2017年から会社員の方にも開放されて一気に加入者が増えた個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)。
それに伴い各社しのぎを削って競争してきました。
そのため、だいぶおすすめの金融機関も商品も変わってきましたので2019年版と題してあらためてまとめてみたいと思います。
2021年版の個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)のおすすめ金融機関と商品をみていみましょう。
そもそも個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ってなに?って方はこちらを先にどうぞ。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)はかなりお得で良い制度です。その反面、株式投資などの資産運用などの経験がないとかなりわかりにくく難しい制度でもあります。そのため「お金に生きる」でもかなり力を入れて記事を書いてきました[…]
※2021年版に加筆修正しました
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の金融機関を選ぶ際のポイント
まずは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の金融機関を選ぶ際のポイントから見ていきましょう。
大きなポイントは2つです。
2.取扱商品に買いたい商品があること(信託報酬は基本的に安い方がよい)
まず1の観点からみると選択肢は9社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券、松井証券、イオン銀行、大和証券、カブドットコム証券、au、三井住友)しかありません。
この9社はすべて口座管理手数料が無条件で無料です。(みずほ銀行のように条件付き無料のところは他にもありますが・・・)
手数料は投資の成績に一切関係なく必ず掛かるお金ですから極力少ないほうがよいですし、できれば無料がよいです。
長いこと積み立てることになりますのでこの差は大きいです。
また、2を勘案すると候補となりえるのは全部で6社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券、松井証券、イオン銀行、大和証券)です。
ですからこの6社から選択するのがベストでしょう。
今回はこの6社についておすすめ商品も合わせて詳しく見ていきます。
SBI証券
まず、現状の個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の金融機関で最強はSBI証券でしょう。
このSBI証券の最大の長所は商品ラインナップにあります。
信託報酬最安値圏にあり、他が値下げをするとすぐに追随することで人気となっているeMAXIS Slimなど現状で魅力的な商品を取り揃えているのです。
ただし、また35本ギリギリまで商品を詰め込んでいるのでこれから魅了的な投資信託が登場しても入れにくいってのは気になるところではありますが・・・また新しいプランを作る可能性もありますけどね。
SBI証券のおすすめ商品
まずはインデックス投信のおすすめ商品です。(カッコ内は信託報酬率)
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))(0.1102%程度)
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)(0.1144%以内)
EXE-i グローバル中小型株式ファンド(0.3310%程度)
eMAXIS Slim先進国株式インデックス(0.1023%以内)
eMAXISSlim米国株式(S&P500)(0.0968%以内)
iFree NYダウ・インデックス(0.2475%)
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス(0.2079%以内)
eMAXISSlimバランス(8資産均等型)(0.154%以内)
やはり筆頭はeMAXIS Slimシリーズでしょう。前述のように信託報酬が最安値圏で取り揃えてます。
eMAXIS Slimシリーズは後述するマネックス証券や松井証券でも取扱はありますが、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)、eMAXISSlim米国株式(S&P500)といった商品の取扱はいまのところSBI証券だけです。
他にもSBI・全世界株式インデックス・ファンドやEXE-i グローバル中小型株式ファンドなど他の個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)では買えない商品があることは強みですね。
また、eMAXISSlim米国株式(S&P500)とiFree NYダウ・インデックスと米国を代表する2つの指標がどちらも買えるのは嬉しいところ。
次はアクティブ投信のおすすめ商品です。(カッコ内は信託報酬率)
SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金>(1.65%)
iFree 年金バランス(0.1749%)
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(0.57%±0.02%)
まず現在投信一番人気のひふみ年金がラインナップされているのがうれしいところ。
