先日お伝えしたとおり、SBI証券がPO(公募増資・売出)購入でIPOポイントを付与するキャンペーンを行っております。
その第一弾がソフトバンクのPOです。
過去も何度か行われたキャンペーンですが、このキャンペーンがあるときは大規模なPOが実施されているんですよ。
予想どうり大規模なPOが出てきましたね。
今回はこのソフトバンクのPOはIPOポイントもらうために買ってもいいのかを考えてみたいと思います。
SBI証券のPO銘柄購入でIPOチャレンジポイントプレゼントゲットとは
まずは今回の話の前提となります、PO銘柄購入でIPOチャレンジポイントプレゼントゲットについてみていきましょう。
IPOチャレンジポイントとは
IPOとは新規に公開される株を購入することで割安で公開されることが多いことや、人気となりやすいことからリスクが小さく大きく儲けられる投資対象です。
しかし、当選確率がかなり低いんですよ。お金掛けずに参加できる宝くじみたいなレベル・・・
しかし、SBI証券ではだれでもいつか当選できるようにと「IPOチャレンジポイント」というものを設けています。
IPOチャレンジポイントは、IPOの抽選に応募して外れた場合に付与。
IPO応募時に使用すると当選しやすくなるので、IPOチャレンジポイントを貯めていけばいつか当選することが出来るようになっているのです。
PO銘柄購入でIPOチャレンジポイントプレゼントゲット
PO銘柄購入でIPOチャレンジポイントプレゼントゲットはそんなIPOチャレンジポイントを一気にゲットできるチャンスなのです。
簡単に言えば通常はIPOで落選した場合にしかもらえないIPOチャレンジポイントがPO(公募増資・売出)の以下の条件でももらえるキャンペーンです。
出所:SBI証券「IPOチャレンジポイントプレゼントゲット」ページより
特に大きいのが当選して購入した場合には1単位で1ポイント(上限50ポイント)もらえるのです。
つまり、上限まで購入すると購入意思表示でもらえる1ポイント+購入でもらえる50ポイントで上限の51ポイントをゲットできるという感じですね。
なお、POはIPOと違ってそれなりに当選しやすいですから銘柄によってはたくさん購入することも可能です。
とくに今回ご紹介するソフトバンクのPOが大型ですから複数枚手に入れることも可能だと思われます。
IPOチャレンジポイントのことだけ考えれば大きなチャンスなんですよ。
PO銘柄購入でIPOチャレンジポイントプレゼントゲットについて詳しくはこちらの記事を御覧ください。
ソフトバンクのPOの概要
それでは今回のソフトバンクの株式の売出しの概要について見ていきましょう。
ちょっとややこしいですが、今回株式の売出しを行うのはソフトバンクグループの子会社「ソフトバンク」(9434)です。
携帯電話のソフトバンクですね。
ソフトバンクが上場するときには過去最大のIPOだと話題にもなりました。
売出しの概要
ソフトバンク株式会社普通株式
①引受人の買取引受けによる売出し:927,490,200 株
うち、
引受人の買取引受けによる国内売出し:670,474,800 株
海外売出し:257,015,400 株(海外引受会社による買取引受けの 対象株数 223,491,700 株及び海外引受会社に付与されるソフトバ ンク普通株式を追加的に取得する権利の対象株数 33,523,700 株)
②オーバーアロットメントによる売出し:100,571,200 株
出所:ソフトバンクグループ IR
かなりの大きな規模の売出しです。
国内だけでも6億7千万株ですからね・・・・
複数枚当選の確率はかなり高そうです。
今回の話はソフトバンクグループがファンド事業が大幅な赤字に陥ったことから資産売却を行っての資金調達の一貫となります。
なお、売り出し後もソフトバンググループジャパンの株式は40.4%保有するためソフトバンクはソフトバンググループの子会社のままとなります。
また、売出しに合わせて2020年10月1日から2021年3月31日まで自己株式の取得も行うとのこと。(取得株式の総数8,000万株、取得価額の総額1,000億円を上限)
売出し価格
9/14~9/16 のいずれかの日に売り出し価格は決定(最短で9/14 11:00)
ブックビル期間は9/8 00:00~9/16 11:00
ディスカウント率は
幹事
今回はかなり大きなPOですから主幹事も多いです。
