金融庁から2020 年9月末時点のNISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査 が発表されました。
つみたてNISAの加入者が順調に増加していますね。
最近、今まで投資に興味持っていなかった方からもつみたてNISAについて質問される機会が増えてきています。
私の身近でも実感がある結果となっていますね。
そもそもつみたてNISAってなに?どうやって始めたらいいの?って方はこちらの記事も合わせて御覧ください。
なお、こちらの資料の最新版はこちらの記事を御覧ください。
つみたてNISA、NISA、ジュニアNISAの口座数
まずはNISAファミリー(つみたてNISA、NISA、ジュニアNISA)口座数からみていきましょう。
令和2年(2020年)9月末時点のデータになります。
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査2020年9月末時点」より
令和2年(2020年)6月末時点データとの比較
比較のため、3ヶ月前の令和2年(2020年)6月末時点のデータもみておきましょう。
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査2020年6月末時点」より
全体でみると1,445万966口座が1,474万1,303口座になっていますので3ヶ月で390,337口座増えているということになります。
NISA口座数の増減
まずいちばん多いのがNISA(一般)で1,209万5,813口座と一番多くなっています。
3ヶ月前の令和2年(2020年)6月末時点では1,200万7,249口座でしたから3ヶ月で88,564口座増えた計算となります。
まだまだNISA口座も人気がありますね。
この間は新型コロナからの暴落から金融緩和による株価高騰が続いていましたのでNISAを利用する方が増えたのかもしれません。
つみたてNISA口座数の増減
次につみたてNISAをみていきましょう。
つみたてNISAは274万5,490口座となりました。
3ヶ月前の令和2年(2020年)6月末時点では244万3,718口座ですから3ヶ月で301,772口座増えた計算となります。
1ヶ月に10万口座ペースとなっておりiDeCoなどと比べてもかなり多くなっていますね。
NISAからの移行組も多いと思いますが、つみたてNISAは2018年にスタートした制度ということを考えれば順調に伸びているといえます。
ただし、つみたてNISAは非常にお得な制度ではありますのでこれでもまだまだ利用者が少なすぎる感はあります。
ちなみにつみたてNISAはNISAとどちらか1人1口座しか作れません。
ですから日本人の10人に1人はNISA関連の口座を持っている計算となりますね。
ジュニアNISA口座数の増減
廃止の決まっているジュニアNISA口座は42 万1,349口座となっています。
3ヶ月前の令和2年(2020年)6月末時点では38 万3,073口座ですから3ヶ月で38,276口座程度増えた計算となります。
廃止が決まっているのに利用者は増加しています。
これはすでに廃止が決まったことで制度がちょっと有利になっていることも影響しているようですね。
ただし、下記記事にも書きましたが、実際、ジュニアNISAで購買されている商品を見ても子供の将来のため・・・っていう感じは全くしませんしね。
NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAの買付額
次にNISAファミリー(つみたてNISA、NISA、ジュニアNISA)での買付額を見ていきましょう。
こちらも令和2年(2020年)9月末時点のデータになります。
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査2020年9月末時点」より
令和2年(2020年)6月末時点データとの比較
比較のため、3ヶ月前の令和2年(2020年)6月末時点のデータもみておきましょう。
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査2020年6月末時点」より
全体でみると20兆1,536億1,360万円が20兆7,673億7,991万円になっていますので3ヶ月で6,137億円6,631万円増えているということになります。
それなりに影響力がある水準まできていますね。
NISAでの買付額
NISAは20兆2,060億6,899万円と当然ながら一番多くなっています。
1口座あたりに換算すると約167万円となります。
NISAは2014年からスタートしていますので、5年近く経っている制度で現状年間120万円が上限ですから使っている方は使っているけど・・・って状況ですね。
ちなみに2020年6月時点では19兆6,958億5,694万円でした。
3ヶ月で5,102億円近く増えていますね。
つみたてNISAでの買付額
次につみたてNISAを見ておきましょう。
つみたてNISAは5,612億1,092万円となっています。
1口座あたりに換算すると約20.4万円となります。
こちらは2018年にスタートした制度で上限が年間40万円ですからその5分の1程度は使われていることになりますね。
上限までの方が多くて少しの方も多いという感じかもしれません。
ちなみに2020年6月時点では4,577億5,666万円とでした。
3ヶ月で1,034億円近く増えていますね。
ジュニアNISAでの買付額
ジュニアNISAは2,245億3,273万円となっています。
1口座あたりに換算すると約53万円となります。
こちらは2016年からスタートした制度で上限は年間80万円となっています。
ちなみに2020年6月時点では2,070億3,595万円でした。
3ヶ月で173億円近く増えています。
意外?に使われている印象です。
年代別NISA(一般・つみたて)・ジュニアNISAの口座数
次は年代別のデータを見ていきましょう。
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査2020年9月末時点」より
20代から70歳までまんべんなく加入している感じですね。
増加率を見ると20歳代〜40歳代までの若年層の加入が増えているデータとなっています。
一般NISAの年代別口座数
次は一般NISAの年代別口座数を見ていきましょう。
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査2020年9月末時点」より
一般NISAは古くからある制度なのもあり60歳代、70歳代の加入者が多くなっていますね。
加入者の伸びは各年代とも大きくはありません。70歳代、80歳代の高齢者が伸びている感じでしょうか。
つみたてNISAの年代別口座数
次はつみたてNISAの年代別口座数を見ていきましょう。
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査2020年9月末時点」より