また、最近ちょっと成績はいまいちですが少し前まで好成績を上げていたSBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金>や今まで楽天証券のみでしか買えなかったセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドなんかも注目です。
さらに面白いコンセプトのiFree 年金バランスも注目です。こちらは国民年金なんかを運用するGPIFをベンチマークとした投資信託です。GPIFは過去からの成績が年3%を超えている安定した成績を上げているだけに注目です。
このようにSBI証券は口座管理手数料が無料というのは当然ですが、充実したラインナップを誇っていることがポイントでしょう。それだけ選びがいがあるってことですね。
また、確定拠出年金の業務を古くから行う老舗であるってこともポイントが高いでしょう。
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SBI証券は運営管理手数料が無条件で0円ですし、なにより運用商品が豊富で選択の幅が広いです。現状最強のラインナップを誇ることになります。
また、他の証券会社に先んじて確定拠出年金の取扱をはじめてますから安心感が強いですね。
マネックス証券
次はマネックス証券です。こちらもSBI証券のセレクトプランがでて少し霞んでしまった感はありますが、商品ラインナップが充実しています。
こちらも信託報酬最安値圏にあり、他が値下げをするとすぐに追随することで人気となっているeMAXIS Slimを取り揃えているのです。
マネックス証券のおすすめ商品
まずはインデックス投信のおすすめ商品です。(カッコ内は信託報酬率)
DIAM DC 国内株式インデックスファンド(0.154%)
iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス(0.495%)
eMAXIS Slim先進国株式インデックス(0.1023%以内)
たわらノーロードNYダウ・インデックス(0.2475%)
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス(0.2079%以内)
eMAXISSlimバランス(8資産均等型)(0.154%以内)
やはり筆頭はeMAXIS Slimシリーズですね。
SBI証券でもラインナップされていましたがeMAXIS Slim先進国株式インデックスがラインナップをされているのが嬉しいですね。
SBI証券と比較するとeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)やiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスが利用できるのは嬉しいところですね。
次はアクティブ投信のおすすめ商品です。(カッコ内は信託報酬率)
SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金>(1.62%)
スパークス・新・国際優良日本株ファンド(1.72%)
こちらも一番人気のひふみ年金やSBI証券のセレクトプランにもあったSBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ<DC年金>がラインナップされています。
また、一部で人気の高いスパークス・新・国際優良日本株ファンドもラインナップされていますね。
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マネックス証券はeMAXIS Slimを多く取り扱っており、信託報酬がほとんど最安値水準でスキがありません。また、iDeCoでいち早くiFreeNEXT NASDAQ100 インデックスの取り扱いをはじめたところも大きなポイントになりますね。
松井証券
次は松井証券です。こちらは面白いコンセプトというかかなり少数精鋭にしています。
取扱商品が12本しかないのです。特に投資が始めたな方などはたくさん選択肢があっても選べないと思われます。
そのため各カテゴリーに1つずつを基本にラインナップされていますので選択がしやすいというメリットがあります。
また、選ばれている商品はどれも評判いいものばかりというのも良いですね。
またSBI証券のセレクトプランやマネックス証券と同様に信託報酬最安値圏にあり、他が値下げをするとすぐに追随することで人気となっているeMAXIS Slimを取り揃えているのです。
松井証券のおすすめ商品
まずはインデックス投信のおすすめ商品です。(カッコ内は信託報酬率)
DIAM DC 国内株式インデックスファンド(0.154%)
eMAXIS Slim先進国株式インデックス(0.1023%以内)
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス(0.2079%以内)
eMAXISSlimバランス(8資産均等型)(0.154%以内)
楽天・全米株式インデックス・ファンド(全米株式)(0.132%)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(全世界株式)(0.132%)
やはり筆頭はeMAXIS Slimシリーズですね。SBI証券のセレクトプランやマネックス証券でもラインナップされていましたがeMAXIS Slim先進国株式インデックスがラインナップをされているのが嬉しいですね。
また、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、楽天・全米株式インデックス・ファンドや楽天・全世界株式インデックス・ファンドといった他社で人気だった投資信託が追加でラインナップされているところも嬉しいところですね。
