせ方 | A・B・Cのサイズ選びと各部の調整 | 座面奥行きなどの調整 |
| 前傾チルト | 搭載仕様あり | アーロンと同じ前傾チルトはない |
| 背中の調整 | 腰まわりを支えるポスチャーフィットSLなど | 背もたれのカーブを合わせるバックフィット |
| アームの調整 | フル調整仕様は高さ・前後・角度 | 高さ・左右の幅 |
| 価格 | 264,800円〜(仕様で変動) | 298,100円〜(仕様で変動) |
| 保証 | 12年 | 12年 |
(出典:ハーマンミラー、製品比較・調節ガイド)
最初の試座と、調整後では印象が違った
私は大塚家具で、当初本命だったアーロンチェアやエルゴヒューマンプロ2、オカムラなど様々な椅子を座り比べました。
そこで初めてエンボディチェアの存在を知ったのです。
大塚家具においてある椅子で座り心地が最もよく感じてかなりの好印象だったんですよ。
しかもアーロンチェアと同じハーマンミラー社製と聞いて興味が湧いてきたのです。
対してアーロンチェアは成功者の椅子と言われて世界で最も有名なオフィスチェアですが、座ってみるとイメージほど良くないな・・・ってのが第一印象でした。
しかし、アーロンチェアはサイズがABCの3つあり、その選択をしっかりしたうえで身体にフィットさせないと良さが分からないと聞いていたのです。
そこでハーマンミラーが実施しているパーソナルフィッティングを体験。
アーロンチェアのサイズや座り方を確認し、最初に腰掛けたときより格段に印象がよくなりました。
腰を支えられる感覚が分かり、前傾チルトにも納得。
試座で感じたことは、パーソナルフィッティングの体験記にもまとめています。
また、その際にエンボディチェアもフィッティングしてもらっています。

アーロンチェアは前傾向き?エンボディは後傾向き?
ネットの比較では、アーロンチェアは前傾姿勢向き、エンボディは後傾姿勢向きと整理されがちです。
アーロンチェアは椅子の座面を少し傾けて前傾姿勢が取りやすくなる前傾チルトという機能がついています。
そこで前傾姿勢での仕事に向いていると整理されているのでしょう。
対してエンボディチェアはそれがありません。
そのため、比較的後傾姿勢に向いていると言われています。
ただ、両方ともリクライニング機構を持っています。
アーロンチェアも前傾チルトを外せば普通の椅子と同じですから、前傾姿勢専用というわけではありません。
同様に、エンボディを選んだら文字入力に向かない、という話ではありません。
このあたりが難しいところ・・・
エンボディチェアとゲーミング版(ロジクールコラボ)との違い
エンボディチェアには大きく2つ種類があります。
通常の「エンボディチェア」と「ハーマンミラー X ロジクールG エンボディゲーミングチェア」です。
「ハーマンミラー X ロジクールG エンボディゲーミングチェア」はロジクールとハーマンミラーがコラボしてエンボディチェアをゲーミングチェア用にしたタイプになります。
両社は2年近くをかけて世界中のeスポーツのプロやプレーヤーを調べ、無意識に体に悪い姿勢をとっていることを突き止めたといいます。
通常版との違いは、主に次の3つです。
- フォームが1層多い:背筋を起こしたアクティブな姿勢を、長時間支えるための追加層
- 銅を練り込んだ冷却フォーム:熱がこもるのを防ぐ
- 表地がやや厚いクッション状のファブリック:通常版は極小の穴があいた薄いメッシュ状
ハーマンミラーのフィッティングサービスで両方座り比べてみましたが、座り心地は言われないと分からないかな・・・ってレベルの差ではありました。
長い時間使うなら差があるのかもしれません。
評判を見ても好みが分かれており、「ハーマンミラー X ロジクールG エンボディゲーミングチェア」が上位タイプというわけでもないようです。
価格(定価)はエンボディゲーミングチェアが305,800円。
通常のエンボディの在庫仕様だと多少安いですが、ゲーミングと似たシンクの張地、固床・カーペットのキャスターにするとオプション料金が加算され、306,900円とゲーミングチェアより多少高くなってしまう・・・
エンボディゲーミングチェアは仕様変更ができないパッケージ仕様ということで多少安くなっているようです。
また、ゲーミングとなっていますが、公式でも仕事とゲームの双方を用途に挙げているようにゲーム専用というわけでもありません。
迷ったら一度座り比べるのが正解かもしれませんね。
