新型コロナウィルスで落ち込んだ経済対策の目玉として導入された売上が大幅に落ち込んだ中小企業に最大200万円、個人事業主に最大100万円を支給する持続化補助金。
私も実際に申請してみました。(本業の一つの事業が新型コロナウィルスにより皆無になってしまった影響で対象になるんですよ)
持続化補助金のWEBサイトが公開されてすぐに申請してみましたのでかなり早い方だと思います。
今回は実際に申請してみて感じた注意すべきポイントをご紹介します。
今後、申請される方の参考になれば幸いです。
なお、持続化給付金の詳しい内容についてはこちらの記事を御覧ください。
持続化給付金の申請で注意すべきポイント
今回の持続化給付金は基本的にWEBからの申請となります。
WEBで申請が難しい方は後日、申請サポート会場が用意されるとのことです。
申請自体は経済産業省(中小企業庁)に設置された以下の専用のサイトから行えます。
>>持続化給付金
具体的な申請方法等は上記のサイトにかなり詳しく書いてありますので解説は控えまして、私が実際にここわかりにくいな・・・って感じた点をご紹介しましょう。
確定申告書等は1ページごとにアップロード
まず、おいおい。。って思ったのが確定申告書等のアップロードが1ページごとである点です。
個人事業主の場合には確定申告書第一表(1枚)と所得税青色申告決算書(2枚)、売上台帳等のアップロードが必要となりますが、1枚1枚のデータが必要となります。
電子申告で確定申告されている方は確定申告書と青色申告書のファイルがあると思いますのでそれをそのままアップロードするもんだとおもったらそうではなく、確定申告書は1枚目だけ必要、青色申告書は1ページ目の損益計算書と2ページ目の月別売上金額が分かる資料だけが必要となります。
貸借対照表等は必要ありません。
ですからそのままでは利用できませんので、1枚ずつPDF・JPG・PNGファイルにしてあげる必要があります。
私は元のファイルから1枚ずつPDF化して用意しました。
これからスキャナーなどで取り込む人はまとめてやらず、1ページごとにやるようにすれば手間が省けると思います。
法人の方も書類こそ違えどやり方は同じです。
お気をつけください。
確定申告書の第1表には収受日付印が必要
もう一つ面倒だな・・・って感じたのが確定申告書の第一表の収受日付印です。
確定申告を提出するときに控えを作成して直接提出している方は税務署側で収受日付印を押してくれます。
その印が必要となるのです。
私の場合にはe-Taxで申請していますので収受日付印の代わりにe-Taxの受信通知が必要となります。
e-Taxの受信通知なんてもらってないって方はe-Taxのマイページのメッセージボックス一覧にいくと提出時に国税庁から届いているはずですのでそれをPDF化して提出します。
出所:e-Tax 受付システムの利用方法より
収受日付印や受信通知がない場合
もし、確定申告書の控えを作らずに提出していたりすると収受日付印が押した書類がないと思います。
この場合には納税証明書で代替えできるとのこと。
なお、納税証明書は税務署で発行できますが、混雑する可能性が高いです。
オンライン請求も可能ですのでそちらを利用すると良いでしょう。
詳しくは国税庁のHPをご覧ください。
本人確認書類は裏表必要
もう一つ面倒だな・・・って思ったのが本人確認書類の扱いです。
私は運転免許書を利用しましたが、変更等の裏書きがない場合もその確認だと思いますが、裏表の提出が必要となります。
こちらもPDF・JPG・PNGファイルでの提出となります。
iPhoneで写真を取る場合は要注意
スマホなどで撮影して利用することもできますが、その場合には機種によってはPDF・JPG・PNGファイルに変換してあげる必要があります。
例えばiPhoneの場合には写真データはHEICファイルなんですよ。
ですからそのままでは使えないのです。
以下のサイトなどでHIECをJPGなどに変換をしないと今回の申請には利用できないんですよ。
通帳も同様ですね。写真で提出することもできますが、PDF・JPG・PNGファイルにしてあげる必要があります。
受付メールは来なかった
通常この手の申請を行うと受け付けました的なメールが来るものですが、そういった類いのメールは今のところ届いていません。
混雑しているという話ですからその影響かもしれませんし、送らない仕組みなのかもしれません。
初回にパスワード等を決める前には仮登録メールはとどきましたが・・・
間違い指摘はマイページで