つみたてNISAは長期投資を目的とした制度であることもあり20歳〜40歳代の比較的若い世代の加入が多くなっています。
特に20歳代、30歳代、40歳代、50歳代の加入者が10%を超えておりかなり伸びていますね。
金融庁がつみたてNISAを導入した目的の投資の裾野を広げるというのはある程度成功しているといえるでしょう。
80歳代の加入者も伸びているのは意外?でした。
ジュニアNISAの年代別口座数
次はジュニアNISAの年代別口座数です。
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査2020年9月末時点」より
ジュニアNISAは子供の年齢で区切られています。こちらは満遍なくあまり偏りがない感じで加入されていますね。
ちょっと注目すべきは0歳代です。口座数は少ないですが51.7%増と急激な伸びとなっています。
制度の廃止が決まったことで制度がちょっと有利になっていることも影響しているのでしょう。
年代別別NISA(一般・つみたて)・ジュニアNISAの買付額
次は年代別の買付額です。
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査2020年9月末時点」より
買付額になるとやはり60歳代、70歳代が高くなっていますね。
60歳代以降で買付金額の半分以上を占めています。
ただし、伸び率をみると20歳代、30歳代あたりも増えているのがわかりますね。
一般NISAの年代別買付金額
一般NISAの年代別買付金額を見ていきましょう。
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査2020年9月末時点」より
こちらもやはり60歳代、70歳代が高くなっていますね。
60歳代以降で買付金額の半分以上を占めており、数字だけ見れば高齢者のための制度になっています。
つみたてNISAの年代別買付金額
次はつみたてNISAの年代別買付金額を見ていきましょう。
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査2020年9月末時点」より
つみたてNISAは口座開設者が20歳〜40歳代の比較的若い世代の加入が多くなっているのもあり、買付額でも大きくなっています。
つみたてNISAは40歳までで買付額で68%を占めており若者のための制度という感じになっています。
ジュニアNISAの年代別買付額
次はジュニアNISAの年代別買付額です。
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査2020年9月末時点」より
こちらは口座数と同様大きな偏りはありませんね。まんべんなく利用されている感じです。
商品別NISA(一般・つみたて・ジュニアNISA)の買付額
次は商品別の買付額です。
こちらも面白いデータとなっています。
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査2020年9月末時点」より
上場株式40.7%、投資信託56.5%とこの2つで大半を占めていますね。
一般NISAの商品別買付額
まずは一般NISAです。
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査2020年9月末時点」より
一般NISAは上場株式、投資信託など幅広い投資に使える制度となっています。
投資信託が55.3%と最も多くなっていますね。
上場株式は41.9%と意外?と少なくなっていますね。
NISAでも投資信託を買う人が多いということがわかります。
上場株式がもっと多いと思いました・・・
つみたてNISAの商品別買付額
次はつみたてNISAの商品別買付額です。
出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査2020年9月末時点」より
つみたてNISAは金融庁が許可した厳選された投資信託やETFが対象となります。上場株式等には投資ができません。
内訳をみるとインデックス型の投資信託が77.4%、アクティブ型が14.3%、ETFが0.02%となっています。
アクティブ型が意外に多いな。ってのが特徴的ですね。
つみたてNISAの対象となっているアクティブ型はひふみ投信など人気のあるものばかりですからそのあたりも影響しているのでしょう。
ジュニアNISAの商品別買付額
最後はジュニアNISAの商品別買付額です。
ジュニアNISAも一般NISAと同じく上場株式、投資信託など幅広い投資に使える制度となっています。
傾向もほぼ一般NISAと同じですね。54.4%が投資信託、上場株式が40.6%となっています。
まとめ
今回は「つみたてNISAの加入者数が順調に増加中。9月末時点のNISA口座の利用状況が発表」と題して最新のNISAファミリーの利用状況を見てきました。
非常にお得な非課税制度のつみたてNISAやNISAですが、活用している方は大いに利用。
そうでない方は口座さえ開いていないという現状です。
特につみたてNISAはiDeCoと合わせて初めての投資には大変おすすめですからぜひ活用してみてくださいね。
投資となると少し敷居が高くなってしまう方も多いと思いますが、つみたてNISAの対象商品の実際の利回りを確認してみてください。一歩踏み出す勇気が湧いてくるかもしれません。
つみたてNISAで投資できる商品の利回り(トータルリターン)ランキングはこちら。
つみたてNISA・NISAに加入するなら2社が有力
つみたてNISA・NISAは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ほど証券会社の差はありません。
選ぶ際のポイントは取扱商品と注文の仕方です。その点を加味すると下記のSBI証券、楽天証券が有力となります。
SBI証券
SBI証券はクレジットカードでの購入等は今の所できませんが、商品ラインナップや注文の仕方などは一番優れていますので楽天カードを使っていない、使わない方には筆頭候補となるでしょう
SBI証券はなにより注文の自由度がかなり高いのがいいですね。
利便性で考えるならSBI証券でしょう。
資料請求等はこちらから
SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。
楽天証券
楽天証券最大のメリットは楽天カードでつみたてNISAの投資信託等を購入できることです。
楽天カードを利用することでポイントが付きますので他の証券会社には真似がしにくいかなりのストロングポイントとなっています。
楽天カードを利用しているなら楽天証券がおすすめですね。
資料請求等はこちらから
楽天証券はなによりも楽天カードや楽天キャッシュで投資信託を購入すると楽天ポイントが付くのが大きなメリットです。さらにSPU(楽天スーパーポイントアップ)の対象になり、さらに楽天市場での買い物でポイントがつきやすくなります。
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