ただし、「ハーマンミラー X ロジクールG エンボディゲーミングチェア」はハーマンミラーの公式・実店舗もしくはハーマンミラーの楽天店でしか扱いがないので、試座するのにもハーマンミラーに行かないと行けないのが難しいところですが・・・
アーロン目当てだった私が、エンボディチェアを買った4つの理由
私がアーロンチェアではなくエンボディチェアを買った理由は大きく4つあります。
前傾姿勢をあまり使わないと予想したこと
1つ目は、アーロンチェアの最も大きなウリである前傾チルトをあまり使わなさそうなこと。
私は画面に食いつくより、背もたれに預けて考えている時間のほうが長いのです。
書き物もほとんどしません。
また、前傾チルトは実際に試してみてもそこまで効果を実感できなかったんですよ。
ただし、ハーマンミラーの店員さんには猫背気味なので、前傾チルトは合っていますと言われたのですが・・・
卓上傾斜台を買った
2つ目は、卓上傾斜台を買ったことです。
卓上傾斜台とは机に載せ、作業面を手前に傾ける道具です
作業面が手前に起き上がるので、体を前に倒さなくても資料や画面が目に近づきます。
斜めにすることで姿勢を維持しやすくできるんですよ。
アーロンチェアにある前傾チルトの「目的」は、机の側で片づいてしまったわけです。
あぐらなどのイレギュラーな座り方をする
もう一つの理由があぐらなどのイレギュラーな座り方をしてしまうことです。
考えごとをしていると、つい椅子の上で脚を崩してしまう。
アーロンチェアはメッシュを硬いフレームに張った構造です。
座面のフチが硬い椅子は、こうした崩した座り方には向きません。
お行儀の悪いクセですが、毎日のことなので椅子選びで無視できませんでした。
逆にアーロンチェアにすることで姿勢の悪さを改善できるかも・・・っていう点は迷うポイントではありましたが。
座り心地
エンボディに深く腰かけて背中を預けると、背もたれが背骨の形に沿ってしなります。
押し返されるのではなく、受け止められる感覚。
最後は結局これが決め手でした。
大塚家具で様々なオフィスチェアを座り比べましたが、エンボディチェアが最も座り心地を良く感じたんですよ。
その後、ハーマンミラーでのフィッティングでもその感想は変わりませんでした。
20万円超の椅子は高い?iPhoneと同じく使う年数で考える
椅子が20万円、30万円と聞くと、反射的に「高い」と感じますよね。
私もそうでした。
でも、ふと手元のスマホを見て考え直したんです。
2026年9月に発売されたiPhone 18 Proは、256GBモデルで219,800円。
そして、スマホを含む携帯電話の平均使用年数は4.6年です。
対してハーマンミラー製品の多くには、部品と作業代を含む12年間の保証が付いています。
1日あたりに直すと、こうなります。
| 項目 | 価格 | 使う年数の目安 | 1日あたり |
|---|---|---|---|
| エンボディ(通常価格の目安) | 約300,000円 | 12年(保証期間) | 約68円 |
| エンボディ(25%オフの場合) | 約225,000円 | 12年(保証期間) | 約51円 |
| iPhone 18 Pro 256GB | 219,800円 | 4.6年(平均使用年数) | 約131円 |
セールで買えば、1日あたりのコストはiPhoneの4割ほど。
同じ12年のあいだに、スマホは平均で2回以上買い替える計算です。
座る時間で割ると、さらに印象が変わります。
仮に1日8時間・年240日座るとすると、12年で約2万3,000時間。
25%オフで買ったエンボディなら、1時間あたり約10円です。
しかも12年は保証期間であって、寿命の上限ではありません。
ハーマンミラーの椅子は20年以上使っている人がざらにいます。
ただし、注意点もあります。
- 保証には条件があり、ガス圧シリンダーは2年。
- 体に合わなければ、1時間10円でも高い買い物になる
- 「投資」という言葉で、生活費や貯蓄を圧迫する出費を正当化しない
高いか安いかは値札ではなく「割る数」で決まります。
毎日使い、長く使えるものほど割る数は大きくなる。
椅子は、その割る数が際立って大きい道具なんです。
ハーマンミラーのセールはいつ?ブラックフライデーと値上げの挟み撃ち
「ハーマンミラー セール」「アーロンチェア セール」「エンボディチェア セール」で調べると、情報があふれていますよね。
直近1年の実績を表にまとめました。
