暴落時に「買い場きた」とか言っている人がいるうちは株価は底ではない件

久しぶりに大きめの下げが来ていますね。

新型コロナウィルスの企業業績への影響を懸念とも大統領選挙でのサンダースの勝ちを株価が織り込み始めたとも言われています。(サンダースは大手IT企業の解体など株価的にマイナスな発言が多いため)

もともと株は昨年後半くらいからかなり上がってきましたからそろそろ調整のネタを探していた時期でもあるのでしょう。

そんな暴落ですが、長いこと株式相場をみてきてわかっていることがあります。

それは大きな暴落の場合、「買い場きた」とか言っている人がいるうちはぜんぜん底ではないってことです。

今回はこの件を見ていきましょう。

落ちてくるナイフを掴む人がいる時はまだまだ底ではない

有名な暴落時の株式格言に「落ちてくるナイフを掴むな」というものがあります。

言葉の通り、暴落時に株を買うことは落ちるナイフを掴むと同じで怪我するぞ。

床に刺さったのを確認してから買いなさいってことです。

株価の底は正直誰にもわかりません。

ですから底だと思ってもまだまだ下がある可能性があるのです。

しかし、多くの方は値ごろ感から株を買ってしまうんですよね。

少し前は1,000円だったものが900円になっていると安い!!と思ってしまうのです。

これは人間の心理的部分が多分に含まれている話なので仕方ない部分もあるのですが・・・

そのような人がたくさんいる時点はまだまだ株は下げる要素を多く含んでいます。

本当に大暴落のときの底はその人達が我慢できずに損切りした辺りになります。

つまり、落ちてくるナイフを掴む人がいる時はまだ底ではないのです。

総悲観が漂い出したころが底なのです。

一般投資家の心理を逆張りしよう

基本的に相場は一般投資家の思うことと逆に動くケースが多いです。

靴磨きの少年の話なんかはその典型でしょう。

「靴磨きの少年」とはケネディ大統領の父の相場師ジョセフ・ケネディ氏の有名なエピソードです。
アメリカのバブルの真っ最中にケネディ氏が街中で靴磨きをしてもらってました。
そのときにその靴磨きの少年が「この株あがりますよ」「相場はまだまだ上昇し続けるから買わないと損です」とか語りだしたそうです。
それを見たケネディ氏はすべての持ち株を売却。
その後、すぐに株価は大暴落しました。
それが世界恐慌が始まった日として有名な「暗黒の木曜日」です。
そこからダウは最高値から89%下がったそうです・・・。
それ以来、普段株に興味を持たなさそうな方たちが興味を持ち出したら天井が近いことを表す表現として「靴磨きの少年が株のウンチクを語りだしたら天井という言葉が使われています。

つまり、狙ったように株価は一般投資家の動きの逆になるってことです。

一般投資家が群がってきたら天井が近い、一般投資家がいなくなったら底が近いということになります。

それでは一般投資家の心理を見るにはどうしたらよいのでしょう?

一番分かりやすいのがTwitterやフェイスブックなどのSNSです。

発言の傾向を見ていると一般投資家の心理が見えてきます。

また、ブログ村などを見てみるのもよいでしょう。

ブログ村はブログのリンク集みたいなものですが、カテゴリーに分けれれておりそこの株に関するブログをみればよくわかります。

ブログ村には注目記事というものがあります。直近でアクセスが多いブログ記事がわかるのです。

そこを見ても一般投資家の心理が見えてきますね。

しかし、中には実際に落ちるナイフを掴んだ話や買い場来たぞと書いている人も多いですね。

つまり、まだまだ総悲観にはなっていないのです。

実際、本当の大暴落になったら「大暴落が来たら株を買おう」と言っている人で実際買える人はほとんどいないといないでしょう。

今回の下げはまだまだ序の口

ちなみに今回の下げのレベルはリーマンショックなどと比較してどうなのでしょう?

最近株を始めた方はイメージが沸かないと思いますので当時の株価の状況をご説明しておきましょう。

実はまだまだ全然なんですよ。(これからの可能性もあります)

リーマンショック時のNYダウ

まずNYダウです。

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください

NYダウ
月終値(ドル)前月比(ドル)
2007年7月(参考)13,357.74
2008年8月11,543.55165.531.45
2008年9月10,850.66-692.89-6.00
2008年10月9,325.01-1,525.65-14.06
2008年11月8,829.04-495.97-5.32
2008年12月8,776.39-52.65-0.60

リーマンショックが実際に起こったのは2008年9月ですが、その前からサブプライムローンの問題が燻っていました。

2007年7月にBNPパリバ社傘下のファンドの支払い停止報道があり、そのころからすでに懸念があり、株価が軟調気味でした。

それがリーマン・ブラザーズ破綻でトリガーが引かれた感じですね。

9月からみても年末までに25%近く下がっている計算となります。

サブプライムローンの問題がでてくる2007年7月比較だと35%近く下がっていますね。

リーマンショック時の日経平均

次は日経平均です。

前述のように日本の金融機関はそれほどサブプライムローンを買っておらず直接の影響は少ないはずなのにこんなに下がっているんですね。

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください

日経平均
月終値(円)前月比(円)
2007年7月(参考)16,569.09
2008年8月13,072.87-303.94-2.27
2008年9月11,259.86-1,525.65-14.06
2008年10月8,576.98-2,682.88-23.83
2008年11月8,512.27-64.71-0.75
2008年12月8,859.56237.294.07

実は日経平均はNYダウ以上に下がっているんですね。9月からみても年末までに35%近く下がっている計算となります。

10月なんて23%の下げですからね。

恐ろしい限りです。

サブプライムローンの問題がでてくる2007年7月比較だと46%近く下がっています

ちなみに日ベースでみるとこんな感じに大きく下げています。

・10月8日 マイナス9.3%
・10月10日 マイナス9.6%
・10月16日 マイナス11.4%
・10月24日 マイナス9.6%

当時と比べるとそもそもの日経平均が違いますので単純比較できませんが、マイナスのパーセンテージはかなり少ないことがわかると思います。

ちなみに個別銘柄はもっと下がっています。多くの銘柄が株価指数よりも大きく下げているんですよ。

頭と尻尾はくれてやれ

投資のプロでも株価の底をピンポイントであてるのは不可能です。

ですからもう底だって思ってもそこが底だとは限らないのです。

落ちるナイフになるかもしれないですからね。

ですから天井と底を狙うのではなく1番美味しいお腹だけを食べないさいってことです。

これが暴落時に私が最も肝に命じている格言ですね。

まとめ

今回は「大暴落時の底は「買い場きた」とか言っている人が誰もいなくなるときである件」と題して暴落時の心得について見てきました。

ぜひ知っておきたいのが投資のプロでも株価の底をピンポイントであてるのは不可能であるってことです。

ですからそこを狙うのではなく底を確認してから入りたいところですね。

ちなみに気絶投資法が最強であるってデータもあるんですよ。(何もしない投資法)

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

また、こういう相場の場合には少しの資金でちょっとずつ打診的に買いすすめていくことやポイント投資なんかも有効ですよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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