個人投資家と機関投資家には大きな差があります。
当然、機関投資家は様々な情報を得ることができるでしょうし、動かす金額も大きいため有利です。
しかし、個人投資家のほうが有利な部分もあるのです。
それは投資しないという選択を持てるということ。
個人投資家の最大の特権といえる「休むも相場」について今回は考えてみましょう。
個人投資家は投資しないという選択ができる
機関投資家の場合、基本的に相場を休むわけにはいきません。
機関投資家とは有名なところで言えばひふみ投信などの投資信託運用会社も機関投資家の1つです。
他にも銀行や証券会社も機関投資家ですし、投資顧問会社、生命保険、損害保険なんかもそうですね。
また、年金の運用をしている年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)なども機関投資家といってもよいでしょう。
こういった機関投資家の場合にはいつでも相場に入っておく必要があります。
しかし、個人投資家は相場に入る、入らないのは自由です。
あまりよい状況でない市場ならば入らないという選択肢もあるのです。
暴落しているときももちろん、相場が読めないときなどもそうですね。
投資をしていなければ少なくともお金は減りませんからね。
江戸時代の相場格言「休むも相場」
江戸時代の相場格言でも下記のようなものがあります。
・気の落ちつかぬときの商いは、十度が十度ながら損なりと察すべし。
「売るべし 買うべし 休むべし」、「売り買い休みの三筋道」という格言もほぼ意味ですね。
また、海外でも「つかぬときは止めよ」、「疑わしいときは何もするな」という格言があります。
こちらもよくわからなければ相場にはいるな。
一旦休みなさいってことです。
昔から同じことから言われていますし、
海外でも言われています。
それだけ重要な格言ということです。
つまり、自分がわからない相場状況ならあえて相場から離れてみなさいということですね。
昔から言われている投資格言はイマでも役に立つ事が多いんですよ。
失敗する個人投資家のほとんどは休むも相場ができない
しかし、多くの個人投資家は休むも相場ができません。
ついつい相場に身を置きたくなってしまうのです。
中毒みたいなものかもしれませんね。
特に危険なのは投資可能金額のすべてを常に投資をしている人です。
最近はさらにレバレッジを掛けている人が多く見えるのでちょっと心配なんですよね。
インデックス投資ならそれほど問題ないかもしれませんが。個別株でもそういう人多いんですよ。
ここ何年か続いてきたような米国株の上げ相場のような状況ならそれでも問題ないでしょうが、いつかそれも終わりを迎えたり急変することがあります。
そんな時そのような方法だと退場を余儀なくされるかもしれません。
大切なのは自分がわからない相場状況なら投資をしない(休む)勇気を持つことです。
自分が理解できないものには投資をしない
また、同じような話で本サイトで何度も言及しているぜひ肝に命じておいていただきたいのは、世界一の投資家で投資会社「パークシャ・ハサウェイ」の会長兼CEO「ウォーレンバフェット」さんの言葉です。
それに対する答えは、誰の言うことも信じてはいけない。
あなた自身がよく知っているものだけに投資するのが、成功への道である
「自分がよく知っているものに投資をしなさい」ってことです。
これが出来ていない方が多いんですよ。
誰かが勧めてたとか、どっかの雑誌やテレビで言ってたとかですね・・・
逆に言えば
これは一商品の話をされているのだと思いますが、大きな括りで言えば相場がわからない、理解できないならその状況で投資するなということにもつながってきます。
相場がわからない時期は投資しないという選択肢も必要だと思います。
ある投資家からの教え
私は10年以上前にインターネットで知り合った株の師匠から指導を頂いて今でも意識していることがあります。
それは大きな流れに逆らうなということ。
その方は日経平均などの週足チャートをみて大きな流れを意識していました。
そしてそれが下げ傾向にあるときには休むという選択をします。
その方はずっとそれを繰り返してきて大きな財産を築き上げていますね。
具体的な手法はさすがにここでは書けませんが、ちょっとだけヒントを書くと羽黒法なんかは大きな流れを見るのには適しています。
まとめ
今回は「個人投資家の特権「休むも相場」を知っておこう」と題して休むも相場という考えについてみてきました。
せっかくの個人投資家の特権であり、優位性である「休むも相場」を活かしていきたいところですね。
相場を休む勇気も持ってみましょう。
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