次はアクティブ投信のおすすめ商品です。(カッコ内は信託報酬率)
松井証券はアクティブ型はほとんどラインナップされていませんが、一番人気のひふみ年金がラインナップされております。
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2020年10月18日から取り扱い商品が大幅拡充されました。
人気となっているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンドなども採用され最強ラインナップといっても過言ではない充実ぶりですね。
大和証券
大和証券は大手証券会社でありながら、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)にもかなり力を入れています。
他のネット証券と違い店舗が全国各地にたくさんあります。そこに魅力を感じる方にはおすすめできますね。
大和証券のおすすめ商品
まずはインデックス投信のおすすめ商品です。(カッコ内は信託報酬率)
ダイワつみたてインデックス外国株式(0.1540%)
大和証券のインデックス投信のラインナップは悪くはありませんが、少し他と比べると信託報酬が少し高くちょっと劣っている感はあります。ただし、大きな差ではありません。
次はアクティブ投信のおすすめ商品です。(カッコ内は信託報酬率)
UBS中国株式ファンド(1.8392%)
ブラックロック・インド株ファンド(1.9690%)
ダイワ・ロシア株ファンド(1.848%)
ダイワ・ブラジル株式ファンド(1.848%)
一番人気のひふみ年金がラインナップされています。
また、UBS中国株式ファンド、ブラックロック・インド株ファンド、ダイワ・ロシア株ファンド、ダイワ・ブラジル株式ファンドの4つは、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の他の証券会社ではあまり見かけないその国特化のファンドですね。
これは面白いです。ただちょっと信託報酬が高いですね・・・
運営管理機関手数料が無条件で無料ですし、商品も充実したことで選択肢となりえる金融機関になりましたね。中国株、ロシア株、ブラジル株のファンドへ投資できるなど特徴的な商品があるのが他との差別化要因かな。あとはiFreeシリーズ、とくに米国株さえ入れば十分に他と競争できると思いますので期待したいところです。
楽天証券
楽天証券は「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」や「楽天・全米株式インデックス・ファンド」といった自社の人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。
楽天証券のおすすめ商品
まずはインデックス投信のおすすめ商品です。(カッコ内は信託報酬率)
たわら先進国株式(0.10989%)
楽天・全米株式インデックス・ファンド(0.162%程度)
楽天・全世界株式インデックスファンド(0.212%程度)
楽天証券のイデコで目玉は「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」や「楽天・全米株式インデックス・ファンド」でしょう。これを目当てに加入する人も多いとか
次はアクティブ投信のおすすめ商品です。(カッコ内は信託報酬率)
MHAM日本成長株ファンド<DC年金>(1.705%)
iTrust世界株式(0.979%)
セゾン資産形成の達人ファンド(1.550%)
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(0.59%)
セゾン資産形成の達人ファンドやセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの存在も楽天証券のメリットになります。
かなり人気のファンドなんですよ。
楽天証券は楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドといった楽天ブランドの人気商品の取扱が大きなポイントとなっています。今後は楽天SPUの対象になったりしたらかなり面白い存在ですね。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)のおすすめ金融機関と商品:まとめ
今回は「【2021年版】個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)のおすすめ金融機関と商品を徹底比較」と題して2021年現在で個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を始めるならどの金融機関がおすすめか、またどの商品がおすすめかを見てみました。
現状では紹介した5社の中から選べば大きな失敗はないですね。ぜひ資料を取り寄せて比較してみてくださいね。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)は本当にオトクな制度ですから早くに始めたほうがお得ですよ。
日々の生活でなかなか貯金できない方、投資に回すお金なんてないって方も多いかもしれません。しかし、なにより優先すべきと私が考えるのが個人型確定拠出年金、通称iDeCo(イデコ)です。iDeCoは月に5,000円から始めることが[…]
また、個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)だけの話ではありませんが、投資信託を選ぶ際のポイントはこちらを御覧ください。
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