国民一律10万円支給される「特別定額給付金」のマイナンバーを使ったオンライン申請時の注意すべきポイント

新型コロナウィルス感染症に対する経済対策の目玉として実現した国民一律に10万円の現金給付をする「特別定額給付金」の申請が始まりました。

一部自治体では先行してすでに手渡しで給付も行われていますね。

ただし、多くの自治体はこれからとなります。

また、給付もオンライン申請の方優先となりますので、マイナンバーカードをすでに取得して準備ができている方はオンラインでの申請がおすすめです。

ただし、マイナンバー自体がかなりややこしい制度なのもあり、同じく経済対策の目玉である売上が大幅に落ち込んだ中小企業に最大200万円、個人事業主に最大100万円を支給する持続化給付金と比較するとちょっとややこしいところもあります。

そこで今回は「定額特別給付金」のマイナンバーを使ったオンライン申請を分かりやすく解説していきます。

特別定額給付金の支給方法は2パターン

今回の特別定額給付金は以下の2パターンのどちらかを選択して申請することになります。

なお、申請をしないともらえませんのでお気をつけくださいね。

郵送申請方式

市区町村から受給権者宛てに郵送された申請書に振込先口座を記入し、振込先口座の確認書類と本人確認書類の写しとともに市区町村に郵送

自治体からの申請書が郵送されてきます。(住民票の住所)

その申請書に必要事項を記入して本人確認書類の写しを添付して提出すると後日振込みとなります。

前回の定額給付金と違い、基本的に窓口にいかなくても手続き出来る形となっています。

自治体からの申請書を待って、そこから記入して郵送。

内容を自治体で確認して振り込みですからオンライン申請と比較して入金は遅くなります

なお、郵送の時期や振り込みの時期は自治体によって大きく異なっていますのでご注意ください。

特に人口の多い自治体は準備も大変なのか手続きは遅くなる予定ですね。

オンライン申請方式(マイナンバーカード所持者が利用可能)

マイナポータルから振込先口座を入力した上で、振込先口座の確認書類をアップロードし、電子申請(電子署名により本人確認を実施し、本人確認書類は不要)

もう一つがオンラインでの申請です。

世帯主の人がマイナンバーカードを取得している場合のみとなりますが、オンラインでの申請も可能です。

オンラインの場合は、自治体の受付も早くから始まりますし、郵送の時間、内容確認の時間が削減できますから入金も早くなる予定です。

マイナンバーカードを所持している方はオンライン申請をを利用するのがおすすめです。

ただし、マイナポータルを利用しての申請はちょっと慣れないとややこしいところもあります。

ちなみにマイナポータルとはマイナンバーカードを利用した政府のオンラインサービスです。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

特別定額給付金をオンライン申請でメリット

上記のように今回の特別定額給付金は2つのパターンで申請が可能ですがオンライン申請の方がメリットは大きいです。

最大のメリットは自治体からの郵送を待たずに申請ができますし、自治体の審査もスムーズですから振り込みが早く行われる可能性が高いことです。

少しでも早く現金が欲しい方はオンラインを利用するのが良いでしょう。

ただし、オンライン申請をするには下記のとおりいくつかの条件があります。


特別定額給付金のオンライン申請の条件

特別定額給付金をオンライン申請で行うにはいくつかの条件があります。

順番に見ていきましょう。

マイナンバーカードが必須

まずはオンライン申請を行うためにはマイナンバーカードが必須となります。

マイナンバーカードは身分証明書として使えるマイナンバーが記載されたカードです。

確定申告の際のe-Taxに利用できたり、多くの自治体で住民票や印鑑証明書をコンビニで発行できるかなり便利なカードです。

ただし、発行に1ヶ月ほど時間がかかりますので、今から申請して今回の定額特別給付金に使うのは微妙かもしれません。

マイナンバーカードを利用すると25%のポイントが貰えるマイナポイントにも利用されることが計画されていますので作っておくのもおすすめですけどね。

2回目の特別定額給付金がある可能性もありますし。

マイナンバーカードのメリットや発行方法はこちらの記事を御覧ください。

対応スマホもしくはICカードリーダライタが必要

また、マイナンバーカードを読み込むためのICカードリーダーライタもしくはNFC対応のスマートフォンが必要です。

NFCとは簡単にいえばお財布携帯についている機能で日本のメーカーが発売した多くのAndroid端末、iPhoneなら7以降の機種なら対応できます。

具体的な対応機種についてはこちらのサイトを御覧ください。

>>マイナポータル対応スマートフォン

ICカードリーダ・ライタは下記のような商品でパソコンとマイナンバーカードをつなぐために必要となるものです。

対応スマートフォンを持っていない方はこちらを用意した方が安く済むと思われます。(現在、定額特別給付金の影響なのか品切れ続出との話ですが・・・)

