新型コロナウィルス感染症に対する経済対策の目玉として実現した国民一律に10万円の現金給付をする「特別定額給付金」の申請がスタート。
私が住んでいる自治体もようやくマイナンバーカード申請の方の先行受付が始まりましたので早速やってみました。
非常に簡単でしたが、やってみて分かった落とし穴もありましたのでご紹介しましょう。
なお、同じく経済対策の目玉である売上が大幅に落ち込んだ中小企業に最大200万円、個人事業主に最大100万円を支給する持続化給付金についてはこちらを御覧ください。
マイナンバーカードでの特別定額給付金申請の落とし穴
今回の特別定額給付金の申請は郵送もしくはマイナポータルを使ったマイナンバーカードでの申請となっています。
マイナンバーカードの申請も2つのパターンに分かれており、ICカードリーダライタでの申請もしくは対応スマホでの申請となります。
今回私はe-tax用にマイナンバーカードもICカードリーダライタを持っていましたのでそちらで申請でやってみました。基本的に対応スマホ+マイナンバーカードでの申請の方も落とし穴となる部分は同じだと思われます。
申請方法について詳しくはこちらの記事を御覧ください。
家族分は手入力の落とし穴
まずは1つ目の落とし穴です。
マイナンバーカード方式で申請をする際に基本的な情報はマイナンバーカードから読み込みを行います。
そのため、入力はメールアドレスや連絡先電話番号、振込先口座等で済むのですが、一つ大きな落とし穴になりそうな点がありました。
それが「家族のデータは読み込まれない」ということです。
つまり、家族については自分で手入力が必要となります。
特別定額給付金は世帯主が家族分も申請します。
ですから手入力を忘れてしまうとその分がもらえる金額に反映されない可能性も考えられますから注意が必要です。
つまり
ってことです。
実際に家族の名前の入力をしない場合にどうなるのかわかりませんが、もしものことを考えれば忘れず入力しておきたいところ。
ちなみに郵送に場合でも家族ごとに要不要のチェック欄があり、不要にチェックしてしまうと特別定額給付金が入らないという罠があります。
なお、家族についてはマイナンバーカードもいりませんし、マイナンバーを入力する項目もありませんでした。
パスワードの落とし穴
次はパスワードです。
マイナンバーカードには4つのパスワードがありますが、今回の特別定額給付金の申請で利用するのは2つのパスワードです。
パスワードを入力する箇所は数回あり、何度も間違えると市役所にリセットに出向かないといけなくなります。
マイナンバー読み込み時
まずは一番始めにマイナンバーの情報を読み取る際に必要なパスワードは「券面事項入力補助用暗証番号」です。
こちらは数字4桁の番号となります。
ちなみに数字4桁の暗証番号は他にも利用者証明用電子証明書、住民基本台帳事務用があります。
もし、それぞれ別の暗証番号にしている場合はお気をつけください。
電子署名時
次は振込先口座確認のための書類に電子署名する際です。
このときに使うのは「署名用電子証明書」です。
こちらは英数字6文字以上16文字以下の暗証番号となります。
パスワードを何度も間違えるとどうなる?
