ソフトバンクグループがそれでも割安な理由。2020年3月期決算で過去最大の赤字を計上。

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ソフトバンクグループの2020年3月期の財政状態

次は財政状態を見ていきましょう。

なお、財政状態の見方についてはこちらの記事も合わせて御覧ください。

2020年3月31日:資産

まずは資産です。

2020年3月31日37,257,292百万円
2019年3月31日36,096,476百万円
増減1,160,816百万円

出所:ソフトバンクグループ株式会社「2020年3月期決算短信」より

前期の決算日よりも資産は増えています。

大きく増えたのが使用権資産1,293,692百万円の増となっています。

逆に大きく減ったのが有形固定資産で2,806,188百万円の減となっています。

※使用権が増えて有形固定資産が減ったのは従来有形固定資産として計上されていたリース資産を使用権資産に振り替えしたことによるものです。あとは減価償却費分もありますね。


2020年3月31日:負債

次は負債です。

2020年3月31日29,884,375百万円
2019年3月31日27,087,272百万円
増減2,797,103百万円

出所:ソフトバンクグループ株式会社「2020年3月期決算短信」より

負債も増加していますね。

資産よりも多く増加しているのはちょっと気になるところ。

ソフトバンクビジョン・ファンド/デルタファンド事業の外部投資家持分が大きいですね。

また、有利子負債が減ってリース債務が増えています。これは使用権の話と同じで会計処理が有利子負債としていたものをリース債務に変更になったことによるものです。

ソフトバンクグループの有利子負債

ソフトバンクは過去からずっとそうですが、かなりレバレッジ(借金)を掛けて商売を広げ成功してきた企業です。

そのため有利子負債(利息を払わないと行けない負債)がかなり多くあります。

グループごとの有利子負債とリース債務残高も確認しておきましょう。

2019年3月31日2020年3月31日増減
ソフトバンクグループ7,445,551百万円8,247,062百万円801,511百万円
ソフトバンク3,186,618百万円3,828,904百万円642,286百万円
ヤフー(Zホールディングス)130,099百万円839,042百万円708,943百万円
ソフトバンクビジョンファンド36,571百万円581,543百万円544,972百万円
その他273,152百万円259,802百万円△13,350百万円
リース債務102,193百万円102,193百万円
スプリント4,428,378百万円△4,428,378百万円
合計15,685,106百万円14,272,208百万円△1,412,898百万円

出所:ソフトバンクグループ株式会社「2020年3月期決算短信」より

有利子負債はスプリントが連結対象から外れた部分が大きくそれの分が減ったため全体としては少なくなっています。

しかし、ソフトバンクグループとしてもソフトバンク(電話事業)としてもZホールディングス(ヤフー)としても有利子負債は増加傾向にあります。

借り入れをうまく使って規模を拡大してきたソフトバンクらしいと言えばらしいのですが・・・

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