実際の作業はどちらを選んでも大差ありません。

オンライン申請の時期は自治体次第

オンライン申請が出来るかどうかは自治体次第です。

人口が多い都市部はまだ対応できていない自治体も多いですが、そうでない地域は多くがすでに申請受け付けが始まっています。

ただし、実際に振り込みされるタイミングは自治体によります。

オンライン申請受付が開始されている自治体は以下の資料を御覧ください。日に日に対応自治体が増えていっていますね。

>>オンライン申請が開始されている自治体

まだ、オンライン申請が始まっていない自治体も遅くとも5月末までには受付を開始するとのこと。


オンライン申請の注意すべきポイント

それでは実際に定額特別給付金をオンラインで申請を行う際のポイントをご紹介します。

大まかな流れは総務省の特設サイト「特別定額給付金」が非常に詳しくわかりやすいですからそちらをご参照ください。

>>特別定額給付金

自分の自治体が対応済かの確認

まずは自分の住んでいる自治体がマイナンバーでのオンライン申請にすでに対応しているのかを確認します。

そもそもまだ対応していなければ使えませんからね。

確認の仕方は簡単です。

マイナポータルへアクセスします。

>>マイナポータル

すると地域を選んでくださいという画面となります。

そこで自分が住んでいる自治体を選んで、ぴったり検索→特別定額給付金を選択すると現在の対応状況がわかります。

申請するボタンが表示

すでに対応している自体の場合には「申請する」ボタンが表示されます。

定額特別給付金申請可能

そのまま申請に進めることができます。

申請するボタンが表示されない

申請するボタンが表示されない場合には「準備中」と表示されていると思います。

定額特別給付金準備中

まだ自治体がマイナンバーでのオンライン申請に対応していないということですから少々お待ち下さい。

対応次第、申請するボタンが表示されるようになります。

動作環境のチェック

申請するを選択するとマイナポータルぴったりサービスの手続きとなります。

今回かなりややこしいのがここです。動作環境の条件が少し古くなってしまっているんですよ。

つまり、新しいOSだと使えないという変なハードルになってしまっているんです。

この手のサービスはほとんどそうですが、MACOSの最新バージョンだとできないケースが多いのでお気をつけください。

マイナポータルぴったりサービスを利用しようとすると使っているOSやブラウザなどのバージョンチェック、マイナポータルAPがインストールされているか、ICカードリーダ・ライタ、マイナンバーカードが揃っているかなどのチェックが入ります。

そのチェックをクリアしないと次の画面に進めないのです。

つまり、足切りなんですね。

ちなみにOSやブラウザのバージョンは以下が条件となります。

OS:Microsoft Windows 8.1、Microsoft Windows 10
ブラウザ:Microsoft Internet Explorer(バージョン11)、Microsoft Edge(バージョン40以降)、Google Chrome(バージョン61以降)
OS:macOS 10.12 Sierra、macOS 10.13 High Sierra、macOS 10.14 Mojave
ブラウザ:Safari(バージョン12以降)、Google Chrome(バージョン63以降)
OS:Android 6.0以降
ブラウザ:Google Chrome(バージョン63以降)
OS:iOS(バージョン13.1以降)
Safari(バージョン13以降)

最新のMACOSを使っている方

MACの方で最新バージョンを使っていると以下のようにバージョンチェックで進めなくなります。

定額特別給付金電子署名不可

私もこうなりました・・・

その場合はこんな裏技もあります。

私もずっとMACなので電子申告(e-Tax)などこの手の申請ののときはいつもこの方法を利用していますね。

マイナンバーカードの電子署名

もう一つ注意すべき点があります。

それはマイナンバーカードの電子署名です。

今回の特別定額給付金の申請にはマイナンバーカードが必要ですがちょっとした罠があるのです。

それはマイナンバーを発行するときに電子署名を発行していないと使えないのです。

この場合は電子署名を付与してもらうために市役所に出向く必要があります。

有効期限、引っ越しも注意

マイナンバーカード自体は10年の有効期限があります。

しかし、マイナンバーカードの電子署名の有効期限は5年(誕生日基準)となっていますので、更新をしないと使えなくなります。

ちょうどマイナンバーカードをスタート時に発行した方がその期限を迎えてるんですよ・・・

一応郵送で有効期限通知書なるものが届くそうなのですが、更新しているのかはご注意ください。

また、引っ越しをして住所が変更になったり、結婚などして名前が変わった場合も無効になっています。

当然、有効期限が切れたり、無効になっていれば使うことはできませんので市役所に出向いて更新手続きをする必要があります。

私も実は住基カードのときに引っ越しで住所が変わってこの罠にハマってしまったことがあったんですよね・・・

パスワードに注意

上記項目をクリアすればあとはそれほど難しいことはありません。

ただし、注意が必要なのがパスワードの取り扱いです。

パスワードを入力する箇所は数回あり、何度も間違えると市役所にリセットに出向かないといけなくなります

マイナンバー読み込み時

まずはマイナンバーの読み取り時に必要なパスワードは「券面事項入力補助用暗証番号」です。

こちらは数字4桁の番号となります。

電子署名時

次は振込先口座確認のための書類に電子署名する際です。

このときに使うのは「署名用電子証明書」です。

こちらは英数字6文字以上16文字以下の暗証番号となります。

私も昔、電子申告(e-Tax)の際に番号を間違えて市役所にリセットに行ったことがあります・・・

かなり面倒ですからお気をつけください。

マイナンバーの暗証番号について詳しくはこちらの記事を御覧ください。

まとめ

今回は「国民一律10万円支給される「特別定額給付金」のマイナンバーを使ったオンライン申請時の注意すべきポイント」と題して特別定額給付金をオンラインで申請するときに注意したいポイントを見てきました。

特に動作環境の部分、パスワードの部分で引っかかる人が多そうな予感です。

そこさえクリアしてしまえば簡単ですから問題ないんでしょうけどね・・・

持続化給付金のオンライン申請と比較するとハードルは少し高めの気がしますね。

実際に申請してみました。詳しくはこちらの記事を御覧ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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「特別定額給付金」のオンライン申請時の注意すべきポイント (1)
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