2019年3月時点の確定拠出年金の統計資料が発表されました。
前回2018年3月に発表されたときは元本保証型の投資商品選択する人が5割という衝撃の内容でしたね。
果たして1年でどれだけ変化しているのでしょうか?
過去の統計資料を読み解いた記事はこちらを御覧ください。
なお、iDeCo(個人型確定拠出年金)ってなに?方は以下の記事をご覧ください。
この記事をみれば「iDeCo(個人型確定拠出年金)制度」から「つみたてNISAとの違い」、「おすすめ金融機関」、「おすすめ商品」、「いくら積み立てればよいのか」などを網羅的に確認することができますよ。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の加入者数
出所:国民年金基金連合会 「確定拠出年金統計資料(2019年3月末基準)」より
まずは加入者数からみていきましょう。
2019年3月時点の個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)加入者は1,212,304人でした。2018年3月時点では867,725人でしたから1年で344,579人増えた計算となります。
ちなみに最新データの2019年10月時点では1,411,397人となています。
個人型確定拠出年金は元々厚生年金に加入していない自営業者など向けの制度でしたが、2017年から会社員にも解禁されてすごい勢いで加入者が増えているのもわかりますね。
男女別加入者割合
出所:国民年金基金連合会 「確定拠出年金統計資料(2019年3月末基準)」より
男女別の加入者割合は会社員に解禁された2017年以降女性の割合が徐々に増えてきています。
2019年3月時点では男性62.1%、女性37.9%となっています。前年2018年の女性割合が35.8%ですから2%ほど増えていますね。
年代別加入者割合
出所:国民年金基金連合会 「確定拠出年金統計資料(2019年3月末基準)」より
年代別を見ると働き盛りの40〜49歳が最も多くなっています。50歳〜59歳、30〜39歳、と続きます。20代の若者の加入が5.4%とあまり多くないのがちょっと気になるところです。
前年と比較すると大きくは変わりませんが、30〜39歳の割合が21.3%→21.6%へ20歳〜29歳の割合が5%→5.4%と少し増えています。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の資産額・掛金額
出所:国民年金基金連合会 「確定拠出年金統計資料(2019年3月末基準)」より
資産額は全体で189,768,955万円とかなり大きくなっています。前年と比較しても27,514,804万円増えています。それだけなにかしらの金融資産がiDeCoで買われたってことですね。
一人あたりでみると106万円です。
一人あたりの金額が年々減ってきているのは新規加入者が増えていること、新規加入者の多くが掛金上限が低い会社員だからでしょう。
ちなみに企業型は2019年3月時点の資産額は1,254,717,483万円あります。2つ合わせればかなり影響力のある金額となっています。
特別法人税が凍結するだけで廃案としないのはこれだけの金額があるからもし取れたらかなりおいしいからなんでしょうかね・・・凍結が解除されたら影響が計り知れません。
掛け金額
出所:国民年金基金連合会 「確定拠出年金統計資料(2019年3月末基準)」より
次に掛け金額です。
掛け金額は18,350,000万円と加入者が増えるに伴い年々増えています。
ちなみに企業型は100,770,027万円あります。
合わせて考えると無視できないくらい大きくなってきましたね。
1人あたりは17万円(年間)となっています。
こちらはそれほど大きな変化はありません。
個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の運用商品選択状況
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