なお、間違い等がある場合にはマイページで指摘されるとのこと。
すでにネットで見ていると指摘された方もみえるようですからそちらで確認しましょう。
メールで指摘事項を送ると書いてありますが、指摘された方もまだメールは来てないとおっしゃってました。
システム的にまだ追いついていないのか、人的パワーが足りないのか・・・
ログインできない人はキャッシュの削除
ネットで見ていると持続化給付金のページへログインできたい人がたくさんいます。
おそらく混雑しているからだと思いますが、もう一つ理由があります。
それはブラウザ側のキャッシュです。
一度失敗したキャッシュが残ってしまっていてそのまま表示されているケースも多いんですよ。
何回もログインできないって方は一度キャッシュの削除を試してみてください。
代表的なブラウザのキャッシュ削除方法を記載しておきます。
Firefox:環境設定→プライバシーとセキュリティ→Cookieとサイトデータ
Safari:環境設定→プライバシー→WEBサイトデータを管理
まとめ
今回は「持続化給付金の申請完了。実際に申請してみて感じた注意すべきポイント」と題して実際にやってみて持続化給付金の申請でひっかりやすそうなポイントをご紹介しました。
持続化給付金の申請はそこまで難しいものではありませんが、PCの扱いになれていない人だとファイルなどで混乱するかもしれません。
なお、持続化給付金を受給された方はNHKの免除制度も利用できますので合わせて申請しましょう。
また、まだ未入金の方はこちらの記事も合わせて御覧ください。
不正対策は大丈夫なのか?
実際に申請してみて感じたのはかなり簡単だし、不正が横行しそうだな・・・ってことです。
ただし、不正は以下の通りかなり厳しく罰せられますし、簡単にばれるので絶対やめましょうね。
提出された証拠書類等について、不審な点が見られる場合、調査を行う ことがあります。調査の結果によって不正受給と判断された場合、以下 の措置を講じます。
①給付金の全額に、不正受給の日の翌日から返還の日まで、年3%の割合で算定した延滞金を加え、これらの合計額にその2割に相当する額を加えた額の返還請求。
②申請者の屋号・雅号等を公表。不正の内容が悪質な場合には刑事告発。出所:経済産業省「持続化給付金説明資料」より
振り込みが遅いという方も多いようですがもともと申請してから2週間程度となっていますのでもう少し気長に待ちましょう。
なお、支払いはおそらく総合振込で行っているでしょうから、まとめて朝反映されるケースが多いようです。(どうやらみずほ銀行からの送金のようですからみずほ銀行同士の場合は反映は早いですが・・・)
商売やネットオークションなどの個人間取引をしていると、相手方から「振込したよ」と連絡があったのに銀行で通帳記帳したり、ネットバンキングで見ても振込が確認できないというトラブルはよくあります。私も何度か経験したことがありますね。[…]
また、不明点は専用問い合わせ窓口(コールセンター)が用意されていますのでそちらにお問い合わせください。
03-6831-0613(通話料がかかります)
【5月・6月】
全日8:30~19:00
【7月】
日曜日~金曜日8:30~19:00(土祝日を除く)
【8月以降】
日曜日~金曜日8:30~17:00(土祝日を除く)
なお、国民一人当たり10万円の現金給付を行う特別定額給付金もマイナポータルを使った申請についてはこちらの記事を御覧ください。
なお、今回ご紹介した持続化給付金以外にも新型コロナウィルス対策として様々な制度が始まっています。
これらをうまく使ってこの難局を乗り切りたいですね。
●売上が半減した中小企業等に最大200万、個人事業主に100万円を支給する「持続化給付金」
●休業している方を失業とみなして失業保険を支払う「みなし失業」
●家賃の3分の2を半年分補助「特別家賃支援給付金」
●原則3ヶ月、最大9ヶ月、 家賃相当額を自治体から家主さんに支給する「住宅確保給付金」
●住民税の全部または一部の納付を免除してくれる制度です。「住民税の減免制度」
●国民健康保険を安くすることが出来る「国民健康保険の減免制度」
●国民年金を免除することが出来る「国民年金保険料免除制度」
●税金や社会保険の支払いを遅くすることが出来る「税金等の納税猶予制度」
●学生に最大20万円を給付する「学生支援緊急給付金」
最後まで読んでいただきありがとうございました。
フェイスブックページ、ツイッターはじめました。
「シェア」、「いいね」、「フォロー」してくれるとうれしいです