前述したようにパスワードを何度も間違えると市役所でロック解除が必要となります。
私も昔、電子申告(e-Tax)の際に番号を間違えて市役所にリセットに行ったことがあります・・・
かなり面倒ですからお気をつけください。
マイナンバーの暗証番号について詳しくはこちらの記事を御覧ください。
マイナンバーカードには電子署名の落とし穴
もう一つ多くの方が嵌りそうな落とし穴があります。
それはマイナンバーカードの電子署名です。
今回の特別定額給付金の申請をマイナンバーカードで行うにはマイナンバーカードに電子署名を入れている必要があります。
マイナンバーカードを作るときに電子署名を入れるか否かの選択があったんですよ。
もし電子署名を入れていない場合はそのままでは特別定額給付金の申請には使えませんので、電子署名を付与してもらうために市役所に出向く必要があります。
有効期限、引っ越しも注意
マイナンバーカード自体は10年の有効期限があります。
しかし、マイナンバーカードの電子署名の有効期限は5年(誕生日基準)となっていますので、更新をしないと使えなくなります。
ちょうどマイナンバーカードをスタート時に発行した方がその期限を迎えてるんですよ・・・
一応郵送で有効期限通知書なるものが届くそうなのですが、更新しているのかはご注意ください。
また、引っ越しをして住所が変更になったり、結婚などして名前が変わった場合も無効になっています。
当然、有効期限が切れたり、無効になっていれば使うことはできませんので市役所に出向いて更新手続きをする必要があります。
私も実は住基カードのときに引っ越しで住所が変わってこの罠にハマってしまったことがあったんですよね・・・
特別定額給付金振込先口座確認書類の落とし穴
もう一つ落とし穴があました。
特別定額給付金の振込先口座です。
基本的にどこの銀行でも構いません。当然ネット銀行でも構いませんが、振込先口座の確認書類画像が必要となります。
そこに落とし穴がありました。
以上の書類を用意する必要があります。
当初、私は楽天銀行で振り込みをしてもらうおうと考えていました。
しかし。。。上記の資料が用意できないんです。
ネット銀行の場合は「口座番号と口座名義カナ氏名がわかる画像」をスクリーンショットかなんかでとればよいのですが、楽天銀行の場合、口座名義カナ氏名と口座番号が書いた画面が見つからなかったんですよ。
口座名義はすべて漢字表記となっていました・・・
さすがに楽天銀行も特別定額給付金のことまで考えて設計してないでしょうから仕方ないですけどね・・・
もしかしたら見つけられなかっただけでどこかにあるかもしれませんが・・・
通常の銀行なら通帳に口座番号と口座名義カナ氏名がわかる場所がありますのでそちらを利用すればよいです。
ネット銀行を使う場合は口座番号と口座名義カナ氏名がわかる場所を予め探しておきましょう。
※ネット銀行でもキャッシュカードがある銀行ならそちらに口座番号と口座名義カナ氏名が書いてあります。
※カナでも漢字でも良いとなっているとの情報をもらいました。もしかしたら条件が緩和されたのか、自治体でルールが多少違うのかもしれません。
まとめ
今回は「特別定額給付金の申請完了。実際に申請してみてわかった落とし穴」と題して実際にやってみて感じた特別定額給付金のひっかりやすそうなポイントをご紹介しました。
基本的には簡単なんですが、今回ご紹介した点は落とし穴となりえますのであらかじめご注意くださいね。
ちなみに私の場合は申請まで10分掛らなかったくらいですね。
大半は楽天銀行で口座番号と口座名義カナ氏名がわかる場所を探す時間でした(笑)
また、申請後はメールで控えも送ってくれますので控えがこない持続化給付金の申請よりは親切な気もしましたね。
申請自体が楽なのは持続化給付金の方でしたが・・・このあたり統一できなかったんですかね。個人向けと事業所向けの違いはありますが・・・
また、振り込みが遅いという方も多いようですがもともと申請してから早くて5月末程度となっていますのでもう少し気長に待ちましょう。※5月18日すでに入金されていました。マイナンバーカードを使うと早いですね。
なお、銀行処理されると今は多くの銀行で即日入金されるようになっています。
また、今回ご紹介した特別定額給付金にも新型コロナウィルス対策として様々な制度が始まっています。
これらをうまく使ってこの難局を乗り切りたいですね。
●売上が半減した中小企業等に最大200万、個人事業主に100万円を支給する「持続化給付金」
●休業している方を失業とみなして失業保険を支払う「みなし失業」
●家賃の3分の2を半年分補助「特別家賃支援給付金」
●原則3ヶ月、最大9ヶ月、 家賃相当額を自治体から家主さんに支給する「住宅確保給付金」
●住民税の全部または一部の納付を免除してくれる制度です。「住民税の減免制度」
●国民健康保険を安くすることが出来る「国民健康保険の減免制度」
●税金や社会保険の支払いを遅くすることが出来る「税金等の納税猶予制度」
●国民年金保険料を減免できる「国民年金減免制度」
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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