2020年12月時点のNISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの利用状況調査の速報版が金融庁より発表されました。
特に注目すべき点はつみたてNISAの加入者がかなりうなぎのぼりに増えてとうとう300万人を突破したことでしょう。
また、NISAも2024年からは新制度になったり、ジュニアNISAが終了する予定ですからそのあたりも含めて今回は金融庁が発表したNISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査を読み解いていきます。
なお、つみたてNISAってなに?どうやって始めたらいいの?って方はこちらの記事も合わせて御覧ください。
NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAの口座数
まずはNISAファミリー(つみたてNISA、NISA、ジュニアNISA)の2020年12月末時点の口座数から見ていきましょう。
※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください。
口座数 | |
NISA(一般・つみたて)合計 | 1,523万9,727 口座 |
一般NISA | 1,221万1,468口座 |
つみたてNISA | 302万8,259口座 |
ジュニアNISA | 45万4,614口座 |
出所:金融庁「NISA・ジュニア NISA 口座の利用状況調査 (2020年12月末時点 速報値)」より
NISA口座数推移
NISAは1,221万1,468口座と歴史が長いこともあり一番多くなっています。
ちなみに2019年12時点では1,174万7,353口座でしたから1年で約46万口座増えています。
最近はあまり口座の伸びがなかったのですが、昨今の株高の影響もあり、増加した感じなのでしょう。
ちなみにNISA口座はつみたてNISA口座と合わせて一人1口座しか作れません。
ですから日本人の10人に1人はNISA関連の口座を持っている計算となります。
NISAは金融機関が一時期ノルマのために口座開設を稼ぎまくってほとんど活用されていない口座も多くあるようですから実際のアクティブ口座があるのかが怪しいところですけどね・・・
私も知り合いの銀行員に何度勧誘を受けたことか。。。
つみたてNISA口座数推移
つみたてNISAは302万8,259口座となっています。
とうとう300万人を突破しましたね。
音楽でもゲームでも300万といえばかなりの大ヒットタイトルですからその水準まで広がってきたってことです。
つみたてNISAは昨年(2018年)からスタートした新しい制度ですが、2019年12月時点では189万230口座でした。
ですから1年で約113万口座増えた計算となります。
結構な勢いで増えていっていますね。
こちらも昨今の株高の影響から始める人が増えているということがわかります。
つみたてNISAってなに?って方はこちらの記事を御覧ください。
ジュニアNISA口座数推移
ジュニアNISAは45万4,614口座でした
2019年12時点では35万3,080口座でしたから1年で10万口座程度増えました。
ジュニアNISAはすでに廃止が決まっていますが、廃止が決まったことにより以前より有利に使えることから利用が増えているのでしょう。
ただし、下記記事にも書きましたが、実際、ジュニアNISAで購買されている商品を見ても子供の将来のため・・・っていう感じは全くしませんがね・・・
最近も明らかな投機の利用が多くなっています。
NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAの買付額
次にNISAファミリー(つみたてNISA、NISA、ジュニアNISA)の2020年12月末時点の買付額を見ていきましょう。
買付額 | |
NISA(一般・つみたて)合計 | 22兆215億2,961万円 |
一般NISA | 21兆3,337億1,270円 |
つみたてNISA | 6,878億1,691万円 |
ジュニアNISA | 2,550億2,450万円 |
出所:金融庁「NISA・ジュニア NISA 口座の利用状況調査 (2020 年12月末時点 速報値)」より
NISAでの買付額
NISAは22兆215億2,961万円と当然ながら一番多くなっています。
1口座あたりに換算すると約144万円となります。
NISAは2014年からスタートしていますので、6年、7年ちかく経っている制度で現状年間120万円が上限ですから使っている方は使っているけど口座を開設だけした人が多いのでしょうね。
ちなみに2019年12月時点では18兆3,830億2,631万円でした。
1年で4兆円近く増えていますね。
無視できない金額になっています。
つみたてNISAでの買付額
つみたてNISAは6,878億1,691万円となっています。
1口座あたりに換算すると約22万円となります。
こちらは2018年にスタートした制度で上限が年間40万円ですからその5分の1程度は使われていることになりますね。
上限までの方が多くて少しの方も多いという感じかもしれません。
ちなみに2019年12月時点では2,973億1,278万円でした。
1年で3,905億円近く増えていますね。
伸びがすごいです。
ジュニアNISAでの買付額
ジュニアNISAは2,550億2,450万円となっています。
1口座あたりに換算すると約56万円となります。
こちらは2016年からスタートした制度で上限は年間80万円となっています。
ちなみに2019年12月時点では1,654億8,762万円でした。
1年で895億円近く増えています。
株高もあり、NISA枠で物足りない方が子供のジュニアNISA枠を使って買っているのでしょうね・・・
まとめ
今回は「つみたてNISA利用者が300万人を突破。2020年12月末時点のNISA口座利用状況が発表」と題して最新のNISAファミリーの利用状況を見てきました。
非常にお得な非課税制度のつみたてNISAやNISAですが、活用している方は大いに利用。
そうでない方は口座さえ開いていないという現状です。
特につみたてNISAはiDeCoと合わせて初めての投資には大変おすすめですからぜひ活用してみてくださいね。
投資となると少し敷居が高くなってしまう方も多いと思いますが、つみたてNISAの対象商品の実際の利回りを確認してみてください。
一歩踏み出す勇気が湧いてくるかもしれません。
つみたてNISA・NISAに加入するなら2社が有力
つみたてNISA・NISAは個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)ほど証券会社の差はありません。
選ぶ際のポイントは取扱商品と注文の仕方です。その点を加味すると下記のSBI証券、楽天証券が有力となります。
SBI証券
SBI証券はクレジットカードでの購入等は今の所できませんが、(※6月30日から三井住友カードで購入できるようになります)商品ラインナップや注文の仕方などは一番優れていますので楽天カードを使っていない、使わない方には筆頭候補となるでしょう
SBI証券はなにより注文の自由度がかなり高いのがいいですね。
利便性で考えるならSBI証券でしょう。
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SBI証券は商品ラインナップや注文の仕方などが優れています。
また、三井住友カードとの連携で投資信託購入でのポイントが貯まるのも嬉しい。
ネット証券開設するなら持っておきたい口座の筆頭でしょう。
楽天証券
楽天証券最大のメリットは楽天カードでつみたてNISAの投資信託等を購入できることです。
楽天カードを利用することでポイントが付きますので他の証券会社には真似がしにくいかなりのストロングポイントとなっています。
楽天カードを利用しているなら楽天証券がおすすめですね。
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楽天証券はなによりも楽天カードや楽天キャッシュで投資信託を購入すると楽天ポイントが付くのが大きなメリットです。さらにSPU(楽天スーパーポイントアップ)の対象になり、さらに楽天市場での買い物でポイントがつきやすくなります。
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