引受:岩井コスモ証券、岡三証券、東海東京証券、水戸証券、西日本シティTT証券
SBI証券とソフトバンクは資本関係なし
今回のようなキャンペーンも実施されていますし、SBI証券の名前にSBとついていますのでSBI証券はソフトバンクグループの会社だと勘違いしている方が多いですが、実は違います。
正確には「昔はソフトバンクグループの会社だったけど今は違う」ですね。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
IPOポイントの価値と今回のソフトバンクPO参加の是非
SBI証券のIPOポイントは使うタイミングによりますが1ポイント1000円〜2000円の価値と考えられます。
もし今回の株購入でその分のマイナスまでで済むと考えるなら買う価値はあるかもしれません。
上限でもらえるのが51ポイントですから102,000円くらいの損で済むならってことですね。(今回の件でポイントのインフレが進みそうですからもう少し価値は低そう)
現在の価格をベースに考えると102,000円の損失は1.5%くらいのマイナスで実現しますので全然有り得る話なんですよ。
その点や過去の同キャンペーン時のPOの成績を踏まえると私はソフトバンクのPOについて
という結論としました。(価格決定時近辺の株価次第のところもあります)
規模が大きすぎる
なにより今回のPOは規模が大きすぎます・・・。
同じく規模の大きかったIPO時もソフトバンクは公募割れとなってしまいましたしね。
ただし、ソフトバンクは配当も高いですし業績も悪くありませんから長期で持つと考えている方にはありな選択かもしれません。
たとえマイナスになっても配当を含めどこかで盛り返す可能性はあります。
IPO時に購入した方も結局救われていますしね。
個人的にはソフトバンクは配当性向が高すぎて長期で持ちたいと思えないのでこの選択はしませんけどね。
過去の同キャンペーン時のPO
また、過去のPO(公募増資・売出)購入でIPOポイントを付与するキャンペーンの間に実施されるPOは厳しい結果が多かったことも大きいです。
特に覚えているのは2017年に実施された同キャンペーンのイデアインターナショナルやマルコのPO。
私は参加を見送っていますが、やられてしまった方がかなり多かったですね・・・
こんな感じだったんですよ。(終値ベース)※ディスカウント後がPOでの購入価格です
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
PO発表時 | 価格決定始 | 価格決定終 | ディスカウント後 | 受渡日 | |
イデアインターナショナル | 1,116 | 1,313 | 1,190 | 1,247 | 1,085 |
マルコ(MRKHD) | 502 | 459 | 416 | 416 | 378 |
菅氏の動向
もう一つソフトバンクのPOに影響を与えそうなのが菅官房長官の動向です。
現在、菅氏の次期総理候補がかなり有力になっています。
そんな菅氏の肝いりなのが携帯電話料金の引き下げです。
出馬会見でも携帯電話料金引き下げに対する熱意でしたね。
しかも営業利益20%は高すぎる。10%くらいが妥当。だとか4割程度引き下げの余地があるとかなり具体的に指摘しています。
もしそれが実現すればかなりの業績ダウンは避けられませんから現状の株価はかなり割高となるでしょう。
ソフトバンク株的にはこのあたりはかなり怖い部分かもしれません。
具体的にどのくらいまで業績が落ちるのかはこちらの記事でシュミレーションしていますので合わせて御覧ください。
まとめ
今回は「IPOチャレンジポイントのために「ソフトバンク(9434)」のPO(株式売出)に挑戦するべきか?」と題してソフトバンクのPOについて見てきました。
SBI証券のIPOチャレンジポイントはかなり価値の高いポイントです。
お宝IPOを当てればそれだけでも百万円近く儲けが出る可能性すらあります。
それだけ集めるのが大変なのですが今回のようなキャンペーンを利用することで効率よく集めることができます。
ただし、今回のソフトバンクのPOはリスクもそれなりにありそうですからそのあたりもしっかり考えて購入してくださいね。
今回のソフトバンクのPOに申し込むならIPOポイントの分だけSBI証券一択でしょうね。
CHECK! SBI証券
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