| 期間 | セール名 | 割引率 |
|---|---|---|
| 2025年11月5日〜12月9日 | ブラックフライデーセール | 25% |
| 2026年2月17日まで | ホームオフィスセール | 20% |
| 2026年6月30日〜7月13日 | 期間限定セール | 20% |
| 2026年8月12日〜18日 | サマープレイセール(ゲーミング) | 20% |
| 2026年8月19日〜31日 | ホームオフィスセール | 20% |
| 2026年9月29日〜10月6日 | ホームオフィスセール | 20% |
読み取れることは2つ。
1つは、20%オフなら年に何度も来ること。
ブラックフライデーセールが25%と最も安くなることです。
2026年のブラックフライデーセール
2026年のブラックフライデーセールは2025年と同じく11月5日〜12月9日となっています。
ハーマンミラー社製の製品を買うなら最もお値打ちとなっています。
セール価格で買える場所は、公式ストアだけではありません。
直営店に加えてAmazonやYahoo!ショッピング、楽天市場などの一部の取扱店でもセール価格で購入できます。
Yahoo!ショッピング、楽天市場などポイント還元の大きい店で買えれば、実質の負担はさらに下がります。
また、ブラックフライデーセールの期間は長いですが、売り切れると3ヶ月待ちとかざらなハーマンミラーですから早めの購入が吉です。
ただし、椅子は送料や配送内容などが各店舗で異なりますので、確認して購入しましょう。
私も当初Amazonで購入しようとしましたが、私の地域では玄関渡しオンリーみたいだったので辞めた経緯があります笑
私が買った店舗はYahooと楽天に出品しており、アートセッティングデリバリー(旧ヤマトホームコンビニエンス)の家財おまかせ便で希望箇所まで運んでくれて段ボールも処分してくれるんですよ。
ハーマンミラーは値上げが続いている
価格の長期推移も押さえておきましょう。
エンボディの日本発売時(2009年3月)の価格は211,050円から。
2020年には232,100円
2026年1月時点では298,100円からとなっています。
17年で約9万円上がった計算です。
また、すでにブラックフライデーセールが終わった2026年12月10日から再度の価格改定が案内されています。
エンボディチェアだけでなく、アーロンチェアも同じような感じですね。
「次のセールまで待つ」は正解のこともあれば、値上げに追い越されることもある。
待つなら、期限を決めて待つ。
これが私の結論です。
よくある質問
- エンボディチェアとアーロンチェアは、結局どちらがおすすめ?
-
前傾チルトやメッシュの感触を重視するならアーロン、座面や背中のフィット感、姿勢を変える余地が自分に合うならエンボディが候補です。
体格だけで決めず、机の高さや普段の動作も再現して試座してください。
評判だけでは自分との相性は分かりません。
- エンボディチェアのゲーミング版とロジクール版は別物?
-
日本でいうロジクールGとの協業モデルが、エンボディゲーミングチェアです。通常版との比較では、追加フォーム、銅入りクーリングフォーム、見た目などです。
ゲームをしない方にも評判は良いですが、柔らかさや快適さの好みは試座で確かめたいところです。
- ハーマンミラーのセールなら、どの店舗で買っても同じ?
-
本体の割引率が同じでも、送料、ポイント、開梱設置、返品、保証窓口などの条件は異なります。
2026年11月6日時点でも、メーカー直販と楽天公式店では送料の案内が違いました。
自分の住所・設置場所・支払方法で、購入総額と配送内容を確認してください。
まとめ
今回は私がアーロンチェアではなくエンボディチェアを買った理由についてみてきました。
最後になぜお金のブログで椅子の話を書いたのか。
社労士の目線で見ると、休業4日以上の業務上疾病のうち、腰痛は例年約6割を占めてきました(出典:労働安全衛生総合研究所、厚生労働省「業務上疾病発生状況等調査」に基づく研究資料)。
重量物や介護の現場が中心とはいえ、体が資本だという事実はデスクワークでも同じです。
お金は、代わりの効かないものに使ったときに一番よく働きます。
1日7時間を預ける椅子は、その代表格だと私は考えています。
椅子こそお金を掛けるべきなのです。
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